「ひよっこ」第26回~乙女寮初めての夜、恋バナで盛り上がる乙女たち | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第26回
第5週 「乙女たち、ご安全に!」
乙女寮初めての夜、

恋バナで盛り上がる乙女たち

 

 

お父さん…。

みね子の東京での暮らしが、

始まりました。

 

**********

 

(舎監の部屋で日誌を書いている愛子)

和夫) じゃ、お先に。

愛子) お疲れさまでした。

    今日はありがとうございました。

    あの…。随分お肉入ってたけど、

    大丈夫ですか? 予算。

和夫) まっ、なんとかやりくりするから。

    今日ぐらいな。あぁ、しかしいいもんだ。

    若い子たちが、腹いっぱい食べて笑っ

    てる姿ってのは。

愛子) はい、本当に。

    ありがとうございました。

和夫) 続くといいけどな、新しい子たち。

    毎年何人か辞めちまうもんなぁ。

    辞めてどうしてんだか。

    あんまりいい話も聞かないしな。

愛子) ええ…。

 

**********

 

ここ、向島電機の乙女寮には、

45名の女の子が暮らしています。

年齢は、15歳から29歳まで。

それに、舎監の愛子さん。

 

愛子) あぁ、今日も疲れたなぁ…。

    あっ、いけない! 忘れてた!

 

**********

 

一部屋には5人から6人が、

一緒に暮らします。

門限は、夜10時です。

 

幸子) 荷物整理でぎだら、

    ここにそれぞれしまって。

    えっと、ちなみに、この荷物がやだら

    多いのがわだしで。こっちの少なくて

    整頓されでんのが優子。場所は自分

    だぢで決めでね。

4人) はい。

(それぞれ自分の荷物を整理する4人)

(すずふり亭のマッチ箱に添えられた、 綿

 引の住所が書かれたメモを見るみね子)

時子) はぁ?

みね子) ん?

(君子の写真と君子宛てに名前が書か

 れた葉書の束を手にしている時子)

みね子) アハハ!

時子) アハハ…。

(家族7人で写した写真を見ている澄子)

(保健体育以外はすべて5と書かれてい

 る中学校の通信簿を見ている豊子)

(ノック)

幸子) は~い。

愛子) 制服渡すの忘れてて…。

    じゃ、一人ずつ渡すわね。時子さん。

時子) はい。

愛子) 澄子さん。

澄子) はい…。

愛子) 豊子さん。

豊子) はい。ありがとうございます。

愛子) みね子さん。

みね子) はい。ありがとうございます。

愛子) どうぞ。

みね子) はい。

(胸に社名が刺繍された制服を見つめる4人)

愛子) それを着ている時は、あなたたちは

    向島電機の人間だということを忘れ

    ないようにして下さい。大切に扱って。

    ね?

一同) はい。

愛子) あと、兼平豊子さん。

豊子) はい。

愛子) 高校の通信制に申し込んでるよね。

    教科書届いてます。はい。

豊子) ありがとうございます。

愛子) 頑張ってね。

    仕事でも1番になるんだもんね。

豊子) はい。ありがとうございます。

愛子) ちなみに、今の成績1番は、幸子さん

    なのよね。みんなも頑張って。

    分からないこととか、心配なことは、

    何でも聞いて。あ…それより、幸子さん

    に聞いてもらった方がいいかな。ね?

幸子) はい。

愛子) 幸子さんの方が私より寮生活長いし、

    よく分かってるから。私も分からないこ

    とは、幸子さんに聞くのよ。それにね、

    こんなおばさんより、やっぱり年の近い

    お姉さんの方が話しやすいだろうし。

    おばさんよりねえ。

(みね子を見つめる愛子)

 

お父さん。

また見られています。

 

みね子) そんなことないですよ! 

     愛子さんがおばさんだなんてそんな

     とんでもねえです。お姉さんって感じ

     です。ね? 時子。

時子) (小声で) 何?

愛子) そんなことないわよ、ハハハハ! 

    そう?

みね子) はい。

(笑い声)

時子) (小声で) 痛いって。だから何?

みね子) (小声で) 聞いでなさいって。

愛子) どうしたの? みね子さん。

みね子) いや、何でもねえです。はい。

 

お父さん…。

このめんどくさいのは、

ずっと続くのでしょうか?

 

愛子) 優子さん、体大丈夫? 疲れてない?

優子) いえ、大丈夫です。

    ありがとうございます。

愛子) そう? 無理しないでね。

優子) はい。

愛子) じゃ、みんな早く寝るのよ。おやすみ。

    明日から、頑張って。分からないことは

    幸子さんに聞いて! ね?

一同) おやすみなさい。

幸子) フフフ…面白い人だよね、愛子さん。

みね子) はぁ。

(優子を見る時子)

時子) どっか悪いんですか?

優子) あ…あんな風に言われると、

    何だろうと思うよね。

時子) はい。

優子) 私ね、恥ずかしいけんど、ちょっこし体

    弱くて…。時々疲れがたまったりすると、

    寝込んでしまって。仕事も行けなくなって

    しまって。もともど弱いんだ、体。でも、働

    かねえわけにはいかねから頑張る。頑

    張るんだけど、悪くなってしまう。休めば

    お給料も引かれる。嫌になってしまうね。

みね子) そんな…。

幸子) でも、ここんどこ調子いいんだよね。

優子) うん。今日を楽しみにしてたしね。

    みんないい人でうれしい。

    これから、仲よくやりましょね。

みね子・時子・澄子) はい。

(幸子を見る豊子)

豊子) あの…。

幸子) ん?

豊子) 成績1番なんですね。

幸子) あ~まぁ、長いがらね。

    あなだと同じだよ。わだし。

    高校行きたがったげど、行げねくて。

    で、通信で卒業した。悔しくて悔しくて、

    絶対仕事でも1番になっでやるっで思

    っで、頑張っだ。だがら、頑張れ。

豊子) はい。

澄子) さっき、歌ってたべした。

幸子) うん。

澄子) コーラスやってんですか?

優子) 好きなの? 歌っこ。

澄子) あ…はい。中学で、コーラス部で…。

優子) あんれまぁ。

澄子) 学校出たら、もうできねえのがなと思っ

    てたげんど、歌えんのがなぁと思って…。

幸子) うん。コーラスをね、職場に指導しに

    来て下さる方がいんのよ。毎週月曜日

    の夜に、みんなで練習すんの。

時子) へぇ。

みね子) 楽しそう。

豊子) それって、強制参加なんでしょうか?

幸子) う~ん、

    自由参加という名前の、強制参加。

豊子) はぁ…歌はどんもわだし。

澄子) ハッ、音痴がよ?

時子) 音痴なんだ?

みね子) フフフ!

豊子) は? 音痴だなんてしゃべってねじゃ。

澄子) 音痴なんだねえ。

豊子) はぁ?

優子) ちなみに、その指導に来る先生がね、

    幸子のおつきあいしてる方なのよね。

    婚約者?

みね子) え~! 婚約者ぁ!?

幸子) ハハハ…。

みね子) へぇ~大人なんですねえ。

     えっ? えっ?えっ? えっ? 

     結婚するんですか?

時子) そりゃそうだよ。

みね子) あっ、そっか!

     えっ? どんな人なんですか?

優子) すてきな人だよ。

みね子) え~!

幸子) 婚約だなんて。ただ、いつか一緒にな

    れだらいいねって、約束してるだげで。

豊子) そいを婚約っていうのでは

    ないんでしょうか。

みね子) だよね! んだよね!

時子) んだね。

澄子) んだべ。

優子) んだすなあ。

豊子) んだんだ。

幸子) んだが?

(笑い声)

みね子) どんな人なんですか? どういうふう

     にして、その恋は生まれたんですか?

幸子) あ~…。その前に、明日がらのごと、

    一応説明しとぐね。

時子) あっ、そうか…お願いします。

幸子) 就業開始は8時。なので、起床は6時。

    で、起ぎだらまず布団ば畳んで、顔洗っ

    たり、歯磨きは洗面所で。こご出て右。

    混むがらね。寝坊するど大変。

    で、朝食は6時半がら。これも遅れるど

    混むがらね。気を付けて。隣の工場に

    は、7時45分には着いているごど。

    でないど、遅刻扱いになるがら。

    まぁ、朝はそんなもんがな。

    大丈夫がな?

(深刻な顔のみね子)

幸子) 慣れるまでは、

    私と優子さくっついでればいいがら。

時子) はい。

みね子) はい。

幸子) うん。

みね子) で? で? で? 

     どんな人なんですか?

幸子) わ…。

時子) どこまでいったんですか?

みね子) やだ時子! どこまでって、

     そんな恥ずかしい!

時子) 何でみね子が照れてんだ。

みね子) あっ、そうか。ハハハ!

     どんな人と、どこまで?

幸子) え~!

 

**********

 

<舎監の部屋>

 

テレビ) ジャイアント馬場にドロップキックで

   1本目を取られた、ネックブリーカーで

   2本目を取ったブラッシー。互いに譲ら

   ぬ3本目。あ~っとかみつきだ!

   ブラッシー、かみつきました。

   まさに吸血鬼であります。

愛子) いけ! 馬場!

みね子の声) え~!?

(テレビのスイッチを切る愛子)

愛子) え…?

(聞き耳をたてる愛子)

 

**********

 

(起床のチャイム)

幸子) おはよう!

4人) おはようございます。

(まだ寝ている澄子)

みね子) 澄子!

(ぼんやり目を覚ます澄子)

優子) へば、朝の戦争の始まりだよ。

 

**********

 

(行列の出来ている洗面所)

 

お父さん…。いよいよ、

私の東京での仕事のスタートです。

 

(制服に着替えるみね子たち)

 

怖いです…。

私、できっかな。

**********

「そんなことないですよ」と言われるのを期待し

て話を振る人って、いるよねえ…。空気を読ん

で、一人気を遣うみね子。大人だね、みね子!

 

いつの時代も、乙女たちが盛り上がるのは恋

バナ。明日からの仕事の不安を忘れるには、

恋バナが一番かもね。フフ。頑張れ、みね子。


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