「てるてる家族」(再放送)第139回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第139回

昭和45年。喫茶シャトーをパン屋に改装するた
めに、冬子(石原さとみ)は業者との打ち合わ
せに忙しい。秋子(上野樹里)の研究室に先輩
の森野(嘉島典俊)が訪ねて来る。池田食品に
就職した森野から、安西(中村梅雀)の新商品
開発の情熱を聞いた秋子は、早速安西のもと
へ。二人は久々の再会を喜び、“紙コップの中
で作る具入り即席麺”の開発を秋子も手伝うこ
とになる。冬子は、新しい店の名前を春男(岸
谷五朗)に相談する。

**********

昭和45年、
70年代に入った節目の年に、
喫茶店シャトーも、
生まれ変わろうとしていました。

店の内装は、私に任されました。
お父ちゃんや和ちゃんと一緒に、
やりがいのあるパン屋にしたいと、
私は考えています。


**********

そしてそのころ、
秋子姉ちゃんにも…


小池) あっ、森野さん。
森野) やあ。
秋子) あっ、先輩!
森野) やあ。
秋子) どないしはったですか?
森野) 元気そやな。
秋子) あっ、はい!
    先輩も、お仕事どないですか?
    千吉博士、お元気ですか?
森野) 元気やで。岩田と社長、
    ほんまに知り合いやってんな。
秋子) そうです。
小池) 池田食品の社長と?
秋子) はい。あっ、小池さん、
    即席ラーメン好きですか?
小池) 好きなんてもんちゃうで!
    俺は浪人生活長かったよってな。
    あの頃は毎日みたいに食べてたわ。
秋子) 毎度おおきに。
森野) あっ、これたこ焼き。
    そこで買うてきてん。
秋子) あっ、すんません。
小池) お茶いれますね。
森野) けどな…会社の方はちょっと
    元気ないみたいやわ。
秋子) えっ、何でですか?
森野) 即席麺の市場、頭打ちしてる。けど…
    あの社長はいっこもめげてへん。
秋子) えっ?
森野) 「国内の市場あかんのやったら、海外
    に広げたらええ。世界に通用する即席
    麺を作るんや」て、急に言いだして。
秋子) はあ~世界の、即席麺…?
森野) そや。
秋子) とうとう動き出しはったんですね。
森野) えっ?
小池) それで、それはどんな
    ラーメンなんですか?
森野) 何や…カップの中に、1食分の味付け
    麺入れて、具も入れたいて言うねん。
秋子) 具ですか。
森野) そやねん。ラーメンの具いうたらネギと
    か肉とか卵やろ? そんなもん長期保存
    できるように乾燥さして、麺と一緒に入
    れるやなんて、無理な事や。それを僕に
    考え言わはんねん。僕は、「無理や」思
    うて言うたんやけど…。
秋子) なんとかなんのと違いますか?
森野) どないすんねん?
秋子) 分かりませんけど…
    なんとかしたいやないですか。
森野) そや。「いつでも遊びにおいで」て
    言うてはったで、社長が。
秋子) えっ…ほんまですか?


**********

(ノック)
安西) はい。
森野) 失礼します。社長。
    お見えになりました。
安西) おお~! 来たか来たか、秋子君!
秋子) こんにちは!
安西) いや~よう来てくれた! ハハハ!
    どや? ここが私の会社や。
    ああ~あの研究小屋…今では、懐か
    しい。秋子君に手伝うてもろたおかげ
    で、ここまでになれたんや。
秋子) 私もあの研究小屋の事はずっと
    忘れていません。
安西) そうか! いや~しかしな、秋子君が
    こない成長するように、世の中も変わ
    っていく。あっ、新しい即席麺の事は、
    森野君に聞いてくれたかな?
秋子) はい。これですね?
安西) そや! これや!
森野) そこに座って。

(紙コップに即席麺を割って入れる安西)
安西) たっぷり入れなあかんで。
(そのコップにお湯をそそぐ森野)
安西) どや? こういうもんが作りたいんや。
    あの、平和の湯気を、丼ごとこの中に
    閉じ込めてしまうんや。そしたらな、世
    界を麺類にかてできる! そうなったら、
    秋子君も、ええ思うやろ?
秋子) はい。今度は具も入れるて…?
安西) 当然や!
    森野君、もう見つかりましたかな?
森野) あ…いえ、まだ…。
安西) 「まだ」って言うたらあかん!
    「はい、今!」って言わなあかん!
    常に頭の中に入れとくんや!
森野) はい、今…。
安西) 頼むで! そのために君を呼んだんだ。
    なあ? それが君の仕事やないか!
森野) はい。
秋子) あの…。
安西) うん?
秋子) 私も、先輩の手伝いしてよろしですか?
安西) ほう~! それは、心強いなあ! 
    いや~秋子君とまたラーメンが作れるな
    んて、夢のような話や! ハハハ…!
秋子) 私もです!
安西) 一緒に頑張ろう!
秋子) はい!
安西) いや~森野君に来てもろてよかった!
    ハハハ…! さあ、秋子君、ええか?
    3分やで。
秋子) はい。
安西) お湯をかけたら、3分で食べられる
    ようにせんとあかんのや。
秋子) 3分ですね。
安西) そや。3分や! また今度も、照子
    さんに、オンリー湯~やってもらわ
    なあかんかなあ?
安西・秋子) ハハハ…!
安西) オンリー湯や!
    ♪「Only you」や! 歌ってみい。
    ♪「Only you」~それや!


**********

(料理をしている春子)
春子) …お父ちゃん! どないしたん?
春男) いや…晩ごはん作ってんのんか?
春子) そう。何ができるか分からへんよ。
春男) 何でもええで。
春子) お母ちゃんはどないしてる?
春男) ボ~ッとしてるわ。
春子) もう、元気になってもらわな、
    私行きにくいわ。
春男) 大丈夫やて。
春子) 私…弘子姉ちゃんからもっと料理
    教えてもろといたらよかったわ。
    お母ちゃんからはあかんやろ?
春男) そやな。
春子) うん。スケートやめてから気ぃ付いた。
    どんな事でも、やってみると、ほんまに
    奥が深いねんなあって。
春男) ああ…春子は何でもとことんやる
    性格やからなあ。気ぃ付けや。
春子) えっ?
春男) ほどほどいうのも、大事やねんで。
春子) 大丈夫。
    抜けてるとこは抜けてるから、私。
    ちゃ~んとお父ちゃんの性格も
    もろてんねんよ。
春男) いや…それどういう意味や?
春子) フフッ。うわっ、熱~!
春男) 大丈夫か?
春子) あ…ほらね。
春男) あっ、ほんまや。ハハッ。


春子姉ちゃんの結婚式は、もうすぐです。

**********

東京から大阪に戻って、
「紅白」で夏子姉ちゃんを
見納めたお母ちゃんは、
急に年を取ったように思えました。


(屋台でラーメンを食べている照子)
流しの女性) ♪時には 母のない子のように
        だまって 海をみつめていたい
        時には 母のない子のように
        ひとりで 旅に 出てみたい
        だけど 心は すぐかわる
        母のない子に なったなら
        だれにも 愛を話せない
照子) いや~上手やねえ。
    ほな…はい、これ。
流しの女性) おおきに。
照子) お母さんはお元気?
流しの女性) はい。おかげさんで。
照子) そう…。たまには甘えてあげな
    さいよ。いくつになっても親には
    それがうれしいんやからね。
流しの女性) はい。
照子) ほな頑張りや。はあ~。
流しの女性) ♪時には~
照子) いや、もうその歌やめてくれる?
    暗い! 暗いわ。もっと明るい、
    明るい歌にしてね。ねっ。


**********

春男) てるてる坊主かいな。
冬子) うん。
春男) 照子の癖が、すっかり冬子の
    癖になってしもたな。
冬子) うん。ええとこは見習わな。
春男) ああ、そや。お母ちゃんの、
    精一杯のええとこやからな。
冬子) うん。フフフ…。
    あっ、なあ、お父ちゃん。
春男) えっ?
冬子) 新しいお店の名前、何にしよ?
春男) 冬子ベーカリーちゃうんか?
冬子) そんなんまだ早いわ。自分の名前で
    お店出すような器になってへん。
春男) 何やえらい成長やなあ。
冬子) ん? いや…あんな、私はな、みんな
    のお店にしたいねん。みんな、あのお
    店で楽しなってもらいたいねん。
春男) うん…。そういうたら、照子がシャトー
    始めた時、そないな事言うてたなあ…。
冬子) お母ちゃん、この頃寂しそやね。
春男) 寂しいのちゃう。力抜けただけや。
    フッ…あんなお母ちゃんもたまには
    ええやろ。
冬子) …そやね。ちょっとは落ち着いたら
    ええのにってずっと思てたんやもんね。
春男) 思てた、思てた。そやそや。
    …何でもええで。
冬子) ん…?
春男) 店の名前…好きにしたらええ。
    あの店は…冬子のお城に、
    違いあらへんのやから。
冬子) …うん。あっ、なあ、お父ちゃん。
春男) うん?
冬子) ありがとう。
春男) ああ…。

**********

(お湯で戻した昆布をかじる秋子)
秋子) う…。やっぱりあきませんね。
    天日干しや熱風乾燥したもんでは、
    お湯をかけて3分で戻すのは無理
    です。
小池) ラーメンに切干大根はない思うけど。
森野) 新しい乾燥法が必要やな。
秋子) う~ん…。
小池) まっ、頑張って下さい。
浪利) 秋ちゃ~ん!
秋子) あっ、浪利君。
森野) またや…。
浪利) あれっ? あれっ? 先輩!
    大学に戻りはったんですか?
森野) ちょっとね。
浪利) 何してはるんですか?
秋子) 実験。
浪利) 実験?
秋子) うん。あっ、浪利君、昆布茶飲む?
浪利) あっ、はい! 頂きます!
浪利) へえ~昆布茶?
秋子) 昆布茶! 温かいで。…はい!
浪利) えらい変わった湯飲みですね。
秋子) けどおいしいよ。
浪利) へえ~。
秋子) はい。先輩もどうぞ。
    そういうたら、浪利君、
    宇宙にはいつ帰んの?
浪利) う~ん。
    まだ、こっちにいてるつもりです。
秋子) そう。
浪利) うん。
秋子) 地球が好きなんやね。
浪利) はい。人間が好きです!
森野) 僕…そろそろ会社に戻るわ。
秋子) あ…そうですか?
森野) ほな…。
浪利) どないしはったんやろ?


**********

冬子) 米原さん。コーヒーどうぞ。
米原) あ…ありがとう。
冬子) すいません。こんな事してもろて。
米原) いえ、いいんですよ。冬ちゃんの
    新しい店に貢献できるんなら、こん
    なにうれしい事はありません。
冬子) いや、プロの絵描きさんに
    看板描いてもらえるやなんて、
    もうほんまうれしいわ。
米原) 僕は、売れない絵本作家ですよ。
    商売には向かない人間です。
冬子) そしたら、縁起悪いね。
    あ…冗談ですよ。
米原) アハハ…!
和人) 米原さん。これ、今度の店で出す、
    新しいサンドイッチです。
    よかったら、食べて下さい。
米原) 何だ、随分サービスがいいんだな。
和人) いや、米原さんには、
    大きなご恩がありますから。
米原) やめてよ! …もういいんだよ。
    そんな事、気にしなくても。
    しかし…いい名前ですね。お店の名前。
    気合い入れて、描かなくちゃ!

私は願いを込めて、
お店の名前を付けました。


**********

秋子の研究室に、ラーメン大好き小池さん風の
キャラ、その名もまんま小池君が。仕掛けが細
かいわぁ…。森野先輩つながりから、再び千吉
博士とカップ麺の開発に関わる事になった秋子。
あの有名なカップヌードルが誕生するんだね!
前は、チキンラーメンが食べたくなったように…
今度はまた、カップラーメンが食べたくなりそう。

久々に、腑抜けた照子が屋台でラーメン食べな
がら、流しの歌に合わせて踊る姿が楽しかった。
あの流しの女性は、本物の歌手の方のようで…。

たまには甘えてあげなさいよ。
いくつになっても親には
それがうれしいんやからね。

流しの女性にそう言った照子が誰よりも子供に
甘えてほしい母性の強い人なんだよね、ホント。
春子の結婚を控えて落ち着かない春男といい、
岩田家には愛があふれてる。親にも、子供にも。

「てるてる家族」というだけあって、家族がしっか
リ描かれている、素敵なドラマだと心から思う♪


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