「てるてる家族」(再放送)第94回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第94回

春子(紺野まひる)の行動を怪しく思った照子
(浅野ゆう子)は、冬子(石原さとみ)に春子
のあとをつけろと命令する。冬子は嫌がるが、
秋子(上野樹里)も巻き込んで尾行しようとし
て、すぐに春子にバレてしまう。その日春子は
岡谷(川岡大次郎)とのデートだったが、結局
冬子と秋子も一緒のドライブとなり、4人で動
物園へ。そのころ春男(岸谷五朗)は落ち込
む照子に、「春子のイースト菌になってやれ」
と話していた。

**********

秋子) おはよう。
冬子) おはよう。
秋子) 何や? どっか行くの?
冬子) うん…。あっ、そや! なあ!  
    秋ちゃんも来て!
秋子) えっ?
冬子) なあ! 来て! お願い! 頼むわ!


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春子) 冬ちゃん、秋ちゃん。どっか行くの?
冬子) えっ? ああ…ちょ…ちょっと。
秋子) 散歩やねん。
冬子) うん、そう。
春子) ふ~ん…。
    お母ちゃんに、また頼まれたん?
冬子) い…いや…別に。
春子) 秋ちゃんまで?
秋子) 私は冬ちゃんに頼まれてん。
春子) へえ~!
冬子) 秋ちゃん!

(春子のあとを追いかける秋子と冬子)

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(春子と岡谷の車に乗っている秋子と冬子)
秋子・冬子) ♪こまっちゃうナ
        デイトに誘われて どうしよう
        まだまだ早いかしら
4人) ♪うれしいような こわいような
    ドキドキしちゃう 私の胸
春子) ♪ママに聞いたら
    なんにも言わずに 笑っているだけ
秋子) ♪困っちゃうな デイトに誘われて

冬子) でもほんま困るわ。
    何で私らまで行かなあかんの?
春子) しゃあないやろ。お母ちゃんの命令や
    ねんから。あのまま帰したら余計心配
    さすだけやわ。
秋子) お姉ちゃんの恋人?
春子) そう。岡谷さん。
岡谷) よろしく~!
秋子) よろしく~。
春子) しっかり見てなあかんよ。冬ちゃん。
冬子) うん。
春子) この人が、変な事せえへんように。
岡谷) せえへんやんか! こっちがいつも、
    ビクビクしてるんやで。


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冬子) え…? 何で動物園やの?
秋子) 早よおいで!
冬子) え~…
秋子) 早よ! 早よ、早よ!


**********

(ラクダを見ている4人)
4人) おお~!
冬子・秋子) おいしそう!
4人) おお~!
岡谷) すげえ!
秋子) 首長~い!
冬子) 首が…。
秋子) ほら、見て見て! サルや! サルや!


**********

(サルを見ている秋子と冬子) 
秋子) うわ~。
    あっ! あれ冬ちゃんそっくりや。
冬子) えっ? な…何でサルやの?
秋子) あっ、あのてっぺんにいてんのが
    お母ちゃん。
冬子) ほなお父ちゃんは?
秋子) お母ちゃんのノミ取りしてんのが
    お父ちゃん。
秋子・冬子) ハハハ…!
冬子) ほんまや! ハハハ…!
秋子・冬子) ハハハ…!
秋子) お父ちゃんそっくりや!

**********

春男) ハッ…ハッ…。はあ…。またや。誰か
    が中途半端に俺のうわさしてんね。
照子) (くしゃみ)
春男) え…?
照子) ハッ…。ハッ…。

**********

春子) うわ~!
岡谷) ハハハ。ペンギン。

(岡谷を呼び止める秋子)
岡谷) …おっ?
秋子) ねえねえねえ! 岡谷さんが、
    春子姉ちゃんの事を先に好きに
    なったんですか?
岡谷) そや。僕はお姉ちゃんの
    ファンやったんや。
秋子・冬子) ええ~!
岡谷) 口きいてもらうまでだいぶかかったわ。
冬子) へえ~。
秋子) 岡谷さんすごいなあ。春子姉ちゃんと
    つきあうやなんて。考えられへんもん、
    うちの家族では。
冬子) あのお母ちゃんがいてんのに、
    もうほんますごいわ。
岡谷) ほんますごいな。
    春ちゃんとお母ちゃんの絆って。
    僕なんか太刀打ちできんもん。
    デートの時かて、
    いつも3人で会うてるみたいや。


(回想)
照子) あんたかて、血がにじむような努力し
    てきたやないの! それはお母ちゃん
    が1番よう分かってるわ! あんたに…
    負けたまま終わってほしないね。
春子) もうお母ちゃんの夢は背負いきれ
    へん! お母ちゃんに返すわ!


**********

春男) 何や?
    今日はずっとここにいてる気か?
照子) ねえ、あんた…。
    春子は戻ってくるやろか? ほんまに
    スケートに戻ってくるやろか?
春男) そやからそれは春子の決めるこっちゃ。
照子) そやから悩んでるんやないの…。
春男) お前が悩んでもしゃあないこっちゃ。
照子) 私はどないしたらええの? あの子に
    何をしてやったらええの…?
春男) なあ、照子。
照子) ん…?
春男) 小麦粉はどないしてパンに
    なるか知ってるか?
照子) それはあんたが働いてるからや。
春男) いや、そやのうて、原理や。
照子) …そんなん知らんわ。
春男) イースト菌の働きや。そら、俺の働きも
    あるけど。小麦粉はイースト菌の働きに
    よって、パンになんね。俺らパン職人は、
    このイースト菌を信じて作業してんのや。
    信じれんかったら、もう怖あて何もでけ
    へん。
照子) 私に…イースト菌になれいう事?
春男) そや。そういうこっちゃ。お前は春子の
    イースト菌になって、春子が確信を持っ
    て練習できるようにしたらなあかんのや。
    それで、春子は初めて自分を高めてい
    ける。春子は自分の目指す春子になれ
    んねや。お前が代わりに目指す事はで
    けへんのや。
照子) そんなん分かってるわ。
春男) 照子は、春子を作る職人やあらへん。
    イースト菌や。
照子) …イースト菌は、最後にどうなんの?
春男) イースト菌はな、パンがふっくらと
    焼き上がったら、跡形ものう消えて
    しまうんや。
照子) そんなん嫌や!
春男) 嫌でもしゃあないね。それが、親や。
    いつまでも…
    子供に関わる訳にはいかへんのや。
照子) 春子…。


**********

秋子) あっ、ゾウやで。
冬子) あっ、ほんまや。
秋子) 片足上げてる!
秋子・冬子) ハハハ…!
岡谷) けど君はスケートやめへんわ。
    いや…やめられへんやろ?
春子) 何で?
岡谷) 楽しいからや。ほんまはスケート
    やってて、楽しいからや。
春子) 矛盾してんやんか。
    岡谷さん、初めに何て言うた?
    私は楽しそうに見えへん。そやから、
    勝たれへんのやって、言うてたでしょ?
岡谷) 楽しそうに見えへんかったんは、それ
    を君が認めようとしてへんかったから
    や。自分一人で抱え込むんが、怖か
    ってんやろ? 伸び悩んでる事を、どっ
    かで母親との関係のせいにしようとし
    てたんや。
春子) ひどい事言うわ。
岡谷) ほんまはとっくに分かってんのやろ?
    ほんまはとっくに、春ちゃんは、自分自
    身と闘うてんねん。春ちゃんは、お母
    ちゃんとは関係ないとこで、自分のた
    めにスケートに打ち込んでたんや。
    それを認めて、もういっぺん、お母ちゃ
    んを受け入れてみたらどや? 春ちゃ
    んにとってお母ちゃんは、大切な勇気
    みたいなもんやろ?
秋子) おお~! すご~い!
冬子) うわ~! かわいらしいなあ。
秋子) 届かへん。
岡谷) あの妹さんら見てよう分かったわ。
    君にはええ家族がついてくれてる。
    ええお母ちゃんがいてるやないか。
春子) 岡谷さん、さっきから、「お母ちゃん、
    お母ちゃん」てちょっとなれなれしいわ。
岡谷) あ…ごめん。
春子) うそや。ありがとう。
岡谷) えっ?
春子) ありがとう。
岡谷) えっ?
春子) ありが…。もう、しつこい。
岡谷) フフフ…!
秋子) あっ! 春子姉ちゃん笑てる~!
冬子) 笑てる、笑てる~!
春子) 何やの、秋ちゃんも冬ちゃんも
    子供みたいに…。ほな帰ろか。
冬子) うん、帰ろう。もうここ寒いわ。
春子) あ…冬ちゃん。
冬子) えっ?
春子) うまい事言うてや。
    お母ちゃん心配するから。
岡谷) そや。頼むで。そのうちちゃんと、
    挨拶しに行きたいねんけど。
春子) まだ早い!
岡谷) …らしいから、
    今あかんようにせんといてな。
秋子) うん、分かった。
    私、欲しい参考書あんねん。
岡谷) は…?
冬子) 私も、欲しい服あんねん。
春子) ごめん。悪いな。
岡谷) え…? あ…。そ…そやな。うん。
    ほな買いに行こか。
秋子・冬子) えっ、ええの?
岡谷) お…おう!
春子) ごめんな。
岡谷) あ…いや、ええよ、ええよ。
    ほあ、今から買いに行こか! うん。
3人) やった~!
岡谷) 恐ろしいチームワークやな…。


**********

照子) それで、どやった? 春子は、
    誰にも会うてへんかったか?
冬子) 会うてへんかった。  
    ず~っと一人でいてたわ。
照子) ほんまに?
冬子) うん。
照子) ず~っと一人で、こんな時間まで
    どこ行ってたん?
冬子) 動物園。
照子) 動物園?
冬子) うん。
照子) 動物園で一人で何してたん?
冬子) ぶらぶら歩いて、動物と話してたみたい。
照子) 話?
冬子) うん。何や、いろいろ悩み、
    相談してたんと違うかな?
照子) どんな動物に?

(岡谷を思い浮かべる冬子)
冬子) キツネザル。
照子) キツネザル…?
冬子) うん。大丈夫やて!
    何か、気分すっきりしたんと違うかな?
    最後は明るう笑ってたから。
照子) キツネザルにか?
冬子) うん。そう。ほな、私はこれで…。
照子) ああ…! ご苦労さんね。
    ほなこれお駄賃。はい…はい。
冬子) ありがとう。
照子 春子は…大丈夫やろか…?
    キツネザルて…。(ため息)
    やっぱり私が、あの子のイースト菌に
    なったらなあかんのかな…。


**********

翌朝です。

冬子) おお~!
春男) おお~。
    これが一次発酵さしたパン生地や。
冬子) よう膨らんでるなあ!
春男) イースト菌が機嫌よう働いてええ具合
    に発酵したかどうかはこないして調べ
    んねん。打ち粉をな、まいてやな。
冬子) うん。
春男) 指につけてやな…。ほい!

(パン生地に指を入れる春男)
冬子) おっ。ああ~!
春男) ハハハ…! 穴、開いたままやろ?
冬子) うん。
春男) ええ具合に発酵したいう事や。
冬子) へえ~。
春男) 穴が塞がってしもたらこれまだ
    発酵不足いう事なんねん。
冬子) へえ~! やらせて!
春男) ええで、ええで。
冬子) うっ! よし!
春男) そや。
冬子) よし! ああ~! 気持ちいい!
春男) ハハハ…。いやいやグリグリすな。
    グリグリすな。いやいやズボズボすな。
    遊ぶなっつうの、お前は…。
    ほら見てみい。塞がらへんやろ?
冬子) うん。
春男) こん時にひと言や。
冬子) うん。
春男) イースト菌さん、ご苦労さん。はい!
冬子) イースト菌さん、ご苦労さん!
春男) 私はあなたを愛してる。はい!
冬子) 私はあなたを愛してる!
春男) そうや、そうや。ハハハ!
冬子) へえ~! すごいなあ。
    なあ、和ちゃん、パン生地て、
    触れ合うと生きてるみたいやな。
和人) ほんまやな。
春男) 何や冬子。何気のうええ事言うなあ。

**********

小麦粉がパンになるには、イースト菌が必要。
実にパン職人らしい春男の言葉にジンと来る。

お前は春子のイースト菌になって、
春子が確信を持っ
て練習できる
ようにしたらなあかんのや。
それで、
春子は初めて自分を高めてい
ける。
春子は自分の目指す春子になれ

ねや。お前が代わりに目指す事は
けへんのや。

イースト菌はな、
パンがふっくらと焼き上がったら、
跡形ものう消えて
しまうんや。

嫌でもしゃあないね。それが、親や。
いつまでも…
子供に関わる訳にはいかへんのや。

イースト菌の例えが合ってるのか合っていない
のか、よく分からないけれど、なんとな~く分か
るような、分からないような…でも、親の愛情だ
けは伝わってきた。私もきっと、見えないイース
ト菌の力で、大きくなってきたんだろうね、きっと。

ケンカしたり、すれ違ったりしても、何だかんだ
いっても、根底にはいつも、愛がある。イースト
菌さん、ご苦労さん! 私はあなたを愛してる!
僕らはみんな生きている~生きているから愛す
るんだ。愛があるから大丈夫。そう思えるから、
てるてる家族はあったかい。好きだぁ~(*^。^*)

イースト菌になれと言われて照子が作っただろ
うイースト隊のてるてる坊主が可愛くて萌え~。


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