「マッサン」第138回~リンゴの唄。♪エリーかわいや、かわいやエリーの巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「マッサン」 第138回
第23週 「待てば海路の日和あり
リンゴの唄。♪エリーかわいや、かわいやエリーの巻


エマ) ただいま!
エリー) あっ、お帰り。うまく行ってる?
エマ) うん。ハナちゃん。それは?
ハナ) 一馬のもの整理した。
    置いといてもしかたねえ。
エマ) えっ、どうするの?
ハナ) 農家に持ってって、
    食べ物に換えてもらうべ。
エマ) そんな…。
    ハナちゃん…これ、私もらっていい?
ハナ) ダメだ。
エマ) ええ?
ハナ) ダメだ! エマにはあげらんねえ。
エマ) どうして?
ハナ) 一馬を大事に思ってくれる事、とっても嬉しい。
    でも…忘れよう。忘れよう! だからエマにはあ
    げられねえ。立ちどまってちゃダメだ。前向こう。
    前向くしかねえべ!
エマ) うん…。
ハナ) ありがとう。分がってくれで、ありがとう。

**********

ラジオ) ♪赤いリンゴに 唇寄せて
     黙って見ている 青い空
エリー) リンゴ、いい歌。
ラジオ) ♪リンゴは何にもいわないけれど 
     リンゴの気持ちは良くわかる。
     リンゴ、かわいや、かわいやリンゴ

(回想)
ハナ) 立ちどまってちゃダメだ。前向こう。


キャサリンの声) ハロー! エリー!
        アットホームしてるか~?
エリー) (英) まさか…
キャサリン) ♪リンゴによく似た かわいい娘
     あんたに会うために 来たのよ キャサリン
     お邪魔しますよ 私はキャサリン
     アハハハッ…エリー、エリー! ハハハッ!
エリー) キャサリン!
キャサリン) フフフ…。
エリー) (英) 信じられない!
     本当にキャサリンなの? 夢みたい。
     英国に行ってたんでしょう?
キャサリン) フロムイングランドから
     カムバックジャパーンや!
エリー) い…いつ?
キャサリン) 1週間前にな、神戸着いたんや。キリスト
     教団の宣教師らと一緒の船に乗してもろて、
     あんた、アメリカ周りで55デイズ。
エリー) 私に会うために?
キャサリン) イエス、イエス、オフコース!
     …と言いたいとこやけど、チャーリーがな、小
     樽の教会の炊き出しに駆り出されてんねん。
エリー) 小樽! 本当?
キャサリン) しばらくおるで。目と鼻の先や。うちとエリー
     はな、離れられへん運命なんよ。フフ…。
エリー) キャサリン…。
キャサリン) エリー。
エリー) うん。
キャサリン) よう生きてたな。
     ほんまに、お互いよう生きてた。

**********

熊虎) あんまり、思い詰めんでねえぞ。
政春) 熊さん…。
熊虎) 一人で、抱え込むのはよくねえ。
    うまく行ってねえんだべ?
政春) いや…。
熊虎) おらも親方やってたんだ。分かる。商品も売れ
    てねえのに、人雇って給料払って…。ハナに聞
    いた。原酒売らねえかって、ヤクザみたいなの
    も現れたんだってな。進駐軍の話、悪い話じゃ
    ねえと思うけどな。会社潰れたら、終わりだぞ。
    せっかくの原酒もパーだ。親方クビになったお
    らが言うんだから間違いがねえ。
    ハハハハハッ…。
政春) わしゃ…命懸けで守ります。
熊虎) 命懸けねえでいい。せっかく生き残ったんだ。
    命は大切に使え。このアンポンタン。マッサン。
    武器商人だ、原酒屋だって、バカにされたって
    いいじゃねえか。悪い事をしてる訳じゃねえべ。
政春) 熊さん、じゃけどわしゃ…。
熊虎) 一馬の事、気にしてくれてんのが? おらたち
    にも、気を遣わんでいいから。むしろ敵を利用
    すりゃいい。それぐらいの気概持て!
    ハハハハハッ…! …そうだ!
    エリーを、外に連れてってやれ。
政春) 怖がっとるんです。
熊虎) んだから、一緒に出かけてやれ。
    少しずつでいいから、エリーの戦争、
    きちんと終わらせてやれ。
政春) 熊さん…。
熊虎) 余計な事しゃべったかな。ハハハハハッ…!
政春) ありがとうございます。


**********

エリー) あっ、ねえ、キャサリン。
キャサリン) ああ?
エリー) さっきの歌、教えて。
キャサリン) ああ…「リンゴの唄」か?
エリー) うん、そう、リンゴ。
キャサリン) あれな…よいしょ。女優の並木路子さんが
     歌てはんねやけどな…
エリー) ナミキミチコさん?
キャサリン) そう。こないだラジオで誰か言うてた。この
     人、この戦争で、ご両親も、お兄さんまで失く
     してはんねやて。
エリー) そうなの…。
キャサリン) 誰よりも辛いはずやのに、あんな明るい声
     で歌えるってすごいと思えへん?
エリー) うん…すごいよ。
キャサリン) まるで、エリーみたいやなって思っててん。
エリー) そんな事ないよ。
キャサリン) ううん。そない思う。どないにつろうても、
     あんたず~っと笑ってきたんやろ?
     うち分かる。よう頑張ったな。
エリー) キャサリン…(泣)
キャサリン) ほんまに、よう頑張った。
エリー) (泣)
キャサリン) ええで…泣いてええねん。
エリー) (泣)
キャサリン) エリー、よう頑張った。
えりー) (泣)


母親に抱かれる子供のように、
エリーは、泣き続けました。


キャサリン) よしよし。よしよし。
エリー) (泣)
キャサリン) よしよし。


**********

政春) ほうじゃったんですか。種子さんが、小樽に?
キャサリン) キャサリン! あっ、そや!
     今度エリーも、炊き出し手伝うてよ。
エリー) タキダシ?
キャサリン) うん。身内を亡くしたり、家のうなって行く
     とこない困った人ぎょうさんいてんねん。
政春) そりゃええ!
キャサリン) うわ、何や大きい声で。何や!
政春) エリー…一緒に行こう。
エリー) マッサン…。
政春) わしがついとるけん。
キャサリン) よっしゃ!
     ほなもう一回練習いこか? エリー。
エリー) うん。
キャサリン) 1、2、3、はい!
エリー) ♪赤いリンゴに 唇寄せて
      黙って見ている 青い空
キャサリン) ベリーグッド!
エリー) ♪リンゴは何にもいわないけれど
     リンゴの気持ちは 良くわかる
     リンゴかわいや かわいやリンゴ
キャサリン) ♪エリーかわいや かわいやエリー
      フフッ!

(拍手)
エリー) キャサリン、最高!
キャサリン) ハハッ! マッサン、エリーを大事にせな、
     うちが承知せえへんで!
政春) 分かっとります。
キャサリン) よっしゃ、ほな、もう1回いこか!
エリー) はい。
キャサリン) ほい、マッサンも、大きい声出していくよ~。
政春) わしゃええって!
キャサリン) まあまあまあ、まあまあまあ。はい。
政春・エリー) ♪赤いリンゴに 唇寄せて
キャサリン) あら、上手や。
政春・エリー) ♪黙って見ている 青い空


**********

エリー) (英) ママ。人生は不思議。
     私は一番つらい時代をこの国で生きて、
     この国の人々の本当の強さを知りました。
     私は日本と出会えて幸せです。


政春) エリー、そろそろ、行くど!
エリー) は~い!


エリー) (英) 私は、日本人を愛しています。

**********

エリー) マッサン、お待たせ。
政春) エリー! きれいじゃ!
エリー) ありがとう。
政春) へじゃ…。行こうか。
エリー) うん。
エマ) 気をつけて。
政春) ああ。エリー。

(腕を組む2人)
エリー) 行ってきます、
エマ) 行ってらっしゃい。


エリーはこの日、
戦争が終わって初めて、
工場の外へと出かけました。

マッサンは、経営を立て直すために、
進駐軍との取引を始めました。


**********

まだ若い、未来のあるエマに、一馬の遺品を渡さない
ハナのやさしさ。忘れようと言われて、はい忘れます
ってわけにはいくはずもなく。でもだからこそ、忘れよ
う、前を向こうと、あえてそう言葉にする事で、自分に
もエマにも言い聞かせているんだよね。物より思い出。
遺品に心を残すより、記憶の中の一馬が残ればいい。

種子からキャサリンに戻って、キャサリン登場。親友
だからね~何てったって、切っても切れない腐れ縁w
とはいえ、やはり、家族の前では流せない涙も、友の
前で思いきり泣けたのはよかった。そこに至る描写は
思いっきり足りないけれど、今回は脳内補完してあげ
ましょう。つくづく…時間配分と話の配分を間違えてし
まった脚本だと思うけれど、いまさらもうどうしようもな
いし。ただ、エリーの苦悩をもっと描いてくれていれば
と…いらないエピソードに費やした時間がもったいな
かったなあと。まあ、書けない人に無理を言ってもしょ
うがないんですけどね。何しろ、工場から一歩も出て
ないのは、視聴者も同じだから…。床屋以外のお店
を見たことがないし、余市の町がどんなところなのか、
買い物できるお店があるのかも、まったくわからない。
駅も出てこないし、移動の時には汽車に乗ってるしw

小樽に出かけるのはいいけれど、外人であることで
目立つことを怖がっていたはずのエリーのオシャレっ
ぷりにビックリ。炊き出しだよね? 炊き出しに行くん
だよね? もっと地味な恰好でもいいんじゃない?っ
て、余計なお世話を考えてしまうじゃないか~。オシ
ャレはそれこそ大阪に行くときでいいんじゃないの?
そうやって、基本KYな行動ばかりさせる脚本のおか
げで、エリーに同情しきれなくなっているというのに。

リンゴの唄の練習風景に時間をかけて、マッサンが
ウイスキーに関して下した結論はナレで一瞬のうち
に終了。本当にウイスキーを描きたくないんだねえ。

小野寺エマちゃん、お疲れさまでした。このドラマの
事は早く忘れよう!前を向こう!前向くしかねえべ!
大丈夫! 次からは脚本をしっかり選ぼうね~(*^^)v


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