土曜ドラマ「限界集落株式会社」第5回(最終回)~畑のちから | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

土曜ドラマ
「限界集落株式会社」



第5回(最終回) 畑のちから

鉄平(加藤虎ノ介)の有機畑から検出されてはいけ
ない農薬が検出される。すでに有機野菜と
して出荷
されていたため、食品偽装の疑いをか
けられ、正登
(反町隆史)や多岐川(谷原章介)
らは事の重大さに
たちすくむ。3年かかってここまでにした、
「トマリファ
ーム」を存続していくためには、
どうすればいいのか、
美穂(松岡茉優)は苦悩し、
過失をした鉄平をかばう
が、生活がかかる村の
農家たちは冷淡だ。多岐川
は記者会見し、鉄平
との生産者契約を打ち切る決定
を世間に通達する以外に、
トマリファームを守る道は
ないと提案する。美穂は
涙ながらに反対するが、村
民たちと正登は、
生活を守るため、多岐川の決定に
賛同する…。

**********

正登) 自分たち、農家やってると、失敗ばかりです。
    堆肥の配合、虫が出たとか、根が腐ったとか。
    俺も、死んだおやじも、失敗ばかりでした。でも、
    畑でなら、何回失敗したっていいと思ってます。
    1回、2回失敗しても、10回、100回、1000回
    失敗しても、畑は許してくれます。
    いくら失敗しても、最後はちゃんと許してくれる。
    それが…畑です。それが、農業です。
記者) しかし、世間は許しませんよ。
正登) もしそうでも、失敗を許せねえやつは、農家じ
    ゃねえ。自分たちの仲間の、鉄平を許さなかっ
    たら、畑やる資格はないと思っています。
記者) それは、村の総意という事でいいんですか?
正登) みんな、分かってくれると思います。
記者) その判断が、農業法人として、
    命取りになると思いませんか?
正登) 野菜で失った信用は、野菜で取り戻します。
    少しでもいい野菜を作って。
    自分たち、農家ですから。
記者) 不正をした農家を見逃すんですか?
正登) 今の、自分たちに大事なのは、
    何よりも人です。

**********

会見をきっかけに、
遠のいていた客足が戻るなんて事はなかった。
それでも、少しずつでも変化はあって。

「必要なのは人だ」、と宣言した止村にとって、
景山さんの移住は、明るいニュースだった。


**********

多岐川) 金を稼いで不幸になる人間はいない。どん
     な不安や、もめ事も必ず金で解決できる。若
     い頃から、そうやって生きてきた。家庭を持
     ってからも、金さえ入れてれば、仕事さえし
     てれば、彼女たちを幸せにできると思ってた。
     でも…そんな人間が家族から愛されるわけ
     ないんです。仕事でも仲間に裏切られ、この
     村に逃げ込んできて、そこで、あなたと娘さ
     んに出会った。まさか、3年たってもまだここ
     にいるなんて…。


**********

美穂) お祭り、来年もできるかな?
正登) どうだろうな。やれるといいな。
美穂) うん。
正登) 美穂。
美穂) ん?
正登) 突然、出ていって、悪かった。
美穂) ありがとう。お父さん。


**********

ふるさとを守るため、
父と、多岐川さんを巻き込んだ日々は、
まだ終わらない。
私はこれからも、
できる事を、続けるだけだ。
ここが、私の帰る場所。


**********

企業としては、鉄平を切るしかないのかと思わせて
おいての、「必要なのは人だ」発言がうれしかった。
人と人のつながりでずっとやってきた村だからこそ、
人を切ってしまったら、いつかまた、同じことが起こ
るんじゃないかと、不安や不信につながってしまう。
失敗してもまたやり直せばいい、失敗を許せない、
失敗を許さない共同体というところにいるのは、や
がて互いにつらくなるだろうと思うから。人は間違う
し、失敗する。いつ、誰が失敗しないとは限らない。
失敗した人を、その度に排除していったら、いつか、
誰もいなくなってしまう。あきらめないこと。許し合う
こと。人が人と一緒に生きていくこと。大事なのは人。
そう思える場所にいたいなあと、思ったドラマでした。


●「限界集落株式会社」関連ブログ↓
第1回~父の帰還
第2回~多岐川の秘策
第4回~大逆転!幻の野菜
第5回~畑のちから

●「限界集落株式会社」HP

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