「マッサン」第94回~「LIFE!~人生に、余市に捧げる覚悟~」の巻 | 日々のダダ漏れ

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「マッサン」 第94回
第16週 「人間到る処青山有り
「LIFE!~人生に、余市に捧げる覚悟~」の巻


エリー) どうする? 一馬からお願いされた事。
政春) ここは川のそばじゃし、確かに水もええ。
    じゃけど…ここに工場を建てるとは、夢にも思
    うとらんかったし…。そもそも、熊さんは、何で
    裏切り者なんじゃ。ニシンが来んで借金した事
    や、保証人になってもろうた事で、裏切り者呼
    ばわりされとるとは思えん。熊さんと組合長の
    間に、何があったんじゃ…。


**********

進) 覚悟?
政春) はい。
進) ここが、これだけの町になるのに何年かかった
  か。おらたちの親父がどんな苦労をしたか、知っ
  てっか?
政春) いえ…。
進) ついてこい。


**********

進) この木が、日本で初めて実をつけたリンゴの木。
  今から35年前の事だ。
政春) 35年前?
進) 親父たちがここに来たのは、
  その8年前の、明治4年だ。
政春) へじゃ、10年近うかかって、やっと?
進) おらたちの親父は、会津の侍だ。時代が明治に
  変わって、親父たちは逆賊の汚名を着せられ、無
  理やり船に押し込まれて、この北海道に流された。
  親父たちは、刀をくわに持ち替えて、生きるか死
  ぬかで土地さ耕して、まず、蕎麦や豆をまいた。
  んだけど、熊は出る。キツネやウサギは出る。や
  っと実った作物を、夜中にシカが食っちまう。まさ
  に自然との戦いだ。とっつぁまの手は、いつも、マ
  メだらけ。おっかあの手は、あかぎれだらけだった。
  やがて、開拓使から、リンゴの苗木が配られた。
  親父たちは、わらにもすがる気持ちで、見た事も、
  食った事もねえリンゴの木を植え、必死で育てた。
  4年目にやっと、実がなった。何でそこまで我慢で
  きたと思う? それは、親父たちが、会津の魂…武
  士の誇りを捨てなかったからだ。おめえにそこま
  での覚悟があるか? あんのか? 会津だけじゃね
  え。北海道には、日本中から大勢の人が移り住ん
  でる。厳しい、自然と向き合って、自然と共に生き
  たんだ。そして、死に物狂いで、この大地に根づ
  いたんだ。んだから、おらたちは、どんな事があっ
  てもこの土地守っていかなきゃならねんだ。それ
  なのに…熊虎は。とにかく、なまはんかなことじゃ
  ここではやっていけねえ。
  分かったら、とっとと内地さ帰れ。

清涼な水。湿度のある気候。
そして、大麦にピート。
余市は、
マッサンが目指すウイスキー造りにとって、
理想的な土地です。
しかし今、それが頓挫しようとしている。
マッサンは、
この大地で生きる人たちの思いに触れ、
改めて、その覚悟を突きつけられました。


**********

熊虎) おらのかかあ。20年前に死んだ、シノだ。会
    津から同じ船に乗って北海道に来て、家族の
    大反対を押し切って、おらの嫁になってくれた。
エリー) どうして? どうして、みんな、大反対した?
熊虎) 進が言ってたべ。おらが会津を、ふるさとの
    仲間を裏切ったって。(ため息)
    おらの親父は、北海道に来て、一生懸命リンゴ
    作りさした。だけんど、台風で、リンゴがみんな
    落ちた年があってな。それ以来、酒浸りになっ
    て、山も手放す事になった。食うや食わずの貧
    乏暮らしの中で、おら親父と、毎日大げんかし
    てな。北海道さ飛び出して、青森で、漁師にな
    ったんだ。
エリー) そうですか。魚を、取る仕事?
熊虎) 青森から、秋田、山形、漁場さ転々として、こ
    こがニシンで、賑わうようになっと、飛び出した
    余市に、出稼ぎさ来るようになったんだ。その
    頃、シノと再会してな。
エリー) それで、結婚した?
熊虎) 家族はもちろん、町じゅうの人から、「裏切り
    者と結婚する気か」って反対されて。それでも、
    うち飛び出して来てくれた。
エリー) 分かる。オウ…分かる。奥さん、熊さんの事、
     たくさん愛してたから、でしょ?
熊虎) ハッハハ。おらもシノを幸せにするために、必
    死でニシンを取った。取って取って取りまくって、
    やっとこさ親方になって、この家、建てることが
    できた。んだけんどシノは、この家が建つ前に、
    はやり病で…。おら、シノの、笑う顔さ見るため
    に、死に物狂いでニシンさ取ってきたのに。あ
    いつと毎日笑って暮らすために、この家建てた
    のによ…。(泣) ハッ…ハッハハハハ。
エリー) ライフ…人生。

**********

「ライフ…人生」。エリーが言ったセリフで、まっさきに
内村光良のコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント
~」が頭に浮かんでしまいました。人情喜劇だってい
うんだから、いっそ「マッサンの人生に捧げるコント」
になっていたら、少しは笑えたかもしれないのに…。
うっちゃんが脚本を書いた方が、笑って泣けるかもw

北海道にやってきた会津の侍たちの苦労話は、「八
重の桜」を思い出して、ちょっと懐かしくもあり…。八
重の会津なまりをもう一度聞きたくなってしまったり。

ここに来て、マッサンの覚悟が問われていますが…
覚悟がないわけないだろうが~! あくまでダメダメ
マッサンに描きたい制作側の意図って…。大将をあ
れだけカッコよく描いたんだから、さすがにもう、マッ
サン側も、ちゃんと描いてあげてもいいんじゃね?
って思うけど。企業の思惑なんか気にするぐらいな
ら、最初から引き受けるなよって思うし。一番覚悟が
足りないのは…ドラマを作ってる人たちなんじゃね?


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