「てるてる家族」(再放送)第128回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第128回

恒夫(松尾敏伸)から電話を受けた冬子(石原
さとみ)は、佐世保にやって来た。和人(錦戸
亮)が恒夫を頼り、職探しをしていると聞いた
からだ。間もなく恒夫のバーガー店に電話が
入り、仕事は決まったと和人が連絡してくる。
冬子が電話を代わると、和人は自分に関わら
ない方がいいと言い、電話を切ってしまう。そ
のころ大阪では、シャトーの店先に政也(中村
健)が現れる。春男(岸谷五朗)は政也をつか
まえ、事のいきさつを聞く。

**********

そして私は、
佐世保にやって来ました。

静子) あんた、ちゃんと切っとっと?
恒夫) 切ってます。
静子) フフッ!
冬子) こんにちは!
恒夫) いや…冬ちゃん!
冬子) 恒夫にいちゃん、こんにちは!
静子) 冬ちゃん!
冬子) 静子ねえちゃん!
静子) どがんしたと?
冬子) 来てしもた。夜行で…。
    さっき着いてん。
恒夫) えっ、昨日あれから夜行乗ったんか?
冬子) うん。
静子) まあ、よかけん。座らんね。   
恒夫) 荷物持ってあげるわ。
冬子) ありがとう。はあ~。
藤井) 冬ちゃん! 冬ちゃんやないかい!
冬子) 藤井の叔父さん、ご無沙汰してます。
藤井) 姉さんの葬式以来やな。
冬子) はい。
藤井) 一人か?
冬子) はい。あの…和ちゃんが…。
    いや、あの…知り合いが、今日
    ここに来るて聞いたもんですから。
    それに、間に合うたら思て。
静子) そがん、心配やったと…?
恒夫) 冬ちゃん、何があったんや?
    あいつに…。
藤井) まあ、話はおいおい聞くとして。
    冬ちゃん、おなかすいてんのと違うか?
    朝ごはんまだやろ?
冬子) はい、まだです。もうペコペコ。
藤井) そうか。特製のハンバーガー、
    作ったるさかい、待っとれや。
冬子) はい。


藤井の叔父さんは、
おばあちゃんの弟で、
私たちの親戚です。

昔、お父ちゃんが佐世保で
パン職人の修業をしていた頃、
すごくお世話になった人です。

叔父さんは、佐世保に住み着いて、
この店を開いたのでした。

静子ねえちゃんと、
佐世保に行った恒夫にいちゃんは、
ここで働くようになっていたのでした。


藤井) はい。お待っ遠さん!
    え…? 寝てるがな。
恒夫) ほんまや…。ゆうべ、一睡も
    してへんのとちゃいますか。
藤井) そうか…。


**********

米原) それで冬ちゃん、
     佐世保に行ったんですか?
秋子) そう。どうしても自分で会うて話したい
    て言うて、飛び出すみたいにしてゆうべ
    の夜行で。
米原) はあ~。よほど心配してたんですね。
    しかし和人君は、あの子たちをどうす
    るつもりですかね…。見捨てられない
    って気持ちはあるんでしょうけど、この
    ままだと和人君も、身動きがとれない
    んじゃないでしょうか。
秋子) そやから、恒夫にいちゃんとこに
    行ったんやわ。


**********

喜介) そしたら和人は恒に、「仕事探して
    欲しい」言いましたんか?
春男) そうみたいやな。
喜介) 「恒夫のいてる店で、働きたい」
    言うたんと違うんですか?
春男) 恒にも子供らの事は隠しときたいいう
    事やろ。その事は何も言うてへんわ。
    俺らにも連絡してくれるなて…。
喜介) あいつ、一人でどないする気や…。
辰造) おい! 喜介!
喜介) ちょっ…! そこにおんのやったら
    お前手伝うてくれ! 冬ちゃんいて
    へんかってもな、ちゃんと冬ちゃん
    の店は、わしらで守らな!
喜介) はい。
春男) おおきに、工場長。
喜介) みんなあいつの、兄貴のせいやな。
    何やったんか知らんけど、
    あの政也があかんね!


**********

電・恒夫) はい、空天歌です。…ああ、和人!
      お前何してんね!? お前来んの
      ずっと待ってんのにいつ来んね?
      えっ? 「もうええ」て、どういう事や?
      「もう決まった」て、どこで働くね!?
      …おいおい! 和人、ちょっと待ちて!
      今な、ここに冬ちゃんがいてんね。
      お前の事心配して、ここに来たんや。
      今から、ちょっと代わるから、
      ちゃんと話しい。ええか?
電・冬子) もしもし、和ちゃん?
電・和人) 冬ちゃん…。
電・冬子) 今どこ? どこにいてんの?
電・和人) …何で来てん?
電・冬子) あの子らが心配で、和ちゃんも心配
      で…。何で黙って行ってしまうの?
      何があったん?
電・和人) 冬ちゃんは、何も心配せんでええね。
電・冬子) そんなん無理やわ。
      あ…とにかく、会うて話しよ。なっ?
      どこにいてんの?
電・和人) 冬ちゃんは、関わらん方がええね。
      そのまま大阪帰って。頼むわ。
電・冬子) あかん。ずっとこっちにいてる。
      和ちゃんが会うてくれるまで、
      ずっといてる。和ちゃん。もう誰かて
      ほっとかれへんね。恒夫にいちゃん
      かて、お父ちゃんかて…。
電・和人) 冬ちゃん、ごめんな。

(電話を切る和人)
電・冬子) え…? えっ、和ちゃん!?
      ちょっと…!
恒夫) 切ってしもたんか?
    「働くとこ見つかった」て言うてたわ。
    まあ、とにかく、元気にしてるみたい
    やから…。
藤井) ああ、まあ今日は、
    ゆっくりした方がええ。
静子) そうね。そん方がええ。
    今日はおいしかもんばよんにゅう
    食べてもらわないかんたい。
    鍋がよかとかね?
藤井) うん。
静子) あ…うちと一緒に買い物行かんね?
    佐世保の街ばまだ見とらんとやろ?
    ねっ?
冬子) うん…。
静子) うん。


**********

米原) まだ連絡ありませんか…。
春子) 会われへんかったんやろか、
    和ちゃんに…。
春男) ぼちぼち代わろか?
    あっ、米原さん、いらっしゃい。
米原) どうも。
秋子) 米原さんも心配して、もうず~っと
    コーヒー飲んではんね。
    まだ連絡あらへんのやろ?
春男) あらへんね。
    すんません、米原さん。
米原) いや~私も、
    その事に関わった人間ですから。
    すいませんでした。
    大人の私がついておきながら…。
    なんとかしておけばよかったんです。
秋子) 米原さんは悪ないて。
    冬ちゃんの言う事聞いただけやない。

(店を覗いている政也の姿を見つける春男)
春男) え…? まさか…。
(政也と目があう春男)
春男) 待ちい! 政也やな!?
    和人の兄貴の…政也やな?


**********

政也) あの…冬ちゃんは?
春男) 冬子に何の用や?
政也) 和人から…連絡ないか思て…。
春男) 冬子は佐世保に行った。
    和人に会いに行ったんや。
政也) あいつ、佐世保に…?
春男) まだはっきりとは分からへんねんけどな。
    この工場に、恒夫いうのが、おったんや。
辰造) お前も、子供の頃会うてるはずや。
春男) そいつが佐世保にいてんね。
    和人、どうしようものうなって、その恒
    頼って、佐世保に行ったんやて思う。
喜介) お前…和人に何してん?
政也) 知り合いの子供…預けたんです。
春男) その子供らと一緒に、お金も、預けた
    そやな? …そのお金が、和人がいて
    られへんようんなった原因か?
喜介) 何の金や!?
春男) 悪い事した、金なんか?
政也) 悪いやつらから…盗ったんや!
春男) ぬす…盗んだんか?
政也) そや!
喜介) アホ! そんな金和人に渡したんか!?
政也) あの子らのためや!
喜介) 何がや!?
政也) あの子らの親父は、仕事中に死んだん
    や。俺ら、臨時雇いやってん。会社は、
    たった3万の香典で済ましてしまいよっ
    た。俺がなんぼ言うてもあかんかった。
    あの子ら、パンの耳食うてたんやで。
    そやから俺は…。
春男) 会社のお金、盗んだんか?
政也) 元請けの社員が話持ちかけてきよった
    んや。会社に裏金っちゅうのがあるから、
    それ盗んでも警察には届けられへんて。
    俺らをさんざんこき使うてため込んだ金
    やて…。そやから俺は…有志募って5人
    で盗んだ。
喜介) 何が有志や!
政也) その金は、そっくりあの子らに渡して、
    それで母親捜し出して一緒に暮らせるよ
    う
しよう思たんや! どんなにひどい母親
    でも、金があったら引き取るやろ…。そ
    けど…俺が渡せた金は、たったの20
万や。
    仲間は金盗んだら、山分けしてど
っかに
    逃げていきよった。そのうち誰か
がヤクザ
    に捕まって、盗った金はみんな
俺が持っ
    てるて…。俺に唆されてやった
んやて…。
    …で、俺も捕まって、「そんな
金はない」言
    うたんやけど、信じてもらわ
れへんね…。
春男) 和人は知ってんのんか?
    そんなお金やて。
政也) 知らん。そやけど、向こうに和人の住所
    知られてしもて…。そやから、「早逃げ」
    て、それだけ言うたんや。「捕まったら、
    何されるか分からへん」て…。


**********

(マキ割りをしている和人)
浅月) (子供らに) ああ、どかんかい!

**********

冬子) どれもおいしそやなあ!
静子) フフッ。みんな地元の海で取れた魚よ。
冬子) 海のそばってええね。
静子) うん。
冬子) いつも新鮮な魚が
    食べられるんやもんね。
静子) フフッ。
冬子) あ…なあ? このお店、洞窟みたいやな。
静子) ああ。ここは戦争中、防空壕だったとよ。
冬子) へえ~。
静子) おばちゃん!
おばちゃん) はい、いらっしゃい。
静子) 野菜とイカ天くれんね。
おばちゃん) 何個ずつよか?
静子) 6つ。
おばちゃん) 6個? はい、ありがとう。

冬子の心の声) 和ちゃん、どこにいてんの?
          どこに…?


**********

政也が語り出した事情…「有志募って」の一言
に、思わず喜介同様、「有志って!」と叫んでし
まった。政也…頑張る方向を間違えてるから!
悪いやつからでも、誰からでも、盗んじゃ駄目。
賢作兄ちゃんと同じ事しちゃ駄目なんだよ~! 

和人ももう、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目~。

和ちゃん。
もう誰かて
ほっとかれへんね。

もう、視聴者も、和ちゃんをほっとかれへんね。
みんなが、何とか、和人を助けたいと思ってる。
一人じゃないことに…早く気付いてほしいよ…。


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