「てるてる家族」(再放送)第141回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第141回

冬子(石原さとみ)の店の開店の朝、照子(浅野
ゆう子)は懐かしい電気メガホンを持ち出して、
生き生きと店先で呼び込みを始める。そのおか
げか、店は初日からにぎわう。大学の研究室で
は、秋子(上野樹里)と森野(嘉島典俊)、小池
(倉田操)が凍結乾燥装置を完成させ、いろいろ
な食材を試している。一方、春子(紺野まひる)
の結婚式が近づき、一緒に過ごす残り少ない時
間を大事にしたい春男(岸谷五朗)の様子がぎ
こちない。

**********



いよいよ、ベーカリーてるてる家族が、
開店の日を迎えました。



春男) よし…。何とか間に合うたな。
冬子) うん。ほなみんな。今から開店します!
    弘子ねえちゃん、秋ちゃん、
    春子姉ちゃん、よろしゅうお願いします!
春子・秋子・弘子) はい!
春子) 冬ちゃん、おめでとう。
冬子) ありがとう。春子姉ちゃんに手伝うて
    もらえんのも、あとちょっとやね。
春子) 精一杯、応援するからね。
冬子) 頼むね!
春子) うん。
秋子) よう頑張ったな、ここまで冬ちゃん。
冬子) みんなのおかげや。
弘子) 大将。おめでとうございます。
春男) おおきに!
冬子) ほな、開けるで!
一同) はい!


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(「closed」を「Open」に替える冬子)
(店の立て看板を置く辰造と和人)
辰造) はい…よし。
弘子) よし。
冬子) よっしゃ!
一同) よっしゃ!

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(ドアが開く音)
一同) いらっしゃいませ!
都子) ああ! ええ匂いやな。
    表まで匂てくるで。
寺井) つい引きずり込まれてな、この匂いに。
春男) そら成功や!

(拍手と歓声)
寺井) 冬ちゃん、春男ちゃん、
    それから、ご一統さん。
    開店、おめでとうございます!
冬子) ありがとうございます!
一同) おおきに!
冬子) おじちゃんとおばちゃんが、
    一番乗りやで。
都子) あら、そら光栄やわ。
    けどまあおいしそやなあ!
和人) あっ、これ使って下さい。
都子) えっ? こんなん使うの?
和人) はい。
春子) お客さんようけ来てくれるとええね。
冬子) うん。
照子) 待ってても来えへんで~!

(拡声器を手に現れる照子)
冬子) お母ちゃん…?
弘子) おかみさん…。
春子) お母ちゃん…?
冬子) いや、ちょっと待って…。
辰造) おかみさん!
弘子) おかみさん!
冬子) ちょっと待って…。
春男) 照子…。
照子) 皆様! 本日開店の、ベーカリー
    てるてる家族でございます。
    けったいな名前で出ております。
    いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。
    さあ、いらっしゃいませ! ベーカリー
    てるてる家族はどれも焼きたて。
    温かい家族の愛を、是非お試し下さい。
    いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。
    本日は、お日柄もよく、太陽もさんさん
    と降り注いで、まさにサンサンサ~ン
    でございます。ベーカリーてるてる家族
    は、温かい、家族の愛が生んだ奇跡。
    愛の、奇跡のパン屋でございます~。
冬子・春男) 愛の…奇跡?


**********



(♪「愛の奇跡」)



春男・照子) ♪淋しげな 雨に濡れた君の
照子) ♪唇が 忘れられなくて
春男) ♪別れても 私は信じたい
春男・照子) ♪いつの日か
        あなたに愛される 愛の奇跡
        激しく 燃えてる
        心を 掴んで
        放さぬ この恋 この愛
        振りむかぬ 冷たい君だけど
        いつの日か
        あなたに愛される 愛の奇跡



ヨネ) …アホ。



**********

お母ちゃんの「愛の奇跡」で、
お店は初日から、大賑わいでした。


冬子) はい。好きなの選んで…。
弘子) はい、お待たせしました~。
春子) いらっしゃいませ!
照子) お待たせ致しました。
春男) てるてるパン焼けたで~。
    いらっしゃ~い!


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浪利) 秋ちゃ~ん! 買うてきましたよ!
秋子) ご苦労さん。
浪利) 鍋でもするんですか? これ。
秋子) 違うよ。実験!
浪利) 実験?
秋子) うん。
浪利) 何ですか? これは!



秋子) 凍結乾燥装置。
浪利) へえ~。
    これで何か料理するんですか?
秋子) まあ、近いかな。凍らした野菜をここ
    に入れて、真空にして乾燥さすの。
    それにお湯かけて戻す。
浪利) 即席麺みたいですね。
秋子) これも即席麺に使うねや。
浪利) はあ~! 秋ちゃん、だんだん千吉
    博士に近づいてきましたね。
森野) 君もその博士と知り合いなんか?
浪利) はい。あの人は、僕が知り合うた
    人類の中でも、変わってますねん。
森野) 君に「変わってる」言われる社長て
    何なんや…。
浪利) あっ、あの人は、麺類か。ハハハ!


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森野) あかんなあ…。これは色が悪いし、
    こっちは粉々になってしまう。
    見た目のきれいさも大事やからな。
秋子) そうですねえ。
森野) けど、ネギはまあ何とか使えそやな。
浪利) このピーマンなんか、
    きれいですよ、ほら。
森野) それも使えるか。
小池) ピーマンはあかんのんちゃうやろか?
森野) 何で?
小池) ピーマンは好き嫌いが激しいやな
    いですか。そういうのは、避けた方
    がええんとちゃいます?
秋子) そうですねえ。
森野) 僕もちっちゃい頃嫌いやったわ。
浪利) でも、何やこれ、
    宇宙の食べ物みたいですね。
秋子) 懐かしい?
浪利) 残念やけど、
    その頃の記憶はあらへんのです。
森野) 前から聞こ思てたんやけど、
    君は宇宙人なんか?
    …頼むからその真顔やめてくれ。
秋子) う~ん…。


**********

テレビ) 昭和45年3月14日、万国博120年の
    歩みの中で、アジアで初めての…。

(テレビを見ながら煮物を食べている照子)
春男) (いもを) 落としてるで。
照子) いや~えらい人やねえ。

(照子が落す玉子を受け止める春男)
テレビ) 人類の進歩と調和は、
    「太陽の塔」を…。

冬子) あっ、「太陽の塔」や!
秋子) 岡本太郎や!
冬子) 米原さんな、
    もう何べんも見に行ってんねんて。
一同) へえ~!
秋子) 懐かしいなあ、岡本太郎。
照子) 知り合いなん?
秋子) ちょっと。
照子) へえ~すごいなあ。
一同) あ~っ!
照子) 何すんの!?
春男) 落ち着かへんがな。
照子) 何で!? ねえ、せっかく月の石が
    映るかも分からへんのに!
春男) 何や? それ。
照子) お月さんの石や!
    万博に置かれてんねん!
春男) 石なんか見てどないすんねんな!
    ウサギやったら分かるけど。
照子) あんた…この頃何かおかしいわ。
    ごはんのた~んびにな~んか意識して。
春男) …何意識してんねんな?
照子) 春子の事手放すのが
    惜しいんとちゃうの?
春男) な…アホな事言わんとき。
冬子) あっ、そっか…こうして春子姉ちゃんと
    一緒にごはん食べられんのも、あと1週
    間もあらへんねんな。
秋子) お父ちゃん、
    この時間を大事にしたいんやね。
春男) 何や、そんな…
    そんな事、思てへんて…。
春子) お父ちゃん。長い間…。
春男) ああっ…!
春子) 夏ちゃんがいてへんかったから
    寂しかったんやろね。
春男) ゴホッ! ゴホッ! びっくりした!
    びっくりした、今…!
照子) ほ~らやっぱり意識してるやないの。
    フフッ。
春子) ほんまに夏ちゃん来週
    帰ってこれんのやろか?
照子) そら帰ってくるわ。
    もう春子の大事な結婚式やもん。
春子) けど忙しいのやろ?
照子) そら忙しいやろね。今度の新曲も調子
    いいみたいやから。また「紅白」に出ら
    れるかも分からへんし!
春男) もうええて!
照子) ええ事あらへんわ! あの子は今や
    大スターなんやからね。
春子) そしたら今度は、岡谷さんと一緒に
    「紅白」見にくるわ。
(春男が落した煮物を受け止める照子)

**********



安西) う~ん…。これがフリーズドライか。
森野) とりあえず、
    ネギと肉と卵は完成しました。
安西) ほう…。ようやってくれた。
    早速試してみよう。
森野) はい。

(フリーズドライの肉を口にする安西)
安西) うん…? うんうんうん…う~ん。

**********

安西) 3分経過。
(フリーズドライの具入り麺を食べる安西)
安西) うまい!
    よく…ようやってくれた!
    秋子君、よう思いついてくれた!
    ありがとう!
秋子) ありがとうございます!
安西) いや~!
    来年うちに来てくれへんか?
秋子) えっ!?
安西) 秋子君に、うちに入ってもろたら、
    こんなうれしい事はない!
    なあ、ほんまや! どや?
秋子) はあ…。
安西) 是非いらっしゃい、いらっしゃい!
秋子) はい…あの…考えときます。
安西) うん! 楽しみに待っとるで!
    いや~う~ん。
    フリーズドライはいける!
森野) 私もそう思います。この乾燥法を食品
    に生かせば、きっと大きな発展がある
    と思っています。
安西) うんうん。う~ん、しかしな…
    このままではいかん。何か足らん。
森野) は…。
安西) う~ん…色かて、パッとせえへん。
    そや…赤や。
秋子) 赤…?
安西) ええ具がある。あれや~!
秋子) どれ?
安西) エビや! エビ!
秋子) エビ?
安西) そう。エビや!



**********

夏子) はあ~!



**********

冬子) あっ! 夏子姉ちゃん!
夏子) ただいま、冬ちゃん。
冬子) お帰りなさい!
夏子) ええ店やないの! おめでとう。
冬子) ありがとう!
照子) 夏子か!? いや~夏子!
夏子) ただいま、お母ちゃん!
照子) お帰り、夏子!
春男) 夏子か!?
照子) そや!
夏子) お父ちゃん、ただいま!



春子) 夏ちゃん!
夏子) 春ちゃん!
春子) お疲れさん!



夏子) うわ~! パンのええ匂いするね。
    ここが私の家やってんね。
照子) そや!
客) すいません。サインしてもらえませんか?
客) 僕も!
客) 僕も僕も!
夏子) はい。
照子) そしたら、お客さんら、こっち、並んで
    ちょうだいね。順番にしますよってね。
    並んで下さ~い。一列に並んでね。
    はい。
客) お願いします。
照子) はいはい。…ってあんた、いや、この
    パンには書かれへんでしょ。食べられ
    へんようになるやないの。そしたら夏子、
    これに書いたげえ。はい、はい。はい。
    いや~お客さんら運がええわ~。
    ねえ~。…はい、大事にしてよ。
客) ありがとうございます!
照子) はい。じゃ、次の人。はい…。



**********





**********

いよいよ開店! 店の前には、冬子の宝塚の同
期生たちからの花輪。それだけで、冬子と同期
がいまもちゃんとつながっているのが分かる。ネ
ット情報によると、本当は宝塚の同期が店を訪
ねてくるシーンがあったらしいのだけれど、カット
されてしまったようで…。それも見たかったなぁ。

最初のお客様を待つ体制がほとんど応援団ス
タイルだったのが、何気にツボる。しかも、あの
懐かしの拡声器が、再びの登場。あれは確か、
テレビを買ったお店で借りたままの拡声器w も
うすでに、岩田家のものとなっているようだけど。

ベーカリーてるてる家族は、
温かい、家族の愛が生んだ奇跡。
愛の、奇跡のパン屋でございます~。

照子の宣伝文句からの~照子&春男の「愛の
奇跡」! お母ちゃんのスタイルの良さ! お父
ちゃんのキレッキレのダンス! 素敵すぎる~。
締めはやっぱり、ヨネさんの「ア・ホ」じゃないと。

秋子のカップラーメンの具を探すプロジェクトは、
今も定番の、ネギと卵と、あの、謎肉まで誕生。
実はカップヌードルはあまり好きじゃなかったの
に…あの具を見ていたら食べたくなって食べた
くなって…ついに買って食べてしまった…フフフ。

そうそう、カップヌードルのHPがこれまた面白く
て…。「日清の企業努力」のバックに流れる企業
努力歌もサイコー! ぜひ、ご覧くださいませ~。
「日清の企業努力」

「企業努力歌」

一、たのしい労働 すばらしい努力
  金がないなら 知恵をしぼれ
  ああコストは インスタントに下がらない
  熱き想い それは希望
  熱き水 それはお湯
  日清 日清 ああ日清食品

二、さあ空腹を 幸福に変えろ
  社員の粘りが 未来をつくる
  ああ我らの 魂はいま 沸騰中
  運び出せ それは製品
  どこからだ それは工場
  日清 日清 ああ日清食品

熱き水、それはお湯! 空腹を幸福に変えろ!
これをかけっぱなしで3回聞いたら頭から離れ
なくなって、歌いたくなってしまうから怖いわ…。


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