「てるてる家族」(再放送)第99回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第99回

冬子(石原さとみ)は学校の廊下で本科生(2年
生)の安達京子(竹中絵里)とすれ違い、昨日
のパンのお礼を言われる。さらに憧れの京子
から卒業記念の文化祭の手伝いを頼まれ、冬
子は舞い上がる。日曜日、春子(紺野まひる)
がついに恋人の岡谷(川岡大次郎)を岩田家
に連れてきた。結婚を前提にきちんと交際させ
てください、と言う岡谷の気迫に春男(岸谷五
朗)は押されるが、照子(浅野ゆう子)は二人
の仲を認めようとせず…。

**********

春子) あのな、お父ちゃん。
春男) 何や?
春子) 今度、会うてほしい人がいてんねん。
秋子) 春子姉ちゃん…。
弘子) 誰やの? それ。春ちゃん!フウ~!
春子) 連れてきても、ええ?
春男) えっ…?
春子) お母ちゃんは、ええよね? 約束やし。
春男) 約束? えっ…な…何や、約束?
春子) ごめん、お父ちゃん。
    話したい事あんねん。ちょっと来て。
春男) 照子…。
秋子) あ…弘子ねえちゃん、食べよっと。
弘子) うん…。


**********

結局その晩、
お父ちゃんと春子姉ちゃんは、
すき焼きを食べられませんでした。

**********

次の日、お父ちゃんは、
初めてパン工場を休みました。


**********

冬子) おはよう!
一同) おはよう!
冬子) あっ、理江ちゃん、おはよう。
    体の具合、もうええの?
    あっ、これ、私が焼いたパンやの。
    みんなにはもうあげてん。
    今日は理江ちゃんにだけ。はい。
理江) …ありがとう。
冬子) うん。

**********

(琴のレッスンを受けている冬子たち)

講師) おやめなさい。岩田さんだけ
    もう一度弾いてごらんなさい。
冬子) はい。
講師) もう一度。
冬子) はい。


学校に出て来た理江ちゃんは、
やっぱり元気がないようでした。


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京子) 岩田さん。
冬子) はい。
京子) あなたたちは行ってもいいわよ。
麻子) はい! 失礼します!
一同) 失礼します。
京子) 昨日はごちそうさま。
    パン、とってもおいしかったわ。
冬子) いいえ! ありがとうございます!
京子) あなたにお願いがあるんだけど。
冬子) はい。
京子) 私、文化祭で、出番が多くて忙しい
    のよね~。岩田さんが手伝ってくれ
    ると、ありがたいんだけどな~。
冬子) はい! 是非、手伝わせて下さい!
京子) お願いね。
冬子) はい! よろしくお願いします!
京子) パン、本当、おいしかったわよ。
    遅くまで練習するから、
    本当におなかすくのよね~。
冬子) ありがとうございます。
京子) うん。あ~おいしかった!
冬子) あ…よかったら、またお持ちします。
京子) そう? 悪いわね。
冬子) はい!
京子) それから…帯、緩んでるわよ!
冬子) あっ、すいません…。


**********

それから、ある日曜日の事。
春子姉ちゃんは、岡谷さんを
我が家に連れてきたのでした。


岡谷) ああ、もう緊張する。
春子) うん。私も緊張する。

**********

春子) お母ちゃん…お父ちゃん…。
    岡谷さん。
岡谷) 岡谷信夫です。よろしくお願い致します。
春男) どうも。春子の父です。こっちは母です。


(階段からのぞいている冬子と秋子)
冬子) もう分かってるっちゅうの。
秋子) シ~。


春男) 楽にして、パンでも食べて下さい。
    私が、さっき焼いたパンです。
岡谷) ほう! おいしそうですね。
春男) おいしいです! どうぞ。
岡谷) はい。頂きます。
    うまい…まだ温かいんですね!
    ほんまおいしいですわ。うん。
春男) おなかすいてはったんですか?
岡谷) はい。実は朝から緊張してて、
    何も食べられへんかったんですわ。
春男) アハッ。普通はここで緊張して
    食べられへんはずやけどな。
岡谷) ゴホッ。
春男) 大丈夫? 慌てんと食べえ。
岡谷) うん。ごめん…。
春男) 弘子ちゃん! 弘子ちゃん!
    コーヒーまだか?
弘子) は~い! お待たせしました~。
春子) 弘子ねえちゃん。私の年の離れた
    おねえさんみたいな人。
弘子) 春ちゃん! 「年の離れた」は余計やね。
春子) あっ、ごめん。
弘子) フフフ…!
岡谷) どうも。岡谷です。
弘子) ようこそいらっしゃいました。どうぞ。
岡谷) あっ、すいません。
春男) 売り物ばっかりで何やけど、あの…
    うちで出してるコーヒーです。
岡谷) 頂きます。
弘子) いや~春ちゃん! かっこええやんか!
    アイスホッケーしてはるんやて?
春子) そう。
照子) 弘子ちゃん。店ほったらかしに
    してたらあかんやないの!
弘子) あっ、はい! 今行きます。
    ほな、ごゆっくり。

(階段から転げ落ちる秋子)
秋子) あっ…!
冬子) 痛~い!
照子) 何してんの!? あんたたちはもう!
岡谷) やあ。
秋子) こんにちは。
冬子) こんにちは。
春男) しょうもないとこお見せして、
    あの…春子の妹らです。
岡谷) はい。
春子) ちょっと…岡谷さん、何か話して。
岡谷) はあ…そやな。うん。あの…お父さん。
春男) 君に「お父さん」と呼ばれる筋合いは
    ない! なんて事言うたりせんとあかん
    のやろか? ハハッ…。気恥ずかしいな。
冬子) 似合わへんて! 似合わへん!
春男) ハハハ…!
冬子) ハハハ…!
秋子) フフフ…!
春子) お父ちゃん。
春男) うん?
春子) 真面目に聞いて。
春男) うんうん…分かった。何ですか?
岡谷) あの…パンにはよく白く見せるために、
    漂白剤なんかが使われてるそうで…。
春子) 何言うてんの!?
岡谷) 軽い話から入った方がええかなって…。
春男) うちはそんな物使てへん! そんな粗悪
    なパンと一緒にされたら困るな!
岡谷) いや…そやから、「お父さんのパン
    やったら、安心して頂けますね」と、
    そう言いたかったんです、お父さん!
春男) 君に「お父さん」と呼ばれる
    筋合いはない!
春子) ほんまに怒らしてしまって…。
岡谷) すいません!
秋子) 過酸化ベンゾイルや。
岡谷) は…?
秋子) その漂白剤。けど有害やからもう
    使たらあかんようになるわ。
岡谷) いや~! さすが秋子ちゃん。賢いなあ。
秋子) フフフ…!
照子) ちょっと…何? あんたら知り合いなん?
冬子) えっ? いや…。
秋子) こないだ一緒に動物園行ってん。
照子) ええっ!?
冬子) ちょっと、秋ちゃん…。
照子) そしたらあれか? 冬子。
    あんたが言うてた、
    キツネザルいうのはこの人の事か?
冬子) お母ちゃん!
照子) えっ? あっ…すんません。


**********

松本) へえ~春ちゃんがなあ。
    男連れてきてんのかいな?
弘子) もう、下品やねえ!
    「男」なんて言い方して。
松本) ほな「ボーイフレンド」かいな?
弘子) それがええ男やねん。
松本) どないや?
弘子) フフフ! スポーツマンで…。
松本) よだれ拭け。よだれ…。
弘子) アホ!
松本) 春ちゃんもべっぴんさんやし、
    ほな、美男美女っちゅう訳や。
弘子) うん。
松本) 生まれてくる子も、さぞかしスポーツ
    万能で、かいらし子やろな。
弘子) そんなんまだまだ早い!
    美男美女の前には、大きい壁が
    立ちはだかってるからね。


**********

照子) 岡谷さんは、今、おいくつですか?
岡谷) 22です。今年、大学卒業です。
照子) そしたらこの春、就職ですねえ?
岡谷) はい。大阪の出版社に、
    就職が決まってます。
照子) 出版社? アイスホッケーは、
    続けられへんのですか?
岡谷) はい。僕はそこまでの選手と違います
    から。できればこれから、スポーツに関
    する記事を書いていきたいと思てるん
    です。その初めに、オリンピックに出場
    する、岩田春子さんの記事が書けたら
    て。それが専ら、今の僕の夢で…。
冬子) 何やかっこええやんか!
照子) あんたは黙っとき!
    岡谷さんもご存じやと思いますけど、
    春子は、まだ、オリンピックに出場でき
    るて決まった訳やありません。これか
    らう~んと練習せなあかんのです。そ
    やのに、お付き合いなんかしてる時間
    がありますやろか?
岡谷) それは…。
春子) お母ちゃん…。
照子) そもそも岡谷さんは、春子との付き
    合いをどう思てらっしゃるんですか?
岡谷) …はい。結婚を前提にお付き合い
    したいと、そう思てます。そのお許し
    を、頂けないでしょうか?
春男) 来たな…。
岡谷) もちろん、お母さんの言わはるとおり、
    普通にお付き合いする時間はないで
    しょう。その分、僕も、春子さんを応援
    していきたいと思てるんです。春子さん
    が、伸び伸びと練習できるように、夢
    かなえられるように、陰ながら、精一杯
    応援していこうて思てるんです!


**********

佐藤) ごめん。
弘子) あっ! 佐藤さん、いらっしゃいませ!
松本) こんにちは。
佐藤) 何してんねん?
    ほんなとこで突っ立ってて。
弘子) あっ、いや、別に…。
    佐藤さん、ほんまお久しぶりですねえ!
佐藤) いや、ヨネさんに先立たれてしもてな、
    ちょっと、足が遠のいてたけど…堪忍な。
    聞いたんやけど、春子ちゃん、国体で
    優勝したやて? それでひと言お祝い言
    おうと思てな、今日寄せてもろたんや。
弘子) ああ…春ちゃんやったら今、奥で…。
佐藤) あっ、いてんの?
    ああよかったよかった。
弘子) あっ、いやいやいや…。
佐藤) 何?
弘子) あの…おかみさんと大将も。それから
    春ちゃんの…彼氏も、いてますね。


**********

春男) あの…そちらのご両親は
    どう言うてはりますのやろ?
春子) 岡谷さんのとこには、まだ挨拶行って
    へんの。これから行くつもり。
春男) あ…何分春子は、スケートしかやって
    きてへん子やさかい、普通のお嬢さん
    みたいに女の子らしい事は、ようできへ
    んかも分かりません。それでも、そちら
    のご両親は、許してくれはるやろか?
岡谷) 大丈夫です。喜んでくれてます。まあ、
    うちは普通のサラリーマンの家庭です
    から、そんな堅苦しい事もありませんし、
    春子さんに会う日を、楽しみにしてます。
春男) そうですか…。そら、おおきに。
春子) お父ちゃん…。
照子) そやけど春子は、まだ大学生やし…。
岡谷) もちろん結婚は、大学卒業を待ってと
    いう事に。けど、中途半端な付き合い
    はしたないんです!
照子) そやけど春子は、スケートがあるし…。
春男) 照子。
照子) そやけど、稲本先生が何て言わはる
    か…。あの、稲本先生いうんは…。
春男) いや、照子、もうええて。
照子) そやけど春子はまだ子供で、
    何も分かってへんし…。
春男) 照子。…春子見てみい。
春子) お母ちゃん。許して。お願いします。
    私…スケート頑張るし、岡谷さんが
    いてくれたら、もっと頑張れるような
    気ぃすんね。私が悩んだ時も、岡谷
    さんが支えてくれた。お母ちゃんの
    事も、岡谷さんはよう理解してくれた。
    お母ちゃんと…岡谷さんがいてくれ
    たら…私はもっと大きい夢かてかな
    えられそうな気ぃする。お願い、お母
    ちゃん! 許して下さい!


**********

理江ちゃんは今まで冬子のまわりにいたよう
なタイプの女の子ではないようでメンドクサイ。
一人でも楽しめる冬子には、理解しにくいかま
ってちゃんの女の子。私も苦手なタイプだ…。
けれども、理江に渡せなかったパンのおかげ
で、憧れの先輩の手伝いをする事になったの
は、ちょっとした萌え展開だったりして…。さり
げなくパンの催促をする先輩には笑ったけど。

岡谷に「お父さん」と言われて、「君にお父さん
と呼ばれる筋合いはない」とお決まりのセリフ。
でも、そういうセリフって、本気じゃなくても、男
親としては一度は言ってみたいセリフかもねw
そういうやりとりも、親としての醍醐味のような
気も。一生に何度もあるわけじゃないわけだし。
春男以上に照子の抵抗が大きいのが意外とい
うか、子離れできないんだなあと、照子の方が
子供みたいで。ヨネさんの「アホ!」が聞こえて
きそう…。一緒に大人の階段のぼらなきゃね♪


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