「ひよっこ」第30回~三男の近況と乙女たちそれぞれの事情 | 日々のダダ漏れ

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「ひよっこ」 第30回
第5週 「乙女たち、ご安全に!」
三男の近況と乙女たちそれぞれの事情

 

 

おはようございます。

突然ですが、ここは東京・日本橋。

みね子、時子と一緒に東京へやって来た、

あの三男が働いているところです。

さあ三男は、

今どうしているかといいますと…。

 

三男が働いているのは、日本橋といっても

かなり外れにある、町の小さなお米屋さん。

どうやら三男が想像していたのとは

だいぶ違い、従業員は一人だけ。

 

さおり) 三男君!

三男) あっ、はい。

さおり) ご飯。

三男) あっ、はい。ありがとうございます。

善三) 三男! メシメシメシメシ、来い!

三男) はい。

善三) いいから来い! 早く来い、早く!

三男) あ…はい。

    はぁ…頼むがら2人だけで

    食べてくんねえがな…。

さおり) 三男君!

善三) 三男!

三男) はい、ただいま! すみません。

さおり) 米? パン?

善三) 米に決まってんだろうが。

さおり) 三男君に聞いてるの。

三男) あっ、いや、あの…。

善三) 米屋の娘が、

    パンなんか食いやがって。

さおり) なりたくて米屋の娘になったわけ

     じゃない。ねっ、三男君!

三男) いや…。

善三) 俺だってなりたくて米屋のせがれ

    になったわけじゃねえ。なっ、三男!

三男) いや、あの…。

さおり) 三男君、私の夢何だか知ってる?

三男) いやぁ、わがんないです。

さおり) いつか、ここの主がいなくなったら

    ここをパン屋にすること。

三男) え…? いや…。

善三) 主って誰のことだ?

さおり) しぶとそうだから、その場合は、隣で

    パン屋やろうと思って。いいでしょ? 

    ね? サンドイッチなんか売るの。

三男) いやいやいやいや…あの…。

さおり) なんで? どっち? 米? パン?

善三) どっちだ?

三男) いや、あの…どっちも…。

    あの、いや…。

善三) はっきりしろ! 

    どっちの味方だ、おめえは!

さおり) どっち? どっちを支持するわけ!?

三男) いやいや…。

(トーストの上にめざしを乗せて食べる三男)

 

…とまぁ、こんな状況です。

頑張れ、三男!

 

三男の心の声) 誰か助けて~!


**********

 

さぁ、今日は、みね子たちにとって

初めてのお休みの日。

いい天気でよかったですね。

娘たちはどこへ行くんでしょうか?

ちなみに、このころの工場は、

休みは日曜日だけ。週休1日制でした。

 

(手紙を書いているみね子)

(地図を見ている時子)

(勉強をしている豊子)

(あやとりをする澄子)

 

幸子) 優子、大丈夫? 調子悪い?

(横になっている優子)

みね子) 大丈夫ですか? 優子さん。

優子) うん。大丈夫、大丈夫。

    ちょっこし疲れただけ。

    みんなが来てから楽しくて

    はしゃぎ過ぎてしまった。フフフ…。

幸子) 本当に大丈夫?

    私出かけるのやめようか?

優子) 大丈夫だよ。今日のんびり

    してれば元気になるから。

    それに、デートでしょ? 幸子。

幸子) えっ!?

澄子) デートがよ。

時子) そうじゃないがなってさっきから思ってた。

    かわいい、その服。

みね子) デートかぁ。

幸子) デートって、ただ2人で会うだけの話だよ。

豊子) それって、デートでねえですかぁ。

みね子) で? ででで? 

     デートってどこ行ぐんですか?

幸子) どこって…映画行って…。

時子) 映画? 何を見るんですか?

幸子) 私は、「マイ・フェア・レディ」っていう

    のば見だいなど思っでて。

時子) あ~私も見たいと思ってたんです~!

優子) そんたの?

時子) はい! 

    何かね、素敵なんだってよ。貧しい花売り

    娘が、お金持ちの紳士と出会って、素敵

    なレディーになっていく話なんです。

優子) あんれぇ、いいねぇ、何か。

幸子) でもあの人は、何か、西部劇の何とかい

    うのが見たいって言って。喧嘩になりそう。

みね子) え~何か、恋人って感じがしますね。

幸子) そう?

みね子) はい。

優子) 時子は、どこ行くの? 今日。

    さっきから何か書いてたけんど。

時子) 私は今日は、敵情視察です。

みね子) えっ? 何それ?

時子) テレビ局とか、映画会社とか、

    そういうとご見て回ろうと思って。

幸子) ふ~ん。

優子) へえ、すごいなぁ。

みね子) いよいよ、始まんだね、時子の闘い。

澄子) おれのこと、忘れねえでくれ…な?

時子) 何言ってんの?

(笑い声)

時子) あっ、澄子どうするの? 今日。

澄子) おれは寝んだ。

時子) えっ?

みね子) あんたいづも寝てんじゃないの。

澄子) いづもなんて寝てませんよ。だげんども、

    うちは百姓で、母ちゃん死んでいねえから、

    ず~っと、おれ、畑も家のこともやってで。

    朝早くから夜寝るまで、とにかく何かずっ

    とやってで。で、休みもねえし、一年中…。

    そう思ったら…ハハハ、幸せでぇ…。休み

    の日があって、その日は一日中、何もしな

    くていいしよぉ…。ずっと寝でられるなんて、

    夢っこのような話だべえ。

豊子) 確かに、農業には日曜とかないからね。

    そいはわがる。

みね子) んだね。確かに。

時子) んだね。

幸子) 確かにね。うちもんだっけな。

優子) うちも、秋田で、魚やってたんだけど。

    漁業っていうの? でも、似たようなもん

    であったな。でも、えらかったね、澄子。

    おがあ代わりだったの?

澄子) ヘヘヘ…。

幸子) 今はどうしてるの? じゃあ家は。

澄子) 父ちゃん、新しいお母ちゃんもらった

    んです。だから、おれはいらねぐなっ

    たっていうか。ヘヘ…。

幸子) そんな…。

澄子) だから帰るとこねえんだ、おれ。

    でも、ここ大好きだ。ず~っといてえな。

優子) そんだね。

みね子) 澄子! 好きなだけ、寝なさい。

澄子) ヘヘヘ! はい!

みね子) うん!

幸子) 豊子は、勉強?

豊子) はい。通信でも、高校出たいし。

    いろんな資格も取りたいと思ってて。

幸子) そうか。

豊子) んでも、通信だけど、堂々と勉強できる

    のは嬉しいんです。うちさいだ時は、女

    が学問なんかしてもしかたがねっていっ

    つも言われでて。んだから私、隠れて勉

    強してたはんて。こったな明るい部屋で、

    ノート広げて勉強できるなんて、幸せな

    んです。

澄子) おれの寝る幸せと、一緒だあね。

豊子) え…。

澄子) 何で嫌な顔してんだよ。

豊子) まっ、そういうこどにしておぎます。

澄子) 何だべ、それ。

(ノック) 

幸子) は~い。

愛子) あら、まだみんないるのね。

一同) おはようございます。

愛子) おはよう。

    あっ、みね子さん、荷物届いてます。

みね子) あっ、ありがとうございます!

     あっ、お母ちゃんだ!

愛子) みんなはどうするの? お休みは。

優子) 愛子さんは、お出かけですか?

愛子) うん。私は千葉の方へね。お墓参りに。

澄子) 愛子さんのうちのお墓がよ?

愛子) ううん。私のうちのお墓は浅草なの。

    すぐ近く。今日行くのは…うんとね…。

    私の大切な人。戦争でね、亡くなったの。

幸子) 大切な人…。

愛子) うん。結婚のね、約束をしてて。いつか

    一緒になろうねって…。同じ工場で働い

    てた人。フフフ! ものすごくかっこよかっ

    たんだよ。ちょっと俳優の森雅之ってい

    うのに似ててね。フフフ。わかるかな?

    あっ、ごめんごめん。何か、しんみりしち

    ゃったね。みね子さん、何入ってたの?

みね子) あ…え~っと…。

(包みの中の干しイモ)

みね子) 茨城の匂いがする。

     愛子さんも、食べよ! ほら!

愛子) ありがとう。

みね子) ほら、みんなも、どうぞ!

幸子) ありがとう。

豊子) ありがとうございます。

みね子) どうぞ。

豊子) いただきます。

時子) いただきます。

愛子) みね子さんは、出かけないの?

みね子) あ…えっと、私は、全然手紙書けで

     ないがら、まずはみんなに手紙書いて、

     それがら、赤坂ってとごに行ってみよう

     と思ってんだ。

愛子) 赤坂?

みね子) うん。

優子) 何があるの?

みね子) 洋食屋さんなんだけどね…。

     ちょっと待って。こご。

(すずふり亭のマッチ箱を出すみね子)

みね子) そっか! 

     まだ話してながったんだ、私。

時子) うん。

幸子) 話してないって?

みね子) えっと、私…。私のお父ちゃん、東京に

     出稼ぎに来てたんだけどさ。去年の秋に、

     何つうか、連絡が取れなぐなって…。

     行方不明っつうの? なんだよね。そんで

     ね、本当は高校出だら、うぢの農業やろ

     うと思ってたんだけど、急に東京に働きに

     出るこどになったの。

時子) そしたら偶然同じ会社だったんだよね。

みね子) うん。

優子) あんれぇ。

みね子) そん時は、泣いて喜んだね、うれしくて。

     アハハ!

愛子) そうだったの…。それでだったのか。

みね子) はい。ここの洋食屋さんは、お父ちゃん

     が何度か行ったことのあるお店で、すん

     ごく親切で、やさしい人たぢなんだ。お母

     ちゃんが東京にお父ちゃん捜しに来たと

     ぎも、やさしくしてくれた人たぢなの。だが

     ら東京さ来たら、「娘です。東京にいます」

     って、挨拶に行がなくちゃと思って。

愛子) そう…。

みね子) はい。

愛子) ん? 何だろ? どうしたの?

女性) みね子、お客さんだよ!

みね子) 私?

女性) 男の人よ! 何か素敵な人!

みね子) 三男?

時子) 三男? …じゃそんな騒ぎになんないよ。

みね子) そっか。

女性) 急いで! ほら早く!

みね子) あっ、うん。

 

**********

 

みね子) あの、谷田部みね子は私ですが…。

綿引) 君がみね子ちゃん?

みね子) あ…そうですけど。

綿引) 赤坂5丁目派出所の、綿引といいます。

    よろしく。

**********

やっと三男の近況が! 米屋の一人娘だなんて…

婿として狙われてる? と思いきや、父と娘の仲が

悪く、米とパンの狭間で弄ばれる三男。頑張れ~。

 

みね子たちの初めてのお休みを前に、乙女たちそ

れぞれの事情が見えてくる。休みの日は寝ていた

い、寝られることが幸せだという澄子が愛おしくて。

ず~っと働いて、ゆっくり寝る間もなかったんだね。

いいよいいよ。好きなだけ寝ていいよ。いっぱい食

べて、いっぱい寝て、いっぱい笑えればいいね~。

 

勉強できる事が嬉しいという豊子も健気で可愛い。

戦争で大切な人を亡くしていた愛子さんを思うと、

愛子さんのそそっかしさもめんどくささも愛おしい。

 

そう。みんなそれぞれに事情がある。見えないけ

れど…あるんだよ。つらいことも…悲しいことも…。

大変なのは、自分だけじゃないことが見えてくる。

みね子の事情を、みんなに話す時が来た。茨城

出身の綿引巡査もやって来た。物語が動きだす。



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