「ひよっこ」第7回~泣くのはいやだ、笑っちゃおう | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第7回
第2週 「泣くのはいやだ、笑っちゃおう」
泣くのはいやだ、笑っちゃおう
 

 

おはようございます。早速ですが、

ちょっと振り返っておきましょうね。

今週からでも大丈夫ですよ。

ここは茨城県の北部、

山あいの小さな村、奥茨城村。

 

みね子の家は、5人で暮らす農家です。

 

一年に一度の稲刈りのために、

実お父さんが帰ってきました。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、

お父さんは、お昼前の汽車で東京に

戻ってしまいます。淋しいですね。

みね子) おはよう。

(鶏小屋に入り、卵を探すみね子)

みね子) 今日はないのけ…。

     まあ、こんな日もあるな。

 

何だか、朝ごはんも盛り上がりませんね。

 

(無理やり笑顔を作るちよ子と進)

 

(回想・昨日の夜)

みね子) いいがい? 明日お父ちゃんと別れっ

     時、あんましピーピー泣くんじゃねえよ。

     お父ちゃんだって悲しくなっちゃうんだ

     から。ほら、あんたらの好きな、ひょっ

     ころひょうたん島」の歌でも、言ってん

     でしょ?

 

皆さ~ん!

「ひょっこりひょうたん島」というのは、

ちょうどこの年に放送がスタートした、

奇想天外なミュージカル形式人形劇で、

ドン・ガバチョをはじめとする、

個性豊かなキャラクターたちの、

笑いと冒険の物語に、子供たちは

夢中になっていたのですぞ。

 

(回想・昨日の夜)

みね子) ♪苦しいこともあるだろさ

進・ちよ子) ♪悲しいこともあるだろさ

3人) ♪だけど僕らはくじけない

    泣くのはいやだ 笑っちゃおう

    進めー

ちよ子) わがった。

進) わがった。

 

みね子) あのさ、学校で聞いたんだけど。

実) うん。

みね子) ほら、あの、オリンピックの

     聖火リレー知ってる?

実) うん。あれだっぺ。松明みたいなの

  持って、走るやつだっぺ。
みね子) うん。そうそう!

茂) それがどうした?

みね子) あれ、日本全国の都道府県全部

     回んだって。茨城も通んだよ。

美代子) どこを?

みね子) うん…あっでも茨城は、筑波山の

     辺りを通んだって。だから遠いね。

     奥茨城の近くは通んないって。

実) そうか。遠いな。

みね子) んで、全国そうやって走って、

     東京さ着くんだね・。すごいね~。

 

お父さん。

この沈黙を破ろうとしてみたけど、

うまくいきませんでした。

 

**********

 

みね子) お父ちゃん。

実) ああ。

みね子) 頑張って下さい。

実) うん。

みね子) 行ってきます!

実) うん。みね子!

みね子) ん?

(両手でみね子の顔を挟む実)

実) うりゃ~!

みね子) 何よ!

実) 別にいがっぺよ!

みね子) やめてよ~!

実) 気ぃ付けてな。

みね子) はい。

     行ってきます! 行ってらっしゃい!

(自転車に乗りながら手を振るみね子)

実) おう。

 

**********

 

時子) 遅い…。今日はしゃんめえ。

    名残惜しかっぺ。あ…。

    なまってしまった…。

(自転車のベル)

みね子) 時子~! ヘヘヘ!

時子) あれ~? 何だっぺ~明るいなあ。

    あ…なまってしまった…。

みね子) おはよう。

時子) おっ、おはよう。あれ? お父ちゃん

    今日帰るんじゃないの?

みね子) うん。

時子) あっ、そう…。

みね子) ほれ、行こ。

時子) みね子も大人になったねえ。

 

**********

 

実) お? 行ぐが? 学校。

ちよ子) お父ちゃん、頑張って下さい。

進) 頑張って下さい。

実) 何だ、その顔は。

美代子) ねえ、2人とも、お姉ちゃんに

     何か言われたんだっぺ?

     そうでしょ?

ちよ子) 泣ぐなって…。笑いなさいって…。

     でも、難しい。

茂) 泣ぐのが笑うのが、どっちがにしろ。

ちよ子) んなごと言われたってぇ…。

     どっちにすんの?

実) ハハハ! 正月には帰ってくっから。   

  な? 正月は、もちっとゆっくりだ。

ちよ子) わがった。

進) わがった。

(実にしがみつくちよ子と進)

実) アハハハハ!

茂) 結局泣ぐこどにしたのが。

(笑い声と泣き声)

 

**********

 

実) いがったのに。

美代子) お父さんがバス停まで行げって。

実) そうが。
美代子) うん。ん…?

(美代子が持っていた包みを持つ実)

(美代子と手をつなぐ実)
美代子) どしたの?

実) いがっぺ、別に。

美代子) 東京には…。私なんかよりとでも綺麗

     な女の人、たくさんいんじゃねえの?

実) いでも、関係ねえ。

美代子) いねえとは言わねんだね。

実) いねえ。

美代子) 遅いよ。

(笑い声)

 

**********

 

田神) 日本の人口はどんどん増えて、数年後

    には1億人突破だ。中でも東京の人口は

    1000万。これ茨城の5倍だ。すげぇな。

    だども、茨城もすげぇとこだど。

みね子) 三男…。東京へ向かう汽車は

     今のがな? 今頃だっぺねえ…。

     はぁ~あ…。時子も三男も、あれに

     乗って行っちまうんだね。

     寂しくなんねえ…。

田神) 安心しろ。

    俺はずっとみね子のそばにいっと。

みね子) フン! フッ、何言ってんだ、おめえ。

     わっ!?

(笑い声)

田神) 先生はずっとこごさいっからよ、みね子。

みね子) あ…そりゃどうも。

田神) 「そりゃどうも」でねえわ。

(みね子の頭をコツンと叩く田神)

(笑い声)

(みね子を見て「バ~カ」と口を動かす時子)

田神) あっ、あと「ひめゆりの塔」

    見たもんいっか?

男子) はい。

田神) お~見たが?

男子) はい。

田神) あれに香川京子出てただろ。

 

(難しい顔で膝に置いた新聞を見ている三男)

(新聞に「聖火、まっすぐ東京へ」の見出し)

 

**********

 

高子) いらっしゃいませ。お一人様、

    相席でよろしいですか?

実) あの、客ではなくて。

鈴子) ああ、茨城…奥茨城の。

実) はい!

鈴子) ヒデ! 違う。3番さん、先よ。

秀俊) はい。

鈴子) すみません。ちょっとお待ち下さい。

高子) 8番さんバーグまだですか?

省吾) はい、今あがる!

    元治、スープ!

元治) はい!

実) すみません。お忙しい時間に。

鈴子) いえいえ。こんなの忙しいうちには…。

    あっ、どうぞ。

実) あっ、いえいえ。あの、今日はですね、

  これを食べてもらおうと思って寄っただけ

  なんで。家内がつくったまんじゅう。

鈴子) あら! まぁ、そんなわざわざ。

実) いえいえ! よかったら皆さんで…。

  あの、先日頂いたポオクカツサンド、

  家族で食べました。家内も子供たちも

  もう本当大喜びで。「おいしいね、おいしい

  ね」って。本当にありがとうございました。

  全然お返しにもならねぇんですけど。

鈴子) ありがとうございます。

(重箱を受け取る鈴子)

鈴子) みんな! ほら、こないだ、

    いらして頂いた、奥茨城の…。

実) あっ、谷田部です。

鈴子) 谷田部さんからお土産! 

    ほら、頂いたよ!

高子) ごちそうさまです!

秀俊) ごちそうさまです!

元治) あざ~っす。

省吾) わざわざ、ありがとうございます。

実) いえいえ、すいません、忙しい時間に。

  じゃあ、私はこれで。

鈴子) あっ、ちょっとお待ちになって。

    これ、お重お返ししますから。

実) いやいや、忙しいんだから!

  また寄せてもらいますから、

  そん時で大丈夫ですから。

鈴子) そうですか? 分かりました。

    今度は、ゆっくりいらして下さいね。

実) はい。本当にありがとうございました。

鈴子) ありがとうございました。

実) あの、お仕事、頑張って下さい。

鈴子) ありがとうございます。

省吾) いい人だね。

鈴子) ね?

 

**********

 

ここは、実さんが暮らす、

出稼ぎ労働者のための宿舎です。

 

男) あんた、稼いだ金どうしとるんや?

実) あっ、はい。もらうとすぐに、

  その場で郵便で。

男) そりゃその方がええわ。

実) 何でですか?

男) ん? 俺んたみたいなやつを狙ってよ、

  上野でスリが多いんやと。

実) えっ?

男) 一生懸命ためて稼いだ金クニ持って

  帰ろうとしとったら、まるっきりすられち

  まって。まぁこら帰れんわっつって泣き

  ながらここへ戻ってきたやつがおったわ。

実) でも…。何でよりによって俺らみてえ

  なもんから…。あんましですね、それは。

男) 弱ぁもんはよ、

  弱ぁもんから盗ろうとするでな。

  あんたも、給料もらって郵便局行く時も

  気を付けた方がええぞ。

実) はい。ありがとうございます。

**********

苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけど僕らはくじけない
泣くのはいやだ笑っちゃおう


おじさんからの受け売りで、妹と弟たちにも笑顔で

父を送り出すようにと言い含めるみね子。ひょっこ

りひょうたん島の歌でその気にさせるところがいい。

さすがに白黒ではなかったけれど、子供の頃楽し

みに見ていた番組だった。内容は全く覚えていな

いけれど。人形劇は、「新八犬伝」の「玉梓の怨霊」

のインパクトが大きすぎて、その印象が強くって…。

 

みね子は何とか笑顔で頑張り通し…まだまだ子供

のちよ子と進は泣き笑い…のところでもう、こちらの

涙腺が決壊。そりゃ無理だよ、みね子。ちよ子と進

は、まだまだお父ちゃんとの時間が少ないんだから。

それでも頑張ろうとした2人の気持ちに泣けて泣け

て。悲しい涙というより、心が洗われる涙というか…。

 

バス停までの夫婦の時間をつくってくれるおじいち

ゃんの気持ちも、手をつないで歩こうとする実の気

持ちも、うれしくて寂しくて、切ない美代子の気持ち

も。みんなの気持ちがやさしくて…。いい家族だぁ。

 

美代子が実に持たせたお重は、お弁当ではなくて、

すずふり亭へのお礼のおまんじゅうだったんだね。

手作りで、気持ちがこもっていて、無理がなくって、

渡す方も、受け取る方も、ほっこりできてよかった。

 

実の宿舎でも「すり」の話は、実の失踪の原因につ

ながるのだろうか…。この先を考えるとつらいので、

とりあえず、見つけたひょっこりひょうたん島を…♪

 

 

♪波をジャブジャブジャブジャブかきわけて
 雲をスイスイスイスイおいぬいて
 ひょうたん島はどこへ行く
 僕らをのせてどこへ行く
 丸い地球の水平線に
 何かがきっと待っている
 苦しいこともあるだろさ
 悲しいこともあるだろさ
 だけど僕らはくじけない
 泣くのはいやだ笑っちゃおう
 すすめひょっこりひょうたん島
 ひょっこりひょうたん島
 ひょっこりひょうたん島



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