「ひよっこ」第25回~新しい仲間、そして歓迎の歌とカレーライス | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第25回
第5週 「乙女たち、ご安全に!」
新しい仲間、そして歓迎の歌とカレーライス

 

 

東京に出稼ぎに行っている父・実が、

正月に帰ってこなかったことで、

みね子は東京に出て働く決意を固めました。

 

1965(昭和40)年4月5日

 

というわけで、お父さん。

みね子は、東京に着きました。

 

**********

 

みね子たちは上野駅を出て、

工場と寮のある、

墨田区向島へと向かいました。

 

今日からみね子たちが働き暮らす、

墨田区向島は、東京都の東部、

桜の名所、隅田川を望む下町です。

 

お相撲さんがいますね。

近くに国技館がありますからね。

今は東京スカイツリーが有名ですが、

当時は高い煙突が立ち並ぶ工場の町で、

集団就職者が、東京で一番多かった

地区といわれています。

 

就職列車で出会った、

澄子ちゃんもいます。

一人、仲間が増えていますね。

実は上野駅で…。

 

**********

 

<1時間前>

愛子) ごめんなさいね。

    もう一人違う列車で到着するの

    つい忘れてて…ハハハ…。

みね子) アハハ…。

愛子) えっと…。あら? えっと…。

豊子) 青森市立第二中学の兼平豊子なら、

    わだしですけんど。

愛子) えっ? あっ! えっ?

    はい、そうです! ごめんなさい。待った?

豊子) はい。かなり待ちました。

愛子) だよねえ。ごめんね。

    あれ? 一人? 工藤先生…。

豊子) 探しに行ぎました。

愛子) 誰を?
豊子) 向島電機の永井愛子さんを。

愛子) あっ、私? あら、どうしましょう!

    ちょっと待っててね! ごめんなさい。

(工藤先生を探しにいく愛子)

みね子) あの…よろしくね。

(3人を無表情で見る豊子)

みね子) あ…私は、谷田部みね子。

     で、こっちが、助川時子。2人は茨城。

     で、この子が、福島の、青天目澄子ちゃん。

豊子) お二人は高校ですか?

みね子) うん。

時子) そうだよ。

豊子) 中学の3年の成績はいくつでしたか?

時子) ん? 4が多がったから、

    平均よりは上かな、私は。

みね子) 私は、あの、体育と、実技科目は得意

     なんだけど、それ以外は、アヒルの行列、

     2ばっかしだった。フフフ!

豊子) 私は体育以外はでした。

みね子) えっ!?

豊子) なのに高校には行かずに、ここさいます。

みね子) あぁ…何か、すみません。

 

お父さん…。

この子、何だか怖いです。

 

愛子) ごめんなさいね、ごめんなさい!

    では豊子さん、お預かり致します。

 

**********

 

ということで、

仲間が一人増えました。

 

愛子) さっ、着いた。ご苦労さま。

    あれが、あなたたちが働く工場。

    そしてその隣に、今日からあなた

    たちが暮らす乙女寮あります。

    私も一緒に住んでるのよ。フフフ!

(そっぽを向いているみね子以外の3人)

 

お父さん。

何か、見られています。

 

みね子) 愛子さんも、乙女ですもんねえ。

     ヘヘ…。

愛子) そう? じゃ、大丈夫かしら。

みね子) はい! エヘヘ!

愛子) さっ、行きましょう。

 

**********

 

みね子) 時子…知らん顔して。

     もうちっと加わって。

時子) あっ、ごめん。

    私ほら、本来の目的あっから、

    あまりこごに興味なくて。

みね子) もう…わかっけど。
     もうちょっと興味持ってよ。頼むがら。

時子) わがった。ごめん。

 

**********

 

豊子) 何かあれですね。

みね子) えっ?

時子) どうした?

豊子) 何かさ、思ってた東京って感じのところ

    でねえですね。職場も寮も何だべ、聞い

    てたよりちちゃこいし、古いし。寮がこっ

    たにすぐ隣って嫌でねえですか?

    四六時中管理されてるみてでさ。

    どうなんですかね? これって。

    労働環境として。

みね子) えっ? 労働環境?

時子) そんなに悪い環境ではないんじゃない?

みね子) うん、まぁそうだね。

     遅刻しなくて便利だっぺ。うん。

豊子) はぁ…。そうですね。

 

お父さん…。

「ダメだこの人は」と、思われてしまいました。

 

時子) みね子!

(乙女寮に入るみね子たち)

 

**********

 

<食堂>

 

(みね子たちを迎える、

 整列したコーラス部員たち)

 

部員たち) ♪ルン ルルンルン ルン ルルンルン

      ルンルンルンルンルンルン

      ぼくらはみんな生きている 

      生きているから歌うんだ

      ぼくらはみんな生きている

      生きているから悲しいんだ

      手のひらを太陽に 透かしてみれば

      まっかに流れる ぼうの血しお~

      

**********

 

愛子) じゃ、一人ずつ、名前言おうか。

みね子) 茨城県の、奥茨城村から来ました。

     谷田部みね子です。あの…不器用で、

     私、ちゃんとできっか心配なんですけ

     ど、頑張ります!

時子) みね子と同じ、奥茨城から来ました。

    助川時子です。

時子) 将来の夢は、女優です。

(どよめき)

時子) でも仕事もしっかり頑張ります。

澄子) 福島の、いわきから来た、青天目澄子

    です。あの…ぼや~っとしてで、いっつも

    寝てんじゃねえって、怒鳴られるんだげ

    んども…。

(笑い声)

澄子) 起きてます。

豊子) 青森から来ました。兼平豊子です。

    わだしは…わだしは仕事の

    成績1番を目指します。

(どよめき)

豊子) よろしくお願いします。

女性) 1番、私!

(笑い声)

愛子) 今日は歓迎会だからね。乙女寮で

    一番の人気メニュー、カレーライス。

    和夫さん、お願いしま~す!

和夫) はいよ。うめえぞ、今日のは特別。

    肉盛りだくさんだ!

(歓声)

(受け渡し口のカウンターに並ぶ乙女たち)

愛子) 寮長、よろしくね。教えてあげて。

寮長) はい。

    あっ、じゃ、荷物はそご置いで。

    で、並びましょう。

みね子) はい。

寮長) おいで。

 

**********

 

幸子) 寮長で、あなただちの指導係もやる、

    秋葉幸子です。よろしくね。

    部屋も一緒だよ。

みね子・時子) よろしくお願いします。

 

お父さん。

優しそうですてきです。

 

幸子) 優子。

    で、もう一人一緒なのが…。

優子) 夏井優子です。よろしくお願いします。

 

乙女な感じで…。

 

優子) 仲よくしましょうね。

 

すてきです。

 

みね子・時子) よろしくお願いします。

幸子) さっ、並ぶべ、並ぶべ。

 

**********

 

(それぞれのトレイにカレーライスを載せる和夫)

幸子) いただきます。

和夫) お代わりは、早い者勝ちの、

    売り切れ御免だからな。

みね子) はい。

和夫) はい。はい、どうぞ。

 

**********

 

(席に着く幸子とみね子たち)

幸子) じゃ、食べよう。いただきます!

5人) いただきます。

みね子) う~ん! おいしい!

時子) う~ん。

澄子) こんなうめぇもの、毎日食えるんですか?

優子) フフフ…カレーライスだば、毎週月曜日だ。

澄子) わ~!

時子) ふ~ん。

みね子) それ何ですか?

優子) これマヨネーズ。

    野菜にこうしてかけて食べるの。

みね子) へえ…。

 

この容器のマヨネーズが発売されたのは、

昭和33年。それ以来、東京の一般家庭では、

よく使われるようになりました。でも、みね子

たち、地方から来た人にとっては、まだまだ

珍しかったようです。

 

(マヨネーズをかけたサラダを食べるみね子)

みね子) うわ…。何だ、これ…。

時子) うっ! うう~!

澄子) う~。

幸子) アハハハ!

(3人の反応を見てかけるのをやめる豊子)

みね子) あ…。

幸子) そのうぢ好きになるよ、きっと。

みね子) 本当ですかぁ?

優子) 私も最初はなじめねがった。

幸子) わだしも。

時子) へぇ。

(離れたところで微笑んでいる愛子)

澄子) うめぇ…。おれが食べてたカレーは、

    何だったんでしょう…。

(スプーンですくったカレーを見る澄子)

澄子) 肉が…。

(肉を一口で食べる澄子)

 

お父さん…。

カレーライス、おいしいです。

東京に来たんだなって、

これから、

ここで生きていくんだなって、

思いました。

うちで作っていたカレーライスとは、

全然違っていて、

おいしいけど、

何だか、急にうちが恋しくなって、

ちよ子と進にも、

食べさしてやりてえなって、

思いました。

 

(みね子たちを見ている愛子)

愛子) 頑張れ。

 

**********

 

みね子) おいしいね。

時子) うん…。

(涙をぬぐう時子)

みね子) おいしいね。

(みね子に頷く豊子)

みね子) おいしいね…あれ?

時子) あ…。

(口をもぐもぐさせながら、

 お代わりの列に 並んでいる澄子)

澄子) あ…。

(笑い声)

 

お父さんは今、どこで、

どんな晩ごはんを食べていますか?

そこは、

私のいる所と近いですか?

みね子の東京での暮らしが、

始まりました。


**********

そういえば子供の頃家で食べていたカレーには

魚肉ソーセージが入っていたりと、お店で食べ

るカレーとは別もののカレーだったっけ…。マヨ

ネーズも、やっぱり苦手で。何かすごく懐かしい。

 

みね子の心の声にクスッとしたり切なくなったり。

みね子も時子も澄子も豊子も…みんな、頑張れ。

みね子と一緒に、この子たちやこれから出てくる

人たちを、とても愛おしく思えてくるんだろうなぁ。

 

みんな、頑張れ~。一緒に頑張ろうね~。



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