「ひよっこ」第41回~女優諦めろ。で、俺の嫁さんになれ! | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第41回
第7週 「椰子(やし)の実たちの夢」

女優諦めろ。で、俺の嫁さんになれ!

 

 

(川辺で発声練習をしている時子)

時子) あ、あ~。水馬赤いな。アイウエオ。

    浮藻に子蝦もおよいでる。

    柿の木…。

(そっと時子を見ているみね子)

みね子) 邪魔しちゃいけねえよな。

時子) おお、ロミオ! ロミオ! お父上に

    背き、その名を捨てておくれ。

    さもなければ、それが…。

(しゃがみこむ時子)

(つられてしゃがみこむみね子)

 

**********

 

手紙・みね子) というわけで、時子を、元気

        にしたいのです。どうか、よろし

        くお願いします。みね子」。

三男) まがしとげ。

さおり) 三男君!

善三) 三男!

三男) はい、ただいま!

 

**********

 

三男) あ…あの…。

さおり) 分かってる。三男君。

三男) えっ? 本当ですか?

さおり) 言いにくいよね。分かる。本当はパン

    が食べたいのに、遠慮してんでしょ?

    偉くもないのに偉そうな人に。

    大したことないんだからね。ただの

    小さな米屋のオヤジなんだから。

    やることなすこと全部小さいんだから。

    米粒より小さいってね。アハハ!

善三) 見たか、今の顔。怖ぇよなぁ! なぁ?

三男) いやいやいや、そんなこどは…。

善三) でもな、いくらおっかねえからといって

    もな、やっぱり女の子だ。な? 心はな。

    心はもっとおっかねえぞ。

    気を付けろ、三男。ハハハハハ!

三男) あっ、あの、お願いがあります。

善三) おっ、何だ?

    やっぱ米がいいのか? な?

三男) いや、そうじゃなくて、ですね…。

    あの…。今度の日曜日、休み下さい。

    お願いします!

(畳に両手をつき、頭を下げる三男)

善三) 日曜はおめえ、

    定休日じゃねえだろうが。

三男) はい。それはわがってます。そごを

    なんとが…。一緒に茨城出てきた仲

    間3人で会いたいんです。そのうぢの

    一人が、いろいろうまぐいってなくて、

    励ましてやりてえんです…。向ごうは

    工場なんで、休みが日曜しかなくて…。

    一日だけ、お願いします!

さおり) この前話してた女の子だ?

三男) えっ? あっ、はい…。

さおり) ふ~ん。

 

**********

 

<大きな噴水のある公園>

 

みね子) でっけえな!

時子) ね~! 

    こごよく映画で出てくるとこだよ。

みね子) そうけ?

時子) うん。

みね子) すっごいね!

三男) お~い! お~い!

時子) あっ!

みね子) あっ!

時子・みね子) アハハ!

(うれしそうに走って来る三男)

三男) お~い! よう!

時子) ちょっと~。

三男) 何だよ? 何がおがしいんだ?

時子) だって…。

三男) だって何だよ? 

みね子) どうしたの? その服。

三男) どうしたっておめえ、

    買ったに決まってっぺ。

    かっこいがっぺ?

    ほら、三田明みたいだっぺ?

    惚れ直したが? 時子。

時子) は? 惚れ直すもなにも

    もともと惚れてないわ。

三男) あれ? そうだったっけが?

    おがしいな。

時子) は? 何がだよ?

三男) 何がって…。

 

すごいなって思いました。

一瞬で、茨城にいた頃に、

戻ってしまうんだなぁって…。

 

みね子) 仕事、大丈夫だったの?

三男) おう…。

 

(回想)

三男) 行ってきます。

さおり) 行くの? やっぱり? どうしても?

三男) えっ?

善三) 俺たちを2人にして、それでも

    どうしてもおめえは行くのか?

三男) すみません。行ってきます!

 

三男) おう…全然大丈夫だったよ。

時子) いいお店なんだね。

三男) よし! 銀座に繰り出すか!

みね子) んだね。

時子) んだ。楽しみ!

三男) よし、行くべ!

みね子) 行ごう!

三男) 行ごう! 行くぞ!

時子) やめて、恥ずかしいから。

三男) いいっぺ!

 

**********

 

3人は、

銀座のどこへ向かったんでしょうね。

うわ~すごい人ですね。

当時、銀座をブラブラすることを銀ブラ

と言い、とても流行ったんです。

銀座通りやみゆき通りをブラブラ歩いて、

デパートやブティックで買い物をしたり、

おいしいものを食べたり、映画を見たり、

多くの人たちが銀ブラを楽しんでいました。

 

**********

 

<噴水の公園>

 

3人) はぁ~!

三男) あ~。

みね子) あ~。

三男) あ~疲れだなぁ。しかしどこさ行って

    も人だらけだな。どっからわいてくん

    だっぺ、あんな人が。

みね子) 私たちもそんながの一人だよ。

三男) あっ、そうが。

時子) フフフ! でも楽しかった。

    いろいろ見られて。

三男) そうか? いがった。

時子) うん。

みね子) 高くてぜ~んぜん何も

     買えながったけどねえ。

時子) んだね。

三男) んだなぁ。みんな金持ってんなぁ。

    ちきしょう。

みね子) でも私、頑張ろうって思ったよ。いづ

     になっかわがんねえけどさ。頑張って

     お金貯めて、買えるような人になりて

     えなって思った。大したもんじゃねえけ

     ど。そりゃ世のながにはさ、根っからの

     お金持ちもいんのかもしんねえけど。

     今日デパートとがにいだ人は、頑張っ

     た人たぢなんだろうなって。だってみん

     な、すんごく楽しそうな顔して買い物し

     てたよ。

時子) うん。

みね子) あれは、頑張った人たぢなんだよ、

     きっと。

時子) そうかもねえ。

三男) 確かに、みんな楽しそうだったなぁ。

みね子) うん。

時子) でも買わなくても楽しかったよ。ね?

みね子) うん!

時子) ありがとう…みね子でしょ? みね子が

    さ、私のために三男に頼んだんでしょ?

    今日のこど。三男もさ、無理してくれて

    ありがとう。本当は休むの大変だったん

    でしょ? ごめんね。ありがとう。

    あ~あ…。人から心配される人になっ

    てしまったなぁ。

みね子) どういうこど?

時子) 私さ、何で女優さんになりたかったっ

    ていうとね。もちろんお芝居好きだし、

    いろんな役になれるの素敵だなとも思

    うしね。華やかで、みんなに「きれい」 

    って言われたりとが、そういうのももち

    ろんあっけど。

みね子) うん。

時子) 映画とか見でっとぎってさ、私はいろ

    んなこと忘れちゃうんだよね。嫌なこど

    とか、心配なこどとか、忘れちゃうんだ。

    それってすごいなぁって小さい頃から

    思っててさ。そんな人になれたら素敵

    だなって、思ってた。私なんかさ、恵ま

    れてる方だと思うんだよ。でも、もし恵

    まれてんだったら、弱ってる人とが、

    つらいこどたくさんある人とかがさ、私

    の出てる映画とが見てさ、その間だけ

    いろんなこど忘れられるような人にな

    るべきなんだって…。そう思ってた。

    でも逆にみんなに心配される人になっ

    てしまった。参った。

みね子) 諦めたわげじゃないでしょ?

時子) うん。でもさ、何だろ…。

    私、自信があったのかな。

    何だかね、東京来てさ、放送局とが

    行ったらさ、「君を待っていたんだ!」

    なんて言われんの想像してたんだよ

    ね、どっかで。バカだけど。どっかで

    思ってたんだ、私。でも違うんだなっ

    てわがった。全然待ってながったん

    だなって。星の数ほど私みだいな女

    の子はいて、その中の一人なんだな

    って…。そう思ったら急に怖ぐなった。

    どうなんだろう、私って…。ダメだっ

    たらどうなんだろうって…。怖い…。

    なりたいって気持ちが強くなればな

    るほど、怖いんだよ。

三男) よし、決めだ! 時子!

時子) 何?

三男) 女優諦めろ。で、俺の嫁さんになれ。

時子) はぁ?

みね子) ちょっと三男。

     今それはねえんじゃねえの?

三男) うっせ、俺はもう決めだ! 女優ダメなら、

    俺は絶対おめえを嫁さんにすっかんな。

    絶対だ! 絶対そうしてみせる!

時子) 何だそれ! ダメって決まったわけじゃ

    ないよ。最初だから緊張しただけだ。

三男) ダメダメ、もう諦めろ! な?

時子) 冗談じゃないわ。絶対やだね。

    あんたの嫁さんなんて!

三男) だったらなってみろよ。

    泣ぎごど言ってねえでよ!

    めそめそしてっと、嫁さんにすっと。

    わがったか?

時子) バカじゃねえの!

    分かったよ! なってやるよ!

    死んでも嫌だね、あんたの嫁なんて!

三男) 「死んでも」っておめえ、

    そごまで言わなくてもいいだろうがよ。

    死ぬよりマシだっぺ!

時子) あぁ、なろう! 絶対なろう!

    死んでも諦めないわ!

三男) うだうだしてっともらいに行くぞぉ!

時子) やめて! もう!

    神様! どうか私を女優にして下さい!

    お願いします!

三男) 神様~。

    どうか、女優を諦めますように!

時子) ふざけんな!

三男) 危ねえ、危ねえ、危ねえ!

時子) 神様、女優にして下さい! 

    お願いします!

三男) 神様…。

時子) ちょっと!

三男) まだ言ってねえよ!

時子) 神様~!

みね子) バカじゃねえの、あんたら!

(笑い声)

三男) バカだもん。

 

お父さん。

三男はいいやつです。

そして、切ない恋心です。

恋をしてんだなって、思いました。

三男は本当に、時子に恋をしていて、

時子は、女優さんという仕事に、

恋してんだなって…。

 

時子) あ~見て!

3人) うわ~!

 

私はまだ恋をしていないのかなと、

思ったりしましたよ。

 

時子) 神様~!

三男) うお~!

3人) うわ~!

 

(離れたところから三男を見ているさおり)

 

三男) これすげえな! うわ~すげえな!

 

(去って行くさおり)

 

三男) 俺のこと祝ってくれてんだよ、今。

    祝福だ。

時子) 何の祝いだよ?

三男) 俺と時子のだよ。

みね子) 結婚祝いか?

時子) みね子!

**********

久しぶりの三男。いろんな意味で、期待を裏切らな

い男だよ、ホント。予告で見たプロポーズのような

セリフは、実に三男らしい、時子への捨て身の励ま

しの言葉であり、冗談にみせかけた三男の本音で

あり、いじらしい恋心の告白になっていて、何だか

グッときてしまった。君は、本当にいいやつだ。いい

男だ。体は小っちゃいけど(酷w)、心はでっかいぞ、

三男。清々しいバカが、気持ちいい。愛すべきバカ

を描くのが、上手なんだよね~この脚本家さんは。


よし、決めだ! 時子!
女優諦めろ。で、俺の嫁さんになれ。


俺はもう決めだ! 女優ダメなら、
俺は絶対おめえを嫁さんにすっかんな。
絶対だ! 絶対そうしてみせる!


だったらなってみろよ。
泣ぎごど言ってねえでよ!
めそめそしてっと、嫁さんにすっと。
わがったか?

 

女優を諦めたら嫁にするぞって…どんな脅しだよ。

それ、脅しになってないよ? 可愛すぎるぞ、三男。

時子の事をよ~く分かっていて、時子の夢を叶え

てあげたくて、時に弱気、時に負けず嫌いの時子

のやる気スイッチの場所を誰よりも知っている男。

 

恋する気持ちは、楽しくもあり、切なくもあり…。あ

あ、恋って、青春って甘酸っぱい。みぞみぞする。

 

噴水の公園で、ずっと三男達を遠くから見ていた

米屋の娘、さおりちゃん。見直してみると、さおり

ちゃんは、ず~っと3人の後ろのほうに見えてい

るんだよね。アップになった時の、彼女の頭のリ

ボンに乙女心を感じてしまって…切なくなったよ。

好きになっちゃうよね。いい子だもん、三男は…。

 

三男の想いは叶う気がしないけど(ごめん、三男

!)…幸せになってほしいと心から思うよ、三男。

 

あさイチのプレミアムトークは愛子さんの中の人、

和久井映見さん。脚本家さんが愛子さんを幸せ

にしてくれるそうなので、嬉しくなった朝でした♪



「ひよっこ」関連ブログはこちらから↓
「ひよっこ」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト

●「ひよっこ」HP

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

 

連続テレビ小説 ひよっこ Part1 (NHKドラマ・ガイド) 連続テレビ小説 ひよっこ Part1 (NHKドラマ・ガイド)

 

Amazon

 

NHK連続テレビ小説 ひよっこ 上 NHK連続テレビ小説 ひよっこ 上

 

Amazon