「てるてる家族」(再放送)第105回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第105回

春子(紺野まひる)と照子(浅野ゆう子)が一足
先に旅立つ朝。冬子(石原さとみ)は、点数な
んか気にせず勝てばいいと無邪気に言い、春
子は笑顔で東京へ向かう。フリーの演技が行
われる最終日、観客席に春男(岸谷五朗)、秋
子(上野樹里)、冬子、弘子(森口博子)がそろ
い、遅れて夏子(上原多香子)もやって来る。
ついに春子の出番。稲本コーチ(いしのようこ)
は、自信を持って思い切りやってらっしゃい、と
春子を送り出す。

**********

春子姉ちゃんが、
遠征先の東京へ向かう朝です。


春子) ほな、頑張ってくるわ。
春男) ほな、頑張ってき。
冬子) 日曜日に、みんなで見に行くからね。
秋子) 春子姉ちゃん、頑張ってや!
弘子) 精一杯応援するよって、頑張りや!
照子) 春子…行くで。
春子) はい。
照子) オリンピックに行くで!
春男) ええやろ。行く前から…。
照子) 春子。みんなの前で言うとき。
    オリンピック出たいやろ?
春子) 出たい。ここまで来たら、
    オリンピック、出てみたい。
照子) そしたら勝つんや!
冬子) 春子姉ちゃん。
    点数なんか気にせんと、勝ったらええね。
照子) 何を訳の分からへん事言うてんの?
    あんた。えっ?
春子) うん。分かった。冬ちゃん、そうするわ。
春男) 冬子。お前ええ事言うなあ。
照子) えっ? 点数気にせんとどうやって
    勝てっていうの?
春男) 深みのない人や、もう。
照子) な…何で? ええ~?
春子) ほなお母ちゃん、ぼちぼち行こか。
照子) あっ、そやね。ほなね。
春子) 行ってきます。
春男) ああ。


**********

春子姉ちゃんにとって、
最後のチャンスを懸けた、
全日本選手権が始まりました。

試合は、3日間にわたり、
1日目と2日目は、
規定部門の競技です。


アナウンス) 次、岩田春子さん。
稲本) いつもどおり滑ればいいんだからね。
    いつもどおりやってらっしゃい。
春子) はい。
審査員) 始めて下さい。

(規定を滑る春子)
審査員) 結構です。
稲本) お疲れさま。よかったわよ。大丈夫。
    ちゃんとあなたの力出せたわね。
春子) はい。
稲本) うん。

(ホイッスル)

**********

岡谷) よし! やりましたよ、お母さん。
    惜しくも木下選手には届きません
    でしたけど、これで規定では3位
    に、入りましたよ。
照子) 3位?
岡谷) はい。

**********

照子) 春子。安心したらあかんで。規定で
    3位いうのは当たり前の事や。お母
    ちゃんほんまは2位に入ってほしか
    ったんやで。
春子) まあしゃあないわ。
照子) あんたは今ギリギリのとこにいてんね。
    明日のフリーで一つでもミスしたら、
    すぐ3位から落ちてしまうで。
岡谷) まあ、よろしやないですか。お母さん。
    ギリギリいうのも、
    スリルあって楽しいやないですか。
照子) 春子の人生を楽しまんで下さい。
岡谷) …すんません。
春子) けど…何やほんま楽しいわ。
    スケートやってて、こんな楽しい
    思たんは初めてかも分からへん。
岡谷) そっか。それやったらええわ。フフフ!
照子) そういう浮かれた気持ちがやね、
    油断を生むんやで。
春子) お母ちゃん。今勝ちたい思てんのは
    私やで。この気持ちは、誰にも負けへ
    ん。お母ちゃんにもや!
    そやけど岡谷さん。
岡谷) うん?
春子) 仕事サボってこんなとこまで
    来て大丈夫やったん?
岡谷) 大丈夫や! サボって来た訳ちゃうで。
    ちゃ~んと休み取って来たんや。
春子) 仕事してへんのは一緒やんか。
岡谷) 仕事いうても雑用ばっかしや。
    1年目から好きな記事なんて
    書かしてもらわれへんわ。
春子) 当たり前や。
岡谷) そやけどいつかは、何かで書くで。君
    の事。そのために取材に来てんねん。
春子) しっかり頼むで。敏腕の記者さん!
岡谷) しっかり頼むで。オリンピック選手!
春子・岡谷) フフフ…!
照子) ちょっとうちに、電話してきます。
春子) うん。
岡谷) ハンバーグどうぞ。
春子) ありがとう。


**********

電・春男) ほんまか! 大したもんやな。
      偉いもんやなあ! …うん。
      ほな、明日行くよってな。
      春子に、あんまり無理せんように…。
      分かった分かった。うん。
      ほな、無理でも何でもするように
      言うといてくれ。うん。なっ? ほなな。

(電話を切る春男)
春男) 何やえらい気ぃ立ってるな、照子。
弘子) ほな、あかんかったんですか?
春男) 3位や。規定で3位につけたそや。
松本) おめでとう! よかった!
    3位までやったら行けんのやろ?
    オリンピックに!
弘子) まだ早い!
    明日のフリーが肝心やねん。
松本) 何を言うてんねんな! 規定が評価の
    半分以上占めんのやろ? 堅いやんか、
    それやったら!
弘子) その分フリーいうのは判定が、微妙や
    ねんて。芸術点いうのもあるから、規定
    ではパッとせえへんかった選手が、パッ
    と審査員の目引く事かてあんねん!
松本) それやったらいよいよ大丈夫やで。
    春子ちゃんやったら何もせんかて、
    パ~ッと目ぇ引くやんか。
    なあ? 春男ちゃん。
春男) ええ事言うなあ。引く引く!
弘子) 松本さんみたいにすけべえな目で
    見てんのと違うねんよ! 審査員は
    専門的なとこ見てんねんから。
春男) お前そんな目ぇで見てたんか?
松本) ううん! 見てへん、見てへん!
弘子) とにかく! フリーでは、ちょっとした
    ミスが命取りになんねん。
松本) おっ!
    照ちゃんみたいな目になってきたで。
春男) まあ、ほんまの命まで取られる
    訳やないねんからな。
弘子) けどおかみさんはそれぐらいの
    気持ちでいてはるんでしょうね。
春男) いや、大丈夫や。
    照子かてもう、分かってるはずや。
    春子に、無理言うたりせえへんわ。


**********

岡谷) なあ、春ちゃん。
春子) うん?
岡谷) 君は独りやあれへんで。あのリンク
    では、君のお母さんも戦うてるんや。
    僕は見てるだけやけどな。
    お母さんは一緒に戦うてる。
春子) そやねん。子供の頃から、ずっとそう
    やった。時々、お母ちゃんに手ぇ引か
    れて滑ってるような気ぃしたわ。
岡谷) 今度は君が引く番やで。
    お母さんの手を引いて、
    君が夢の世界へ連れてったげ。
春子) うん。


**********

そして、その日がやって来ました。

春男) 照子!
照子) あっ、こっちこっちこっち。
岡谷) どうも、お久しぶりです。
春男) 岡谷さんも来てはったんですか!
岡谷) はい。
冬子・秋子・弘子) こんにちは!
岡谷) こんにちは。
照子) 早よ座って! 取ってあんねんから。
    もう試合始まってんねんで!
冬子) なあ、春子姉ちゃんはいつ?
照子) 春子は規定で3位やったから、
    終わりから3番目や。
冬子) 3番目。
場内アナウンス) 10番、篠原敬子さん。

(拍手)
春男) スケート場いうとこはほんまにえらい
    寒いとこやなあ。あんな格好で滑って
    よう風邪ひかへんな。
岡谷) あれ? お父さん、
    試合見んの初めてですか?
春男) いや…春子がちっちゃい頃は見に
    行ったんやけどな、あの子が中学
    にあがってからは、いっぺんも見に
    行ってへんわ。
岡谷) へえ、そうなんですか。

(拍手)
弘子) いや~!
    生で見るとほんますご~い!
    フィギュアスケートってこんなに
    きれいやったんやね~。
秋子) あの子、まだ中学生みたいやな。
弘子) いや~! 大したもんやね。
冬子) 春子姉ちゃんは、もっとちっちゃい
    頃から、ずっとあそこで頑張ってき
    たんやね。
春男) 昔の春子よりえらい
    うまいのとちゃうか?
照子) そら年々レベルが上がるのは当然
    やわ。そやけど、あれで驚いてたら、
    今の春子見たら度肝抜かれるで~。
    ヘヘヘ! フフフ…!
春男) ヘヘヘ…!
照子) な…。
夏子) お母ちゃん! お父ちゃん!
冬子・秋子) 夏子姉ちゃん!
春男) 夏子!
弘子) 元気やった!?
夏子) うん。弘子ねえちゃんも
    変わらないねえ!
弘子) ああ! テレビとおんなじ。
夏子) 秋ちゃん、冬ちゃん、元気やった?
秋子) うん。元気! 何や、サングラスか
    何かしてくるて思てたのに。
夏子) 要らんわ、そんなん。
冬子) 夏子姉ちゃん、会いたかった~!
春男) 何騒いでんねん、お前は!
夏子) お父ちゃん、元気やった?
春男) 元気やったで! 夏子、会いたかった。
照子) ええからもう座んなさい!
    ほら試合始まってんねん。
夏子) 春ちゃん、まだ?
照子) まだや。規定で3位やったんや。
    よう来られたねえ。
夏子) うん。
照子) 忙しいんやろ?
夏子) うん。なんとか来られたわ。
照子) うん。
春男) あっ、夏子。これこれ…!
岡谷) どうも。岡谷です。
夏子) ああ!
    あなたが岡谷さん。初めまして。
岡谷) 初めまして。
    いつもテレビでは拝見しております。
冬子) どない?
    実物の方がきれいやろ?
秋子) 春子姉ちゃんよりきれいやろ?
岡谷) はい!
冬子・秋子) あっ、言うたろ。
岡谷) ああっ! あかん!
    言うたらあかん! あかん!
冬子・秋子) 言うたろ~!
照子) やかまし! これから大事な試合や!
場内アナウンス) 11番、栗野葉子さん。
(拍手)
照子) 栗野選手。今、4位や。そやけど、
    春子とそんな差はあらへんね。
夏子) うまいなあ。
春男) うまいんか?
    …あれは、すごいんか?

(拍手)
(ホイッスル)
(どよめき)
岡谷) すごい…。
    彼女にとったら、最高の得点ですよ。
春男) すごいのか? そんな…ええのんか?
    春子はどないしたらええね?
照子) 春子も、最高出したらええね。
春男) 最高…。

**********

稲本) いい? 自信持つのよ。
    あなたならできる。
    絶対にできるから。私が保証する。
    思い切ってやってらっしゃい!
春子) はい。

**********

いよいよ、
春子姉ちゃんの出番です。


場内アナウンス) 12番、岩田春子さん。
稲本) 春子さん。


**********

久々に、「規定」のシーンを見て、あれは本当に
つまらなかったな~と。規定がなくなったのは当
然というか、もっと早くなくなっていればよかった
のに~と思う。あれは昇級テストとか、そういうレ
ベルの段階でやればいいことで、オリンピックに
は向かないというか、いらない競技だよな~とw

春子と岡谷カップルの仲の良さにイラつく照子。
もう~照子ったら~と思いつつ、岡谷の大人発
言を聞いて、二人きりにしてあげた照子の姿に、
照子も大人になったな~と(十分大人だけど!)。

そして岩田家応援団のうるさいこと! でもまあ、
ああなってしまう気持ちはよくわかる。どうしたっ
てテンションあがっちゃうよね~。久々に夏子に
会えたうれしさもあるし。試合を見慣れている照
子と、初めて試合を見る家族とでは、舞い上が
り方が違っても不思議じゃない。今、まさに、オリ
ンピックで選手を応援する家族の姿が重なって、
微笑ましいやら、生々しいやら…w オリンピック
に向けて…いよいよ春子の出番。頑張って~!


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