「てるてる家族」(再放送)第26回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第26回

安西千吉(中村梅雀)は研究室に冬子(田島有
魅香)秋子(足立悠美加)を案内し、即席めん
の説明をする。はじめてみる研究室の様子に、
興味津々の二人は、時が過ぎるのも忘れ夢中
になり、気がついた時には夜遅くになっていた。
二人は、照子(浅野ゆう子)にどなられることを
覚悟していたが、母は意外にも優しかった。そ
の照子の態度に、秋子は「おかあちゃんは、私
たちのことには何の興味ももっていないのだ」
と、冬子にもらす。

**********

私と秋子姉ちゃんは、
即席麺というものを研究している、
ちょっと変わったおじさんと出会いました。

安西) やっと理想の味に近づいた、チキン
    スープや。このスープをやな、そこで、
    製麺したものに染み込ませるんや。
    ここがポイントや。
秋子) 麺に、味を付けるんですか?
安西) ああ。味の付いた麺を作る方法がなか
    なか分からへんかった。初めにやな、小
    麦粉に、スープを練り込んでみたんや。
    出来た麺はぼそぼそに切れてしもた。
    次に、麺を蒸してからスープに漬け込ん
    でみたんや。これはベタついて乾燥しに
    くかった。そこで、じょうろでスープを麺に
    振りかけて、少し自然乾燥さしたあとで、
    手でもみほぐしてみたんや。すると、やっ
    と均一に、麺の表皮にスープの味を染み
    込ませる事ができたんや! これをやな、
    長期保存に耐えられるように乾燥さして、
    熱湯で素早く元のように、することができ
    たら、完成なんや! その、最後の、乾燥
    方法が、どうしても分からへんのや。
    (ため息)
秋子) 何や…お茶の水博士みたい。
冬子) えっ?


**********

安西) ものを作るいうのは…開発とは…たった
    一つの絶妙のバランスを発見する事なん
    や。それを、これでもか、これでもかと追
    及し続ける事なんや。分かるか?
秋子) はい、博士。
安西) うん。
和人) 博士?
安西) そうして、試行錯誤を繰り返して、スープ
    の味は決まった。麺に味を付けるやり方   
    も、大体で来た。あとは、乾燥のしかたや。
    乾燥の方法さえ見つけたらなあ。
秋子) 頑張りましょう! 博士!
安西) そやな。
和人) どうなってるんや?
冬子) さあ?


**********

秋子) あの…あのな。
照子) 疲れたやろ?
    早よ手洗て、ごはん食べ。ねっ?
    そうしよう。みんな、ごはんにしよう。
    早よ、早よ。ほら、おなかペコペコや。
冬子) お母ちゃん?
照子) みんなでごはん食べよ。
    ねっ? 早よ…。
秋子) 私、ごはん要らんわ。
    おなかすいてへんねん。
冬子) 秋ちゃん!
弘子) 秋ちゃん!
照子) 何やの? せっかくみんなでごはん
    食べよう言うてんのに。

ヨネ) アホやなあ。
照子) 何でですか?
ヨネ) 急に何思たんか知らんけど、遅帰った
    子供に優しするばっかりの親がどこに
    おりますね…。ほんまに、あんたは…。
    あんたが子供やな。

(ぷーっとほっぺをふくらませる照子)

**********

冬子) 助かったな、秋ちゃん!
    お母ちゃん何や機嫌よかったな。
秋子) どうでもええねん。
冬子) え…?
秋子) …お母ちゃんは、 
    私らの事なんか興味ないねん。
    どうでもええんや。

秋子姉ちゃんとお母ちゃんの、
小さな擦れ違いが、やがて、
大きな波紋を広げる事になるのでした。


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チキンラーメンができる過程が面白い。研究に
夢中になる秋子の気持ちも分かる。そして、照
子にかまってもらえない寂しさも見え隠れして、
何とも切ない気持ちになってしまった。上と下に
挟まれて、3番目の秋子が一番損してるよねぇ。

2人を探そうとしても、行くあても、友達も、担任
の名前すら知らなかった自分に気付く照子。忙
しい事は分かっていても、上の2人との扱いの
差がありすぎる~! 少しぐらいグレてもいいよ、
秋子。いい子すぎると、損するようにできている
のだよ、世の中は。大人だって、叱ってくれるの
は愛情あってこそと思うのだから、子供はもっと
叱ってほしい…いや、叱ってほしいわけではな
いけれど、愛情を実感したいんだよ~母親の!

太陽のような、子供のような母親でも悪くないん
だけどね…もうちょっと、私を見て~!と叫んで
いる娘の声に、気付いてほしいだけなんだよ~。


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