「てるてる家族」(再放送)第121回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第121回

キャンペーンで大阪に来た夏子(上原多香子)
と照子(浅野ゆう子)は、あるラーメン屋で和人
(錦戸亮)の兄・桑原政也(中村健)と偶然出会
う。久々に再会した3人は、和人が製パン会社
に就職したことや、冬子(石原さとみ)がパン屋
を継いだことなど近況を話す。照子は政也に、
和人と連絡を取るよう促す。久しぶりの岩田家
で朝を迎えた照子と夏子は、冬子の作った焼き
たてパンに行列ができ、大いに繁盛している店
の様子に驚く。

**********

夏子姉ちゃんは、
レコードのキャンペーンで、
大阪にやって来ました。


男性) 何やこれ! おい。チャーシューの数
    が減ってるやろ? これ。この前来た
    時は確かに2枚入っとったぞ。ごまか
    されへんど、こら。
店主) いや、お客さん、この前はチャー
    シューがちっちゃかったさかい。
客) ちっちゃいもおっきいもあるかい!
  2枚は2枚やろ? ちゃうんかい!
  俺はな、その2枚を期待してやな、
  北海道から来とんのやぞ。
店主) またまたご冗談を。
客) 冗談やあっかい。どないしてくれんね?
  俺のその、いたいけな心を。明日から何
  信じて生きてったらええね?
照子) ほんまにけったいな人間が多いな、
    大阪は…。
夏子) お母ちゃん。
客) 何やと!?
照子) 何や?
夏子) もうやめて。
客) …おばはん?
照子) おばはん!?
客) おばはんやろ? お…おばはんや。
  お…おばはん! 俺や俺!
  分っからへんかなあ?
照子) 分かりません。人違いです。
客) うそや。おばはんやろ?
  絶対おばはんや。
照子) あんたなあ。黙って聞いてたらさっき
    から人の事おばはんおばはんおばは
    んて何やの!? あんた…!
夏子) お母ちゃん!
照子) 夏子。目ぇ合わしたらあかんで。
客) 政也や、政也! 桑原政也や!
照子) どなたさんですか?
政也) 桑原政也や! 和人の兄貴の。
夏子) 和ちゃんの?
政也) そうや。やっぱりおばはんや!
照子) …あっ! そしたらあれか?
    あの、不細工な兄貴の方か!?
政也) 誰が不細工やね。
照子) ほんまや! ほんまや!
    あれや! あっちの方や!
政也) 「あっち」て何やね。
照子) いや、あんた生きてたんやねえ!
政也) 生きてるわ!
照子) いや…そやけど痩せたん違う?
    前はこんな太ってたやないの。
政也) そら神経かぼそい俺の事や。いろいろ
    苦労してるうちに贅肉も取れたんやな。
照子) ハハハ! 相変わらず口は減らへんね。
政也) おばはんと一緒やて。けど懐かしいな!
    そっちにおんのはひょっとして冬子か?
夏子) 私は夏子。
政也) あっ、そうか。えらいきれいなお姉
    ちゃんいてたもんな。あっちの方か。
照子) あんたこの子の事知らんの?
    テレビ見た事ないか?
政也) あっ、そない言うたら東京でえらい
    活躍してんねんてなあ。いつか和人
    が手紙に書いてきとったわ。
照子) ふ~ん。
政也) 何でこんなとこに?
照子) ほんな事はどうでもよろし。
    あんたこそこんなとこで何してんの?
政也) まあ…俺は夜は大概この辺
    ブラブラしてるよってな。
照子) ふ~ん。
政也) この店まずいで。安いだけが取り柄や。
店主) (せきばらい)
政也) おまけにきちゃないし。
店主) へい! お待っ遠さんで。
照子) は~い。
政也) うわっ! こっちおっきい肉
    2枚も入ってるやんけ。
店主) わし、べっぴんさんには弱いね。
照子) ええ店やないの。良心的やし。
照子・夏子) 頂きます。
政也) おい。俺もこっちで食うど。
照子) お会計別々で。
店主) へい。
政也) ああ…すっかり伸びてしもたわ。
照子) あんた、和ちゃんと連絡取って
    んのか? 取ってへんの?
政也) あいつ、元気ですか? 今でもそっち
    でお世話になってんのやろ?
照子) 和ちゃんね、就職したんや。うっとこ
    よりもず~っと大きい製パン会社にね。
    アパートに部屋も借りて。そやから今
    はもう、うちにはいてへんねんよ。
政也) そうか…。
    あいつ、大きい会社入ったんですか。
照子) うん。しっかりした子や。あんたも、
    ちゃんと働いてるんやろね?
政也) ああ…そら働いてんで。
照子) おいしい。
    ほな何で連絡してあげへんの?
    ず~っと心配してるって、
    冬子言うてたで。
政也) 冬子、元気ですか?
照子) あのね…気安う呼ばんといて。
    年頃の娘やで。
政也) フフッ。
    冬ちゃん、どないしてるんですか?
夏子) 元気やで。うちのパン屋継いで、
    張り切ってるわ。
政也) そうか! パン屋なったんか!
照子) うん。そや! 和ちゃんの住所
    教えたげよか? 連絡したげ。
    …て言うても、今私分からへんわ。
夏子) あっ、今、電話して聞いたげよか?
政也) いや、構へん、構へん!
    後で自分で聞くよって。
照子) あんた、うちの電話番号知ってるか?
政也) はい。
照子) ほな必ず電話して聞くんやで。
政也) 分かった。
照子) うん。そやけどまあ、珍しい人に
    会うもんやねえ。フフフ…。

**********

弘子) あっ、おはよう!
秋子) あっ、おはよう!
弘子) 掃除やったらええで。
    私がそっちまでやっとくよって。
    秋ちゃんお店の準備かてあるやろ?
秋子) うん。ありがとう!
弘子) うん。
弘子) あっ、ゆうべ、お母ちゃんと
    夏子姉ちゃん帰ってきてんよ。
弘子) えっ、ほんまに!?
秋子) うん。大阪で仕事やってん。
    何や、キャバレーみたいな所で
    歌てるみたいやわ。
弘子) 夏ちゃんも大変やなあ。
    後で、顔見に行くわ。
秋子) ほな頼むね。
弘子) うん。頑張ってな。
秋子) うん。


**********

冬子) よっしゃ! もうお店持ってくで!
    後頼むね。どんどん持ってきてや!
春男) 分かった。今日も頑張りや!
冬子) 頑張るで!
辰造) よろしですな、大将! ほんま冬ちゃん
    がいてると、パンも張り切って焼かれて
    るような気ぃしますわ。
春男) ハハッ! あれも、パン生地で出来て
    んのとちゃうか?
辰造) そしたら大将は、イースト菌ですな。
春男) こら朝から深い話やな。
辰造・春男) ハハハ…!


**********

冬子) 毎度おおきに!
客) ありがとう。
客) これと2つ。
冬子) はい! はい、おおきに!
    いらっしゃいませ!


**********

照子) ひゃ~!

**********

秋子) 何にしはりますか?
冬子) はい。いかがですか?
客) それ2つお願いします。
冬子) はい!


**********

春子) あっ、お母ちゃん、おはよう。
照子) おはようさ~ん。
    まあ、すごい人やね、朝から…。
    えらい繁盛してるやないの。
春子) そやろ? 冬ちゃんがな、新しい技術
    取り入れて、朝から焼きたてのパン、
    売る事にしてん。
照子) そしたらあれか? あれ、み~んな
    今朝焼いたパンか?
春子) そうや。それがだんだんと評判に
    なってきて、朝食に焼きたてのパン
    食べよ思て、みんな朝から、早く来
    てくれはるようになってん。
照子) 冬子がそんな事をねえ。
春子) 偉いやろ? 冬ちゃん。お父ちゃんも
    すっかり認めてるみたいやで。
照子) へえ~。


**********

冬子) はい毎度!
秋子) はい毎度!
春男) メロンパン焼けたで!
秋子) おっ! 来た~!
春男) いらっしゃい!
冬子) メロンパン、焼きたてですよ!
    いかがですか?
客) じゃ、メロンパン2つ。
冬子) はい、おおきに!
秋子) は~い!
冬子) はい、毎度!


**********

夏子) おはよう。
春子) おはよう、夏ちゃん。
    昨日はよう寝れたみたいやね。
夏子) うん。この家帰ってきたら、
    ぐっすり寝られる。
春子) うん。
夏子) …あっ、パンのええ匂いする。
春子) 冬ちゃんが、
    もう店で焼きたて売ってんね。
夏子) 冬ちゃんが?
春子) うん。


**********

夏子) あっ! びっくりした~!
冬子) 夏子姉ちゃん、お帰りなさい。
夏子) ただいま。
冬子) 昨日は先寝てて堪忍な。
    朝が早いよって。
    これ、私が焼いた、熱々のパンや。
    食べてな!
夏子) ありがとう。
冬子) ほなね!
春子) おいしそやろ?
夏子) ねっ!
弘子) おかみさ~ん! 夏ちゃ~ん!
    お帰りなさ~い!
夏子) ただいま!
松本) お帰り、夏ちゃ~ん!
照子) ただいま!
弘子) お帰りなさ~い!
夏子) 弘子ねえちゃんも元気そうやね。
弘子) おかげさんで。夏ちゃんも元気やった?
夏子) お母ちゃんそばにいてんねんもん。
    元気やなかったら生きてられへん!
弘子・松本) そやろな! あ…。
照子) 嫌やわ、もう、お2人さん!
    仲ようやってるみたいやね。
    ペアルックで。もう、朝から、見せ
    つけられたらかなわへんわ~!
松本) 言わんといてや、照ちゃん!
    昔から隣同士やったやろ?
    今更新婚いう気分にもならへんのや。
弘子) えっ、ならへんの?
松本) ほんまはなってるがな。謙遜やろ。
照子) ハハハ!
    その調子やで。弘子ちゃん!
    ギュ~ッとね!
松本) もう、やめてえや、もう!
    この頃春男ちゃんの気分が
    よう分かってきたわ。
    苦労したんやな、春男ちゃんも…。
弘子) あっ、今朝は私が
    おみそ汁作りましょか?
夏子) ほんま!?
照子) 夏子、何喜んでんの? ええわ!
    私がもう支度してんねんや。
    あっ、よかったら2人一緒に食べて
    いかへん? 朝ごはん。
松本) ほんま!?
弘子) いえいえ…! 遠慮しときます。
照子) 新婚さんやもんね。ほな、後でね。
弘子) は~い。
松本) あ…帰るんか…?


**********

一同) 頂きます!
照子) どうぞ。
冬子) うっ…。
春男) うわ…。
冬子) 何? これ…。
秋子) しょっ辛~!
冬子) 誰? 作ったん…。
照子) やっぱり、使い慣れてへん台所やと、
    勝手が違うもんやね。
春男) 何年ここ住んでんね?
辰造) いや、おかみさん、うまいですわ。
照子) ほんま? 塩辛いおみそ汁は
    血圧にええねんよ。
春男) あかんやろ!
    工場長には特にあかんやろ。
照子) あっ、そや、冬子!
    ゆうべね…あれに会うた。
冬子) あれ?
照子) うん、あの…あれや、あれ。あれ…。
夏子) 和ちゃんのお兄さん。
冬子) えっ、政にいちゃん!?
照子) そや! その、政也や。
春男) ほんまか?
照子) うん。もう偶然でびっくりしたわねえ。
夏子) うん。
冬子) どこで会うたん?
照子) う~んと道頓堀の、
    近くのラーメン屋さん。
冬子) ほな大阪にいてんの?
    えっ、それで、今どこに住んでんの?
照子) それ聞かへんかったわ。
春男) それ聞かなあかんやろ!
照子) そうかて向こうが連絡してくるて
    言うたもん。
冬子) あっ、そしたら、
    和ちゃんの住所教えたん?
照子) いや、とっさの事で私も分からへん
    かったからね。そしたらあの子が、
    ここに電話して聞くからええて言うた
    んよ。
冬子) ここに電話してくんの?
照子) うん。そう言うてたで。
冬子) あ…。
辰造) それで、何してるんですか?
照子) ちゃんと働いてるて言うてた。
    作業着みたいなん着てたし。ねえ?
夏子) うん。
春男) そしたら、何で連絡せえへんね。
    和人に…。
冬子) そや! もう和ちゃん、
    ず~っと心配してんのに。
照子) それもちゃんと言うといてあげたで。
辰造) まあ、ちゃんと働いてんのやったら
    ええやないですか。
秋子) …あっ! 今日お昼お店どないしよ?
    私学校行くで。
冬子) ああ…。お母ちゃん、
    昼間お店に出られへん?
照子) 何で私が? あんたがいてるやん。
冬子) いや、私ら、昼間に、仕込みしてんねん、
    今。明日の分作って、凍らしとくね。
    忙しいねんて、なあ!
春子) それやったら私出てもええよ。
    何もあらへんし。
冬子) あっ、ほな頼むわ。
春子) うん。
照子) 何やの?
    あんたらしゃべってばっかりで。
    朝ごはんはちゃ~んと食べんと、
    元気になられへんよ。
春男) そやな。再び…。
一同) 頂きます!
辰造) おかみさん。味噌汁お代わり。
照子) うん!
一同) (メロンパンを食べて) おいしい…。


**********

(パン工場)

男性) どうかな?
和人) はい。
男性) 食パンはな、ちょっと粉が
    多めの方がええね。
    時々見たって!
和人) はい!
男性) なっ?


**********

(子どもの頃の回想)
和人) ほんまにええんか?
冬子) ええね!
    このパンおいしいやろ?
和人) うん、おいしい!
    冬ちゃんとこほんまおいしいな!
冬子) また持ってきてあげるね。
和人) ええよ、そんな…。
冬子) 私も食べたいね。
    ここで一緒に食べたらええやろ?
和人) そやな。
冬子・和人) ♪夕焼け空がまっかっか
        とんびが くるりと 輪をかいた
        ホーイノホイ


春男) こら!
冬子) うわっ。
春男) 何べん言うたら分かんね!
    生地を分割する時はちゃんと
    集中せえ言うてるやろ!?
冬子) ああ…。
春男) ええか? 分割してる間にも
    生地は発酵してんね!
    おんなじ大きさに分けても発酵した
    生地は、重量が違うてくる!
    ちゃんと! ちゃんと!
    ちゃんと計量せなあかん言うてるやろ!
冬子) はい!
春男) 本当にもう…。はあ…分割丸めは、
    和人が得意やったなあ…。和人は
    覚えも早かったし、正確やったわ…。
    まあ、お前には、こういうこまごました
    事は、無理やろけどな。
冬子) 何や!
    私かてちゃんとやってんのに…。


**********

そして、その日の夕方です。

冬子) 久しぶり。
和人) 冬ちゃん…。

**********

和人の兄、不細工な、あっちの方政也が登場。
いや~まるで別人!(当たり前だけどw) 痩せ
てちょっと可愛くなってるじゃないか~。フフッ。

里帰り中の夏子が、弘子にみそ汁を作ってあ
げようかと言われて嬉しそうだったのが、ツボ。
大阪でずっと我慢してたのね、照子の料理…。
みんなの箸が止まっていて、ちゃんと食べなさ
いと照子に言われて一斉に手を伸ばしたのが
メロンパンだったってことも、ジワジワツボる~。
体は正直だから…食べるなら、美味しいものを
食べたいよね。焼きたての冬子のパンの方を。

空き地で一緒にパンを食べる冬子と和人の子
供時代のシーンが懐かしかった~。和人は大
人の和人に似てるけど、子供冬子は、大人の
冬子には似てなかった。でも、ちゃ~んと冬子
に見えるというか、冬子なんだよね。子供の頃
の冬子が、今の冬子の中にちゃんと生きてる。

子供時代に出会った人たちが、ちゃんと今に
つながっている。ドラマはこうじゃなくっちゃね。


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