「てるてる家族」(再放送)第130回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第130回

和人(錦戸亮)を探して黒島に向かった春男(岸
谷五朗)と冬子(石原さとみ)は、「あさつき」とい
う旅館に到着する。そこでまき割りをしている和
人たちを見つける。春男は和人に、政也が渡し
た金のいきさつを話す。その間に冬子は、拓夫
(森田直幸)と光樹(金崎由名来)を海へ連れて
行く。海辺では旅館の主・浅月(ポール牧)が釣
りをしていたが、拓夫は、自分たちは嫌われて
いるとおじけづく。冬子は積極的に浅月に話しか
け…。

**********

(黒島漁港)

春男) すんません。
    「あさつき」いう旅館、どこですか?
漁師) あの山の向こうばい。
春男) すんません。
冬子) ありがとうございます。


**********

春男) すんませ~ん!
美穂) あっ、はい。お泊まりですか?
春男) あっ、いえ。あの…こちらに、
    桑原和人いう者が、お世話に
    なってませんでしょうか?
美穂) あ…あんた方は?
冬子) いてるんですか?
春男) あっ、私ら、その知り合いで、岩田
    いいます。こっちのちんまいのが娘
    で、娘と和人はあの、幼い頃からの
    友達で…。
美穂) はあ。
春男) はな垂らしてる頃からの…。
冬子) あの! 男の子2人も一緒でしょうか?
美穂) うちら、何も知らんとですよ。何も事情
    ば話さんで、ここで働きたかて言うたも
    んけん。
春男) そらまあ、えらいお世話になりまして。
    おおきに。お前も「おおきに」って…。
冬子) おおきに。
春男) あの…会わしてもらえませんか?
美穂) いや、それは隠しとる訳じゃなかけん。
    こん裏におると思います。
春男) あ…すんません。お前も「す…」。
    あれ? 冬子!


**********

冬子) 和ちゃん!
光樹) 冬ちゃ~ん!
冬子) あっ光ちゃん、拓ちゃん!
    よかった! 元気やった?
和人) 大将。
春男) 無事でよかった。
    お前に、大事な話あんねや。
和人) 兄ちゃんの、事ですか?
春男) …そや。
冬子) あっ、そや。拓ちゃん、光ちゃん、遊び
    に行かへん? 海見に行こ! なっ?
光樹) うん!
冬子) うん。よし。拓ちゃんも…。行こ、行こ!


**********

春男) へえ~。ここで働いてたんか。
和人) はい。
春男) 薪割りか? この辺は風呂、今でも
    薪でたいてはんねんな。自然が豊か
    で、ええとこやなあ。
和人) ここに泊まってるうちに、お金が無くな
    ってしもて。「仕事見つけて返すから」
    って言うたら、「ここで働けへんか?」っ
    て、宿のおかみさんが言うてくれはって。
春男) そうか。ええ人に会うて、よかったな。
    どんな人がここ泊まり来んね?
和人) 島の、道路造ってる人とか、
    魚食べに来はる人とか。
春男) ああ、島の道路もどんどん整備されて
    んねんなあ。自然が無うなんのは残念
    やなあ。けど住んでる人にとったら、そ
    んなのんきな事言うてられへんもんな。
    人間の生活いうもんは、自然に逆ろう
    たもんなんかも分からへんなあ。
和人) 大将。
春男) あっ、ハハッ! そやな…。
    お前、兄ちゃんから、お金預かって
    たやろ? それ…使たか?
和人) それは、使ってません。
    どういう金か分からんし。
春男) ああ…。
和人) 大将は、知ってはるんすか?
春男) えっ? ああ…。
    実はな、政也が、来たんや。
    あのお金はな…何て言うか…。あの子
    らの親父さん、見捨てた会社から、い
    わゆる…黙って持ってきたもんやて。
    やった事は確かに、悪い事やけど、政
    也は仲間に裏切られても、そのお金…
    あの子らに、そっくり届けたんや。その
    気持ちだけは、分かってやってもええ
    んやないか?
和人) 分かってやってもしょうがないです。
    そんなお金で、あの子らに何ができま
    すか? 昔賢作兄ちゃんが俺らのため
    にやった事とおんなじや。
春男) 政也も、ぎりぎりんとこでやった事や…。
    お前は警察行って、
    助けてもらうしかあらへんねん。
和人) それで、兄ちゃんは、今どこに…?
春男) どっか行ってしもた。ひょっとしたら
    佐世保に来るかも分からへんけどな。
    その前に、お前が警察行かなあかん。
    今度もし政也がけったいな連中に
    捕まって…。
和人) 分かりました。
    大将は、冬ちゃんと大阪戻って下さい。
春男) 和人。
和人) お願いします。


**********

冬子) あっ、釣りしてる。
    何が釣れるか見に行こ!
    えっ、どないしたん?
拓夫) 宿のおっちゃんや。俺らが嫌いやね。
冬子) ほんま? 別にええやんか。
    怖がらんかて。なっ? 行こ!
    こんにちは! 何が釣れるんですか?
    あっ、この魚何ですか?
浅月) あんた、あん子らと知り合いか?
冬子) はい。友達です。
浅月) 友達?
冬子) はい。
    えらい友達がお世話になってるそうで。
浅月) あんた年いくつね?
冬子) いくつでも友達は友達です。一緒に
    いてる和ちゃんも友達なんですよ。
    おじさんとも、友達になりたいな~。
浅月) なんばとごゆるっとか!
冬子) とごゆる?
浅月) 「ふざけるとや」と言いよっとたい。
冬子) 別にふざけてません。
    釣り見てるだけたい。
    あっ、これタイ?
浅月) やぐらしか!
冬子) やぐらしか?
浅月) 「うるさか」って言いよっとたい。
冬子) 大阪弁で話して!
浅月) そがん話せんばい!
拓夫・光樹) (笑)
冬子) 何や、拓ちゃんも光ちゃんも、言葉の
    壁で、おっちゃんと友達になられへん
    かっただけやんか。
浅月) あん子らの親は、どがんしたとね?
冬子) 死んだんです。お父さんは。お母さん
    はどこかに行ってしもてて…。あっ、そ
    やからいうて、かわいそうに思わんと
    いて。あの子ら、強いねんから。かわ
    いそうに思わんと、友達になったげて。
    なっ? ええでしょ?
浅月) こっち来んね。そがんいわせん
    男やったら、魚ば釣ってみせんね。
冬子) よかったやんか。拓ちゃん!
    このサオくれるて。
浅月) 何ば言いよっと!
冬子) えっ?
浅月) 何でんよか! 早よ…やらんね!
冬子) 行こ! はい!


**********

美穂) あの…どうぞ。
(2人にお茶を持ってくる美穂)
春男) すんません。
和人) すんません。
美穂) 大阪から来らしたとですか?
春男) はい。
美穂) 和人君の言葉ば聞いてそぎゃん
    やなかかねと思っとったとですよ。
春男) 私は大阪でパン屋やってまして、
    和人はそこで働いてくれてたんです。
美穂) そうやったとですか。
春男) はい。
美穂) 和人君、よう働いてくれとるけん、
    うちも助かっととですよ。そいばって
    んこぎゃん若か人がおかしかねとも 
    思っとったとです。
春男) いや、そやけど、和人は何も、
    やましい事はしてません。
美穂) 何か、あったとですか?
和人) いえ! 何でもないんです。
    すいませんでした。
浅月) ヘヘヘ…!
    おい! 今日は大漁たい!
春男) うわ~! ほんまや~!
    ハハハ! すごい!
    タイちゃうやん、これ。タイちゃうやん。
冬子) 和ちゃん。ここものすごようけ魚いて
    んねんな。拓ちゃんもな、ものすご大
    きい魚一匹釣ったんやで。
春男) そしたら和人。とにかく明日いっぺん、
    恒の店おいで。ええな? あいつらも
    心配してるよって。これからの事は、
    そん時や。ええな? すんません。
    よろしゅうお願いします。私らあの、
    ここにおりますんで、何かあったら
    連絡して下さい。大漁たい、大漁たい!
    どこがタイやねん。ハハハ…!
    失礼します。
冬子) あっ、和ちゃん。ほなね。また明日ね。
和人) うん。
冬子) あっ、あ…そや。拓ちゃん、光ちゃん。
    これ持ってて。

(ミニてるてる坊主を渡す冬子)
冬子) お守りや。ほなね。また明日ね。

**********

冬子) あ…なあ、お父ちゃん。
    お店のパンは、休みにしてきたん?
春男) そのつもりやったんやけどな、工場長
    と喜介が、留守の間やってくれるて。
冬子) ほんま?
春男) みんなそないして、冬子と和人の事
    心配してくれてんねん。力になってく
    れてんねんで。


**********

斉藤) う~ん、どうするかな?
照子) ひゃ~! ほんまに真っ黒ですね。
斉藤) 今度のキャンペーンではやれる
    だけの事やりますからね。
照子) はい。
斉藤) 明日は長崎に飛んで、
    ラジオの公開録音に出ます。
照子) はい。
斉藤) 翌日は福岡で、地元テレビ局の仕事と、
    夜は中洲で店回り。
照子) はい。
斉藤) 翌日は、熊本で歌謡ショーです。
照子) あ…そしたら明日は、
    長崎で一泊ですか?
斉藤) そうです。
    明日は午後3時には空きますよ。
照子) ああ~。
夏子) そやったら、
    久しぶりにゆっくり寝られるね。
照子) うん。…せや、夏子!
    久しぶりに、佐世保に行ってみえへん?
    恒ちゃんや静子ちゃんに会うねんや。
夏子) 久しぶりって私行った事あらへんよ。
照子) 何言うてんの! あんたはそこで
    生まれたんやないの。
夏子) ああ、そうか! そら、久しぶりすぎやわ。
照子) あんたに生まれた家をいっぺん
    見せたかったんや。


**********

(ハンバーガーを食べる春男)
冬子) どや? お父ちゃん。おいしいやろ?
春男) うまい。うまいわ~。
    ええもん作らはったわ~。
冬子) お父ちゃん、これうちでも作ろ。
春男) 片手間でこんな凝ったもん
    作られへんて。

(電話の呼び出し音)
電・恒夫) はい、空天歌…。
      ああ、秋ちゃん。どないしたん?
春男) 秋子?
電・恒夫) …うん。…うん、おんで、おんで。
      代わるわ。秋ちゃんです、秋ちゃん。
電・春男) もしもし。何や?
電・秋子) あのな、今米原さんが来ててな、
      お父ちゃんに話したいねんて。
      今代わるからね。…どうぞ。
電・米原) もしもし、米原です。どうも。
電・春男) 政也が…?
電・米原) 私が一緒に警察まで行きまして、
      そこで、全部、話してくれたようです。
電・春男) それで?
電・米原) それで明日、警察の人がそちらに
      行くかもしれません。皆事情知って
      ますから。和人君の事は、安心して
      下さい。
電・春男) 分かりました。
      いろいろと、おおきに。
電・米原) あの、冬ちゃんにも、
      「安心するように」って…。
電・春男) はい。分かりました。
      また連絡しますよって。おおきに。
      ありがとうございました。

(電話を切る春男)
冬子) どないしたん?
春男) もう、大丈夫や…。

**********

冬子と旅館のおじさんとの会話が最高! てか、
さすが照子に一番似ているだけあって、最強!
「おじさんとも、友達になりたいな~」と言う冬子
のセリフに、思わずまるで自分がおじさんにな
ったかのように動揺してしまい、「こらこら、冬子、
そんな事言ったらおじさん本気にしちゃうから!
そんな可愛い事言ったらマジヤバイから~!」
と叫びそうになった自分の心が汚れてるのかと、
さらに動揺…(爆) 冬子が無邪気すぎてツライ。
おじさんは、きっともっとドキドキしたはずだ…。

おじさんにうるさがられても全く動じない冬子の、
必殺の一言「大阪弁で話して!」に、やられた。
冬子サイキョー。さすが照子のDNA、恐るべし。

「大漁たい、大漁たい」と言うのを聞いて、魚の
タイかと間違える春男のボケも、何気にツボる。

そしてどうやら…夏子と照子も、佐世保に上陸
しそうな気配。佐世保に始まった縁が、今につ
ながっているんだね…。これぞ連ドラの醍醐味。
あの佐世保時代を、もう一度見直したくなった。
いいドラマは、全部見終ってから最初から見直
すと、伏線が分かって、また面白さが倍増する。
DVD化が無理なら、地上波でも再放送して、も
っとたくさんの人に観てほしいと心から思うよ…。


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