映画 「ホットロード」 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

映画 「ホットロード」



こんなに誰かを好きになったのは、
初めてだった

 

 

亡き父親の写真が1枚もない家でママと暮らす
14歳の少女・宮市和希は、自分
が望まれて生
まれてきた子どもではない事
に心を痛めている。
ある日、学校に
馴染めずにいた親友に誘われ
るまま、
夜の湘南で出会ったのは、Nights(
イツ)という
不良チームの少年、春山洋志。はじ
めは
傷つけ合っていた二人だが、和希は春山
が身を置く世界に安らぎや戸惑いを
覚えながら
も、急速に春山に惹かれてゆく。
春山もまた和
希の純粋さに惹かれるが、
Nightsのリーダー
となった事で、
敵対するチームとの抗争に巻き
込まれてしまう―。

 


●相関図



**********

 

 

 

 

 

夜明けの蒼い道。
赤いテイルランプ。
去って行く細い後ろ姿。
もう一度…
あの頃のあの子たちに会いたい。
会いたい。
 
**********
 
驚かないでね、先生。
うちには、パパの写真がありません。
ママが嫌々結婚した男の写真だからです。
 
ママには、
高校時代から付き合っている恋人がいて。
その人にも現在妻がいて。
今は離婚調停というのをしているそうで。
 
このマンションも、
その人のお金から出てるんだろうと、
14歳少女は感じています。
 
**********
 
今日は、ママの誕生日。
あたしはママに、
これをプレゼントしてあげる。


和希) ママ。
    今日あたし、万引きで捕まったよ。
ママ) え?
和希) 連絡なかった?
ママ) 今日、仕事で他に行ってたから。


ママは、恋人が好き。

**********

知らない人。
知らない街。

不思議…。
自分ちのそばなのに、
初めて来る街みたい。


**********

春山) 何見てんの?
和希) ……。
春山) いくつ?
和希) ……。
春山) 名前は?
和希) ……。
春山) お前しゃべれないの?
    お前んち、家庭環境悪いだろ?
和希) お前には関係ねえだろ。
春山) ふ~ん…。

(和希にバケツの水をかける春山)
春山) フフ…。
(春山をたたく和希)
春山) 二度と来んな。
(バケツを放り投げる春山)

**********

この時、横浜ナイツは、
全国に支部を持ってて、
総勢500人っていわれてた。

その中で春山は、
交差点に最初に入って行く、
切り込みをしていた。


**********

春山) お前…俺の女にならない?

**********

うちは汚い。
こんなこと言いたくないのに…。


和希) お前の顔なんかもう見たくないよ。
ママ) 何でそんな子になっちゃったの?
和希) お前が…! こういう子にしたんだ!


**********


その時、ナイツの総頭は代々、
この400four(ヨンフォア)を、
受け継ぐことになっていた。


**********

その夜、ケーサツが何年かぶりに
リーダー狩りをして、
トオルさんが…消えた。


**********

400fourをもらった日から、
春山はみんなからハブられてた。
何かあるんだ。

あたしは、
お前を独りにしないから。


春山) お前今、何か言ったべ。

**********

高津) 君達は、本当は分かってるのに、
    分かってないフリをしてるだけだ。
    分からないって言えば
    全て許されると思うなよ。


**********

族の世界は、
思ってたよりもずっと、怖かった。

春山を…2週間捜した。


**********

春山) 相手の頭っぽいの、一発思いっきり
    ぶん殴って、ダッシュで逃げようと思
    ったらさ、逃げる途中散々やられてん
    の、俺。ハハハ…。泣いてる。
和希) (泣) 泣いてない。


**********

ママ) 和希は…まだ15なの。今の分からない
    時にしたlことで、あの子が、一生傷つく
    ようなことがあるかもしれないのに。
鈴木) 僕は、10代なら、誰でも、何も見えない
    で、走ってしまう瞬間が、あると、思って
    る。もしかしたら、彼らにとって、一番、
    怖いのは…止められない自分なのかも
    しれない。


**********

後で誰かが、
トオルさんがケーサツに捕まって、
証拠不十分で釈放されたって言ってた。
あの2人は、
もう二度と帰って来ない気がする。


春山) しょうがねえから…一緒に住む?

その声を、
ずっと聴いていたかった。


**********

たったひとつの思い出は、
チューリップ。
パパの手。


和希) あたし、パパのことで覚えてるのって、
    それしかない。遊園地に、パパとババア
    と3人で行って、大きなチューリップがい
    っぱい咲いてた。どんな気持ちだろう。
    たったひとりの娘に、それしか覚えても
    らってなくて、死んじゃって。置いてく気
    持ちって、どんなだろう。
春山) 置いていくほうも…
    やっぱすげぇ悲しいんじゃねえの?
和希) うん。


**********

和希) パパが…! パパがかわいそうだ!

ホントは、
お前を傷つけたくなんかないんだよ。


あたしはママに、
たったひとつだけ、
聞きたかったことがあったんだ。

今まではひとりだったから、
怖くて、ずっと聞けなかったんだよ。


**********

ママ) 何で…あんなこと言うの…。
    鈴木君は、あなたのこと心配してたの…。
    相談してたの…。私が、苦しい時も、
    一緒になって、苦しんでくれてたのに…。
    何で、あんなこと言うの…。(泣)
和希) あたし…ずっとひとりだったんだよ。
    あたし…パパの子だから。
    自分のことをよく思ってない母親と、
    世の中に2人っきりって、
    どんな気分か分かるかよ。
    お前が…。あたしといるより…。
    あいつといるほうが、幸せなら…。
    あたし…。このうちの中に
    いていいのかって思うじゃん。
    ママ…。あたし…。
    生まれてよかったの?
    あたし…生まれてよかった?
    ママ。答えてよ。答えてよ!
    ママ…。ママ! 
春山) おばさん。こいつのこと、嫌いなの?
    もしそうなら…俺がもらってっちゃうよ。
ママ) あげないわよ。あげないわよ。親が…
    自分の子嫌いなわけないじゃないの!
    産んでよかったに、決まってる!


**********

和希) ケンカ…行っちゃうの?
春山) ウソだって言ってんじゃん。
和希) 行かないで。春山。
春山) 怒るぞ。
和希) あたし…。こんなに誰かを大事なんて、
    思ったことない。自分より大事なんて…。
    思ったの初めてだよ。
春山) あ~っ! こいつ送って。
    おめぇよ。俺がいなきゃ何もできねえ
    ような女になるな。俺のことなんか、
    いつでも捨てれる女になれ。
    そんでも俺が…。
    追っかけてくような女になれ。


**********

鈴木) 僕は、和希ちゃんのこと、
    いろいろな意味で…。


もういいよ。

鈴木) 傷つけたんじゃないかと…。

もういい。

鈴木) あ…覚えてるかな。あの…和希ちゃん
    が、小さい時、和希ちゃんと一度、遊園
    地に、行ったことがあるんだよ。ほら、
    チューリップ畑が、すご~くきれいだった。
    覚えてる?


助けて…。
助けて…春山…。


**********

春山) あれ…。親も生きてんだよ。何か
    あっても、そう思っときゃいいじゃん。
和希) うん。
春山) 和希。何か飲み物買ってきて。
和希) うん。
春山) あと…今日泊まってって。
    家に、電話してきてよ。
和希) うん! 待ってて。


**********

(子猫に話し掛ける春山)
春山) 帰って来たら、言っといてよ。
    これ終わったら…もう心配かけないから。
    俺が…止めてくるから。待ってて。


**********

春山は、
5メートル、空を飛んだ。


**********

リチャード) 和希は、俺のこと何も分かってねえ
     って。俺は、あいつが思ってるような
     人間じゃねえのにって…。


(回想)
春山) すげぇ汚ねぇこといっぱいして来たの、
    あいつ何も知らねえんだよ。俺今まで
    女のこととかどうでもよくって。すげぇ
    泣かれても、しょうがねえやって感じで。
    だから和希のことも、初めは何だよこ
    いつ、男かよって。でも俺みてぇでおも
    しれぇじゃんって。いつものクセで、さ
    っさとやっちまおうとか思ったし。けど
    何か知んねえ…手ぇ出せなくて。
    だってあいつ…すげぇきれいなんだよ、
    中身が。そういうのって…強ぇえよ。
    あいつは俺とは全然違うんだよ。それ
    なのに、こいつ俺みたいなのがそんな
    に大事なの?って…。もし俺がいなく
    なったら、こいつどうすんだろうと思っ
    たら、何かかわいそうになっちゃって。
    もし俺がいなくなったら…
    かわいそうじゃんよ、あいつ。


リチャード) 俺、春山のあんな顔見たことなかっ
     たからさ…。もうアタマやめちまえっつ
     ったんだけど。今はやめれないって…。
     でもあいつ、「もしかしたら俺、女ひとり
     のために、変わるかもしんねえ」って、
     言ってたから…。
     あいつ「変わる」って…(泣)
     あいつ「変わる」って…(泣)


**********

ママ) あれから、十日間、あの子、病院でも、
    家でも、何もしゃべらないの。それに、
    何にも食べなくて。薬も、全部吐いちゃ
    って…。


**********

違う。
これ、夢だもん。
すごい怖い夢見てんだもん。
どこにいるの? 春山。
早く覚めたい。
したら、ちゃんとしてる。


ママ) 和希…。そろそろ、支度しましょ…。
    病院、行くでしょ?
和希) え…?
ママ) 春山君の…。
和希) ホントなの? イヤっ!
ママ) 和希! 和希! 和希!
和希) やだっ! 離してっ!
ママ) 和希! 和希!
和希) やだよ…。
ママ) 和希!
和希) 置いてかないで…置いてかないで…。
ママ) 大丈夫よ、和希!
和希) 春山…ひとりにしないで…。
    お願い…ひとりにしないで…。
ママ) 大丈夫よ、和希…。
和希) (泣)


**********

強) 何か言ってる…何か言ってるよ。
  何か言ってる!
春山・母) 洋志! あっ!
春山) …たくねえ。…たくねえ。
    死にたくねえ…。
    死にたくねえ…。
    和希…。


**********

和希) 助けて…。ママ…。
    助けて…。ママ…。
ママ) あ~っ! あ~っ!


(和希を背負って走るママ)

ママのお気に入りのガウンは、
あたしの胃液で、
めちゃくちゃになりました。


**********

ママ) 謝りなさい! 自分の体に!
    春山君、意識戻ったのよ。
えり) ホントだよ、和希! 戻ったんだよ!
    今、春山先輩んとこにいるんだよ!
強) 兄貴は…死にたくないって…。
  お前のために…お前のために、
  生きたいって、言ったんだぞ。
  それなのに…(泣)
和希) ごめんなさい…。
    ごめんなさい…ごめんなさい…。


**********

ママ) 親同士が愛し合ってれば、子供は自然
    に、自分の大切さを知るのかもしれない。
    あの子にはそれを、教えてやることがで
    きなかった。
鈴木) 自分が、誰かに、大切にされている事
    を知ったら、自分の命を粗末になんか、
    決してできないはずだよ。親でも、友達
    でも、恋人でも、そういう人が、必ずいる
    んだってことを…。あの子達に、伝えて
    あげたい。


**********

今まで、
人をいっぱい傷つけました。
これからはその分、
人の痛みが分かる人になりたい。

この先も、不安ばっかだけど…
ずっと、ずっと先でいい。
いつか…
春山の赤ちゃんの、
お母さんになりたい。
それが、今のあたしの、
誰にも言ってない、小さな夢です。


**********

実は、映画館で観そびれているうちに、原作の
漫画も、能年ちゃんも大好きなのに好き過ぎて、
何となく観られなくなってしまっていたという…。
何か、変に覚悟というか、観る時には、えりを正
して観なければ…みたいな? 気持ちがあって。
それはきっと、観たらきっと泣いてしまうだろうと
思っていたから。「好き」が止まらなくなりそうで。
そして、その予感どおり、私は号泣してしまった。

和希が…春山が…そこにいた。私の知っている、
あの、透明な世界で微笑む、2人の姿があった。
随分、昔の漫画で、読んだのも、随分昔の事で、
私は普通の中学生で、ヤンキーではなかったし、
暴走族にもヤンキーにも興味がない子供だった。
それでも…和希の孤独な魂に共感し、胸を痛め
た。漫画の世界に生きた…切ない気持ちが甦る。

能年ちゃんの、あまりにピュアすぎる瞳。ピュア
すぎて、胸が苦しくなる。ピュアすぎて…泣ける。
原作者が、実写化を許した気持ちがよく分かる。
和希は、能年玲奈でなければ実現しない。あの、
透明な魂は彼女にしか体現できない。彼女じゃ
なければ、「和希」という少女は存在しない。もう
ね、ホント、そこにいるだけで、涙が出てしまう。
遠い昔にあったもの、とてもきれいな、とても大
切な、とても神聖な、そのままにしておきたい魂。

観るのを引き延ばしてしまった揚げ句、うっかり
テレビで観てしまったけれど…。ブルーレイを買
おうと、観終わってすぐ心に誓った。これはきれ
いな画像で保存しておかないと。心のアルバム
に。「ホットロード」の能年ちゃんが好きすぎる!
いや、「あまちゃん」の能年ちゃんも好きだけど。
いやいや、もう、全部、すべてが好きだけどっ!

この稀有な逸材を潰してしまってはいけないと、
心から思う。役者としての能年玲奈をもっと観た
いと思った。もったいない…もったいなさすぎる。

唯一の希望は、岩手県知事が、のん(本名・能
年玲奈)ちゃんを支援するプロジェクト、「プロジ
ェクトN」を立ち上げてくれたこと! 詳細は…↓
「プロジェクトN」を立ち上げ「のん活躍の場を作ります」
ドラマの世界を地でいくような展開。その昔ミズ
タクは、岩手に戦いを挑んだけれど、今度は岩
手が、巨大な芸能の闇に戦いを挑んでくれる!
ありがとう、岩手! そして、どうかよろしく岩手! 
どうかまた、スクリーンで彼女に会えますように。


『ホットロード』特別映像


●「ホットロード」HP

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