「てるてる家族」(再放送)第147回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第147回

和人(錦戸亮)は春男(岸谷五朗)に、店を辞め
る気はないときっぱり伝え、春男も言い過ぎた
ことを和人に謝る。冬子(石原さとみ)は、その
うちなるようになるだろうと安心する。そして、秋。
秋子(上野樹里)は、ついに完成したカップ麺を
家族にふるまう。その夜、秋子は冬子に、来年
は千吉の会社に就職せず、アメリカの大学へ留
学することに決めたと話す。照子(浅野ゆう子)
と春男も秋子の決心に驚くが、快くその夢を応
援する。

**********

辰造) おはようございます!
和人) おはようございます!
春男) おはようさん。
和人) 大将!
春男) …はい。
和人) 俺、辞める気ないですから。
    「これは、俺の仕事や」思てますから。
    やっぱり、簡単に諦めたないです。
    よろしゅうお願いします!

(和人を隣に座らせる春男)
春男) (甘栗を) むいて。



和人) あ…はい。
春男) すまんかったな。よろしゅう頼むわ。
和人) はい!
辰造) おい。早よ仕事せえ。
和人) はい!



春男) え…。

冬子) お父ちゃんも。仕事。
春男) はい、はい…。
冬子) うん。


これでいいのです。
パンの匂いに包まれて、
そのうち、なるようになると、
私は思うのでした。


**********

そして、秋になりました。

松本) ああ、秋ちゃん、お帰り。
秋子) あっ、おっちゃん。
    後で弘子ねえちゃんとうち来て。
    ええもん見せてあげる。
松本) ええもんて何?
秋子) ええもんや。
松本) えっ?


**********



秋子) はい! 3分たちました! どうぞ!
一同) 頂きま~す! おお~!



弘子) 膨れてる~! うわ~!

秋子) どない? どない?
松本) うん! うまい!
秋子) ほんま!? そやろ?
松本) うん!
春男) うまいわ!
照子) 秋子。あんたは天才や。
春男) また出たわ、それが…。
冬子) 秋ちゃん! これほんまにおいしいわ!
和人) うん。ほんまに。
秋子) よし! やった!
松本) これまた、魔法のラーメンやな。
照子) これは絶対売れるわ。
弘子) 博士と秋ちゃんは大発明家やねえ!
辰造) このエビがよろしですな。
秋子) そのエビ見つけんのが
    えらい事やったのや~!
弘子) またしゃべり方が博士や。
秋子) インド洋で取れる
    プーバランいうエビ
やねん。





秋子) 凍結乾燥装置にかけて研究

    研究を重ねた結果、このカップ
    ラー
メンが出来上がったんや!

**********



秋子) ん…。



冬子) ありがとう。
    秋ちゃん、もうほんまおいしかったわ。
    あんなん作れんのすごいな、
    秋ちゃんは。来年からは、
    千吉博士の会社に行くのやろ?
秋子) やめた。
冬子) …えっ?
秋子) それはやめてん。
冬子) 何で?
秋子) 私来年外国に行く事にした。
冬子) 外国?
秋子) 留学! アメリカの大学に。そこでもっと
    もっといろんな勉強してきたいねん。
冬子) …アメリカ?
秋子) うん。やっと自分でそう決めてん。
    楽しみやわ。
冬子) あ…けど、あの…お母ちゃんとお父
    ちゃんには、まだ話してへんのやろ?
秋子) そやから冬ちゃんに一番先話したかっ
    てんて。昔っから、秘密は先私らで教え
    合うてたやろ?
冬子) 秋ちゃん…。



秋子) 大丈夫や。心配せんとき。
    ただの留学やん。


**********

照子) 留学!?
春男) アメ…ア…アメリカに行くてか?
秋子) そう。
照子) あんた…いつそんな事を…?
秋子) 前から。ずっと考えててん。
    やっとそう決めてん。
照子) 決めたて。そんな大事な事勝手に!
秋子) あかん? あかんのやったら、
    「あかん」言うてくれたらええねん。
    お父ちゃんとお母ちゃんが「あかん」
    言うのやったら、私はそれに従う。
    きっぱり諦める。
    そやからはっきり言うて。
照子) …あかん。…訳、あらへんやん。



照子) 秋子が決めた事や。お父ちゃんも
    お母ちゃんも反対する理由なんか
    あらへん。ねっ?
春男) そうや…。
    寂しいけど…しゃあないな…。
    秋子の決めた事や。
    誰が決めたんでもない。秋子の事や。
    どこ行ってもきっと大丈夫や。
秋子) お父ちゃん…お母ちゃん。
    ありがとう。
照子) ほんで何を勉強すんの?
秋子) 分子生物学。
    遺伝子の研究とかしたいねん。
照子) どういうの?
秋子) 話してもええけど、長なるよ?
照子) あ…ええわ。
    聞いてもよう分からへんやろし。
秋子) 簡単に言うたらな、親から子に、世代
    から世代に受け継がれる生命の情報
    をひもとく事や。
照子) どこが簡単なん?
春男) お父ちゃん、秋子の頭ひもときたいわ。
冬子) メンデルの法則やね。
秋子) そういう事や、冬ちゃん。すごいな。
冬子) 学校で習たもん。
春男) よかったな、照子。
    学費無駄やなかったで。
照子) うんうん…。
冬子) はっ?
秋子) あ…けど冬ちゃん、そっから遺伝学は、
    えらい進歩してんねんで。
冬子) 私はメンデルの法則で十分や。
春男) そしたらそれ言うてみい。
冬子) 話してもええけど、長なるよ?
照子) ええよ。
春男) 時間はたっぷりあるで。
冬子) 簡単に言うと…
    子供は親に似るいう事やね。
春男) えらい簡単やな。簡単やなあ!
照子) …けど大丈夫なんやろか? 外国や
    なんて。言葉かて通じへんやん。
春男) 言葉な…。
冬子) ああ…。
秋子) しゃえべるのは…自信ないけど、
    読み書きやったらなんとかなるし。
春男) いや、大したもんやなあ!
    お父ちゃんも佐世保時代は
    英語トークしてたからな。
照子) えっ!?
    あんたのあれは英語やったん!?
春男) 何言うてんのや! 通じてたがな。
    サンキュー、サンキュー、おおきに、
    アイムソーリーや。
冬子) すごい!
秋子) 日本語や。フフフ…。
照子) ほんまや。子どもでも分かるわ。
一同) フフフ…。


**********

さて、喜介さんはとうとう、
自分のお店を、
てるてる家族2号店にしました。

毎日、ここでパンを仕込み、
翌朝冷凍したものを運んで
焼いているのです。


春男) どや? 2号店の方は忙しいんか?
喜介) 2号店ちゃいますわ。
    てるてる家族喜介店ですわ。
辰造) うちの名前に傷がつくやろ!
喜介) 何言うてくれはりますねん?
    こっちは店に、「家族」て付けたもん
    やから、「とうとう家庭円満の危機か
    いな?」言うて、常連客にからかわ
    れて、からかわれて!
一同) ハハハ…!
浪利) ハロー!
一同) ハロー!
浪利) 冬ちゃん、久しぶり! 



浪利) ああ…。
秋子) 浪利君!
浪利) あっ、秋ちゃん!
    いてはったんですか?
秋子) 久しぶり。
    このごろ大学でも見えへんかったね。
浪利) いろいろありまして。
    あの…実は僕たち…
    デビューする事になりましてん!
一同) デビュー!?
浪利) レコード出す事になりましてん!
秋子) えっ、レコードて、
    あのフォークグループの?
浪利) はい。そうです。
    レコード会社にスカウトされました!
冬子) ほんま!?
浪利) ほんまです!
和人) すごいな。おめでとう!
浪利) ありがとう!
    グループ名も、新しくなりましてん!
冬子) 何ていうの?
浪利) あれです。
    クルックー クルックー…「白い鳩」!



浪利) いい名前でしょ!?
春男) ぴったしや、ぴったしや。
秋子) それでデビュー曲は何ていうの?
浪利) 「この宇宙の果てで」。
秋子) それもぴったしや。
浪利) そうでしょう!?
冬子) 私を振った曲や…。



浪利) 皆さん、応援して下さいね。
一同) 応援するで!
冬子) 絶対せえへん!
喜介) おいおい…その…あれや…。
    B面に、「イースト菌の歌」、
    載せてくれへんか? 名曲やで。
浪利) それはレコード会社と
    相談せなあきませんね。
喜介) 行こ! すぐ行こ! 俺も行くで!
辰造) アホ! 仕事せえ!
浪利) ハハハ…。いや~でも冬ちゃん!
    これもみんな冬ちゃんのおかげやわ!
冬子) それは言わんといて!(怒)


**********

秋子) お母ちゃん。てるてる坊主?



照子) うん。またこれをぶら下げる事
    が起こるやなんて思てもめえへ
    んかったわ。
秋子) えっ…? あっ、私の事?
    うれしいわ~。
    3つもあんの? あとは誰の分?
照子) フフッ…み~んなあんたのや。
    あんたのは…あんまりぶら下げる
    事はあらへんかったからねえ。あ
    んまり心配かけへん子やったし…。
    来年の春…あんたが旅立つまで、
    毎日新しいの3つずつ、ぶら下げ
    る事にしたんや。
秋子) お母ちゃん…。
照子) 秋子…
    ほんまに気ぃつけなあかんで。
    お母ちゃん一緒に行ったろか?
秋子) ええわ。



照子) そやろな。うん…。
秋子) お母ちゃんには、冬ちゃんの事頼むわ。
照子) やっぱりお母ちゃんには、これをぶら
    下げる事ぐらいしかでけへんのやねえ。
秋子) それが一番や。



秋子) お母ちゃん…(泣)。



照子) 何やの…秋子。子どもみたいやな。
    まあ、あんた、重たいなあ。



秋子) (すすり泣き)
照子) 秋子…頑張るんやで。
秋子) うん…。
照子) 頑張りや。



秋子) うん…。お母ちゃん…。



秋子) ありがとう…。



**********

森野) 岩田。
秋子) あっ、先輩。
森野) 留学すんねんてな?
秋子) はい。
森野) 前に言うてた、遺伝子か?
秋子) はい。
森野) そうか…そっちに進むのか…。
秋子) けど…まだ分かりません。いろんな事
    研究してるうちに、また新しい道が見え
    てくるかも分かりませんし。
森野) そうか…。
秋子) 科学いうのは先輩。「たまたま」いうの
    が、多いのかも分かりませんね。どこ
    にかて、新しい発見のチャンスはある
    て思うんです。
森野) そやな…。まあ、頑張りや。一緒に働
    かれへんのは、ちょっと残念やけど。
秋子) 先輩も頑張って下さい。
    アメリカに来る時は、言うて下さい。
森野) そやな。向こう行ったら、会えんのやな。
秋子) はい!
森野) あのな…岩田…。



森野) もしよかったら、これから…。
秋子) あっ!
森野) え?
秋子) 浪利君の歌やん!

浪利) ♪僕には 何にも~
森野) またか…。フフッ。
秋子) あっ…何ですか? 先輩。
森野) いや。元気でな。
秋子) あ…。はい! 



秋子) …あっ、今日は店手伝う約束して
    たんです。もう行きます。じゃ。
森野) 気ぃ付けて。
小池) 森野さん。もしよかったら、これから
    俺がやけ酒つきあいますよ。
森野) ええわ。

**********

冬子) ありがとうございました。
子供) バイバ~イ。
冬子) バイバ~イ。



私たち姉妹は、もうすぐ、本当に
別々の場所で生きる事になるのです。
だけど、いつでもこの店に帰ってこら
れる事を、私は心から願っています。


**********

甘栗を「むいて」と和人に甘える春男と、嬉しそ
うにむいてあげる和人のツーショットに萌え~。
かわいいな~2人とも。私も甘栗むいてほしい。

魔法のカップラーメンも完成。我慢できなくなっ
て、久しぶりにカップヌードルを買ってしまった。
今年で45周年ということで、何だか勝手に親近
感を覚えながら、いつもは避ける謎肉(何となく
苦手)もエビもしっかり食べたよ、久しぶりに。エ
ビが決め手だったのね。ありがとうプーバラン!

まさかのデビュー、浪利のグループ名は白い鳩。
「赤い鳥」が元ネタなんだろうけど、ローリーがク
ルックルーというところで、♪クッククック~青い
鳥~を思い出した私。(分かる人だけ分かれ…)

秋子のために毎日3つてるてる坊主を吊り下げ
るという照子。もうすでに今にも泣きそうな表情
の秋子を見て、こちらもすでに涙涙…。ず~っと
甘えたかったんだよね。今まで、ホント頑張った。
愛情を信じていても、ちゃんと言葉にしてもらっ
たり、ぎゅ~っとしてもらえると嬉しいのが人情。
よかったね、秋子! もらい泣きしちゃったよ~!

親は平等なつもりでも、子どもにそう感じさせる
のは、なかなか難しいことなんだろうなぁ。やっ
っぱり、一人一人向き合う時間は必要なのかも。

かわされ過ぎて段々可哀想になってきていた森
野先輩は、最後までその場にいないローリーの
歌で邪魔されて…フフフ。森野先輩なら、きっと
素敵な女性が現れるよ~。森野先輩、ファイト♪


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