「マッサン」第77回~わてらがお客の舌を鍛え、育てていかなあかん | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「マッサン」 第77回
第13週 「急いては事をし損じる
わてらがお客の舌を鍛え、育てていかなあかん


エマ) お母さん何で泣くん?
エリー) 大丈夫。
     やっとできたね。マッサンの夢…。
     メイド・イン・ジャパン。おめでとう。
政春) ありがとう。みんな、エリーのおかげじゃ。
    ほんまに…ありがとう!
エリー) さあ、食べよう。
政春) うん。乾杯しようか?
エリー) あっ、はい! 乾杯…。
政春) チアーズ。
エリー) チアーズ。
エマ) チアーズ。
政春) どうじゃ?
エリー) おいしい!
政春) ほんまにうまいか?
エリー) ほんまに、ほんまにほんまにうまい!
     うまい!
エマ) エマも飲みたい。
政春) えかった…。ほんまにえかった。


**********

1929年(昭和4年) 4月

春さん) おっ、これか! マッサンのウイスキーは。
    「目醒めよ日本人。舶来品の時代は去りぬ!
    メイド・イン・ジャパン」。
    文句、わしが考えたんじゃ。


鴨居ウイスキーは、大将の狙いどおり、
世間の注目を集めました。


**********

1929年(昭和4年) 11月

発売から、半年がたちました。
世の中の景気もますます悪化し、
願いむなしく、鴨居ウイスキーは、
全く売れませんでした。


政春) ほんまに、すいませんでした。今できる精一
    杯の事は、やったつもりじゃったんですが。
欣次郎) これは間違ってない。今から20年後やった
     ら、これで売れたかも分からん。わての見込
     みが甘かったんや。
英一郎) どういう意味です?
欣次郎) 日本人の舌は、わての想像以上に肥えと
     らん。もっともっと今の日本人に合わせたウ
     イスキーにせな、売れんいう事や。わてらが
     お客の舌を鍛え、育てていかなあかん。
     そのためにはまず、わてらの方から、お客に
     歩み寄らなあかん。マッサン。もう一遍やっ
     てくれるな?
政春) 今はまだ、次の事は考えられません。ちいと、
    時間をもらってええですか? すいません。
欣次郎) 頼りにしてんで!


**********

エリー) マッサン、大丈夫?
政春) 分からん。
エリー) 何が?
政春) これ以上どうすりゃええんか。
    どがぁなウイスキー造りゃええんか。
エリー) マッサン…大将も、苦しんでると思うよ。
     会社と、ウイスキーを守るために…。
政春) そがな事は分かっとる!
エリー) マッサン…大きな声出さないで。
     エマ起きる。
政春) すまん…。

**********

紺野) もうちょっと工夫でけへんかったんですか?
政春) 工夫?
紺野) 例えば、香料を足すとか。
政春) 何を…そがな事をしたら、
    ほんもんのウイスキーじゃのうなります!
紺野) 今大事なんは、
    売れる商品を作る事でしょう!


**********

欣次郎) 大幅な改良して、
     ともに来年の春、発売や!
政春) 大将、ちょっと待ってつかぁさい!
欣次郎) 止まったら最後。それは鴨居商店が終わる
     時や。大衆の中にウイスキーいう言葉が残っ
     てるうちに、次を売り出すんや! 日本にウイ
     スキーを定着させるには、それしかない。


**********

今までも、ウイスキーに対する好意的な反応があっ
たことは一度もなかったはずなのだけれど…。事前
に一般人に試飲してもらったりはしなかったのでしょ
うか? 当然といえば当然の結果に、逆にどうしてそ
れが分からないんだろうと思ってしまった。大将曰く、
ウイスキーが売れなかったのは、思った以上に日本
人の舌が肥えていなかったからだと。う~ん…舌が
肥えていても、好みの問題なんじゃないのかなあ?
20年以上たっても、ウイスキー大好き!にはなって
いないと思うし。飲めるウイスキーにするにはどうし
たらいいかと、「あさイチ」に出ていた吉高由里子に
質問したその答えが…「もっと香料を足して、炭酸で
割って…ハイボール!(うろ覚え)」と、素晴らしい答。
そうそう。結局今になっても、ウイスキーが一般に飲
まれるには、飲みやすくしないとダメなんだよね~w
日本人が飲みやすいウイスキーを造れといわれて、
またも辛気くさい顔で苦悩するマッサンの図。マッサ
ンは、商売人じゃないからね~。大将と袂を分かつ
日が着々と近づいている気配がします。それにして
も、高級をもらってるんだから、早苗ちゃんの言う通
り、お世話になった人のところに(もちろん実家にも)、
自腹でウイスキーぐらい贈れよ!と思っちゃったよw


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