「てるてる家族」(再放送)第25回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第25回

安西千吉(中村梅雀)と妻・節子(堀ちえみ)は、
冬子(田島有魅香)、秋子(足立悠美加)、和人
(米田良)を家に招いて、開発中の即席めんを
振る舞うが、笑顔は見られない。おいしくない
のだ。千吉は、戦後空腹の人たちを、一杯の
ラーメンで幸せになった事がきっかけで、即席
めんの開発をしてきたと思いを語るが、目を輝
かせて聞いていたのは秋子だけだった。その
ころ岩田家では、冬子らが帰ってこないことで
大騒ぎとなっていた。

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毎度おおきに、冬子です。
お父ちゃんのパン工場に、
毎日パンの耳をもらいに来る
男の子がいました。
まだ幼かった私は、
その和ちゃんという子と、
友達になりました。
私は毎日が楽しくてたまらなかったのですが、
秋子姉ちゃんは心配している様子。
さて今週は、どんな空もようになりますやら。

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またまた大きな出会いがありました。
この変なおじさんが、
やがて世紀の大発明をする事なんて、
まだ誰も知りませんでした。

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冬子) 何や…。
安西) 何や?
冬子) どない言うたらええのやろ?
    秋ちゃん。
秋子) そやなあ…。
和人) まずい。
冬子) それや。
安西) そうか~! あかんか~!
秋子) あの…私は、そこまで思わへんけど。
安西) ヘヘッ…。ええんや。おおきに。
    いや…あかんもんはあかんねん。
    私はね、みんなが、一口食べただけで、
    顔がパ~ッと笑顔に変わるような、そう
    いうもんが作りたいんや。ああ~また
    失敗やなあ。
秋子) ゆでる時間が少ないのと違いますか?
安西) ゆでたらあかんのや。これは乾麺やけ
    どな、ゆでるのとは違う
のや。私はね、
    熱湯をかけただけで、
すぐに食べられ
    るようなもんを作りたい
んや!
冬子) 何で?
    ゆでた方がおいしいのとちゃうの?
安西) それやからこないに苦労してん。
    もう…。
節子) あ…無理せんかていいのよ。
    ごめんなさいね。
安西) なあ…スープはどや? まずいか?
和人) ううん。おいしい!
    お汁はおいしい気ぃするわ。
安西) そやろ? そやろ!? やっぱり
    スープは出来てんのや。うんうん。
    チキンの味に間違いはないはずや。
    栄養かて満点のはずや!
    やっぱり問題は麺やなあ…。
    乾燥の方法さえ見つかったら、
    全体のバランスかて、分かるはずや…。

**********

安西) それはあかん。パンはあかんねん。
    うちの者は、パンは食べへんねん。
冬子) 何で!?
安西) うちは、パンより麺やねん。
節子) 返しなさい。ねっ?
秋子) 何でですか?
安西) 人類は麺類なんや!
冬子) 何言うてんの…?

**********

安西) 戦争が終わって、私は仕事を失った。
    大阪の街は、焦土と化し…私と家内は、
    廃墟の中を、黙々と歩き続けてた…。
    冬の夜や。道端には…力尽きて…倒れ
    込むように、亡くなった人さえおった…。
    おなかがすいて死んでしまうんや。
    ああ…食べるもんがない! それはなん
    と悲しい事か。むなしい事か…。
そんな
    時やった。一面の焼け野原に、
闇市が、
    立っててな…。
そこに…20~30メートル
    ある、
長い行列があったんや。その行列
    の先には、
一軒の屋台があって…薄明
    かりの中に、
温かい湯気が、上がってた
    んや。
「あれはなんや!? あれほど人
    を惹きつけて
やまない湯気があるやろ
    か!?」
…そう。たった1杯のラーメンの
    ために、
人々は、寒さに震えながら、
    番が来るのを待ってたんや。
私は、あの
    光景に強く引かれた。
ラーメンという食
    べ物に、初めて強く関心を持ったんや。
    あの時…私は分かった。平和とは、何か。
    平和とは…湯気や! 湯気を、誰もが手
    軽にたやすく手に入れる事が
できるよう
    になった時、初めてこの国も、
平和にな
    ったと言えるのやないやろか?
    食足りてこそ、世の中平和になる!
    そうであるならば、まさに、麺類こそ、
    人類を救うものではないやろか?
    そう、確信したのであります!
(拍手)
安西) ありがとう…ありがとう!
    あれから、10年余りが過ぎた。
    私は再び、ゼロからの出発を余儀なくさ
    れてた。そこで初めて…あの時の思い
    が、
形となって、私の心によみがえって
    きたんや! 
そしてついに…! あの…
    即席麺の発明に、
乗り出したのであり
    ます!
秋子) 即席麺…。
冬子) 秋ちゃん。「あの」ってどの…?
秋子) さあ…?
安西) あの、即席麺の、研究開発に、
    私と、家内と、子供たちは、一丸となっ
    て…取り組んでいるので、あります!
(拍手)

**********

秋子姉ちゃんが、
この変なおじさんに
惹かれている事なんて、
私も家族も、まだ知りませんでした。

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人類は麺類なんや!

熱く語る変なおじさんに目を輝かす秋子。しか
も、奥さん役が堀ちえみ! 演技が自然だ~!
チキンラーメンができあがるまで物語を見せて
もらえそう。すごい事を考えた人がいるもんだ。

でもでも、私は麺よりパンだ~! どっちかを食
べられなくなるとしたら麺を選ぶかも~。パンを
食べられない方が耐えられない。私はパン類!
まっ、そんな日はこないと信じてはいるけれど。


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