「花子とアン」第134回~吉太郎VS龍一。お父様は国賊なんですか!? | 日々のダダ漏れ

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「花子とアン」 第134回
第23週 「アンとの出会い
吉太郎VS龍一。お父様は国賊なんですか!?


英治) お客さん、誰だったの?
花子) 兄やん。でもすぐ帰っちゃったけど…。
英治) えっ?
花子) 「蓮様の家にはしばらく近づくな」って…。
    それだけ言って…。どういう意味かしら。
英治) 何か、言えない事情があるんじゃないかな…。
    憲兵の、任務上の事じゃないのか?


(回想)
蓮子) 彼は、中国との戦争を終わらせるために、昔
    の仲間たちと活動をしているの。家族には、迷
    惑かけたくないと言って、あまり話してはくれな
    いけれど…。

英治) わざわざ言いに来るなんて、
    たぶんよっぽどの事だ。
花子) でも心配だから、お電話してみるわ。
英治) でも、今日はもう遅いから。


蓮子と龍一の身に、何か大変な事が
降りかかろうとしているのでしょうか。

**********

電・蓮子) はい。宮本でございます。
電・花子) 蓮様? ごきげんよう。花子です。
電・蓮子) まあ、はなちゃん。ごきげんよう。
電・花子) 蓮様…お変わりない?
電・蓮子) ええ。
電・花子) 龍一さんも?
電・蓮子) ええ。変わりないけれど…。はなちゃん
      がお電話くれるなんて珍しいわね。
      どうしたの?
電・花子) あっ…えっと…。あっ、おいしいきんつば
      があるから、もしよろしければ、うちにいら
      っしゃらない? 今日は私、ラジオの仕事
      もないの。よろしければ、龍一さんたちも
      ご一緒に。
電・蓮子) まあ、うれしい。じゃあ、お言葉に甘えて、
      お昼過ぎに伺わせていただくわ。
電・花子) よかった…。
      お待ちしてます。ごきげんよう。

(受話器を置く花子)
花子) はあ…。
英治) 花子さん。
花子) あっ、きんつば買ってこないと。
英治) そういう問題じゃないだろう。
花子) 「蓮様のおうちに行くな」とは言われたけれど、
    「呼ぶな」とは言われてないもの。


**********

富士子) これ、美里ちゃんにあげるの。
蓮子) そう。美里ちゃん喜ぶわね。
富士子) お父様も、
     花子さんのおうちに行きましょうよ!
蓮子) はなちゃんが、龍一さんも一緒にどうぞって。
龍一) ああ、いや…僕は遠慮しとくよ。やっておか
    なければいけない仕事があるんだ。
    富士子。お母様と一緒に行っておいで。
蓮子) お父様はお忙しいのよ。
    さあ、支度して行きましょう。

(戸をたたく音)
男性の声) ごめんください。
蓮子) はい。
浪子) 誰だろうね?
吉太郎) 宮本龍一さんはご在宅ですね?
蓮子) ええ…おりますけれど…。
吉太郎) 失礼します。宮本さん!

(家の中に走り込む憲兵たち)
蓮子) あの…。

**********

憲兵) 宮本!
(憲兵たちに取り押さえられる龍一)
富士子) お父様…。
憲兵) 逃げても無駄だ。
龍一) 離せ!
浪子) 龍一!
蓮子) 吉太郎さん。一体どういう事ですか?
    主人が何かしたとでも? 説明して下さい!
吉太郎) 宮本龍一さん。
     和平工作の一件で確かめたい事があります。
     憲兵隊までご同行願います。
浪子) 和平工作…?
吉太郎) 調べはついています。
     仲間と大陸へ渡る計画をしている事も。
浪子) 龍一…本当なの?
    仕事で行ってたってのは、嘘だったのかい!
龍一) ああ、そうだ…。何が悪い!? 
    こんな戦争は、さっさとやめさせるべきなんだ!
吉太郎) では、申し訳ありませんが家の中を調べさ
     せて頂きますが、よろしいですね。行け。
憲兵) はっ。
浪子) あっ、な…何をするんです!

(家の中を調べ始める憲兵たち)
富士子) お母様…。
蓮子) 大丈夫よ、富士子。大丈夫よ。
吉太郎) あなたは何をやってるんだ!
     蓮子さんや子供たちの事を考えたらどうだ?
     何よりもまず守るべき人たちがいるだろう!
龍一) この国は、どんどんおかしくなっていく。
    それを止めずに、妻や子供を守れるか!
吉太郎) 連行せい!
憲兵たち) はっ!
蓮子) 龍一さん…。


**********

宮本家がそんな騒ぎになっているとは
夢にも思わず、
花子は蓮子を待っておりました。


もも) 蓮子さん、遅いね。
花子) うん…。どうなさったのかしら…。
英治) そんなに心配なら、電話してみたら?
花子) あ…そうね。


**********

浪子) 龍一!
龍一) 離せ。逃げも隠れもしない。
蓮子) 龍一さん…。
龍一) 心配するな。すぐに帰ってくる。
    母さんと、子供たちを頼む。
憲兵) 行くぞ。
蓮子) 主人をどうするんですか?
吉太郎) 申し訳ありませんが、
     お答えできません。失礼。


**********

(電話がつながらず、受話器を置く花子)
花子) 蓮様…。

**********

(憲兵たちに連行されていく龍一)
純平) お父様…。
憲兵) おい!
富士子) お父様!
浪子) 龍一!
男性) 国賊め!
男性) 非国民!
男性) この売国奴!

(人々の非難する声)
憲兵) 行くぞ。
(蓮子に頭を下げる吉太郎)
純平) お母様…どういう事ですか?
    お父様はなぜ憲兵に…。
蓮子) 純平…。
純平) 憲兵に連れていかれるなんて、
    お父様は一体、何をしたんですか?
蓮子) お父様は…。
純平) お父様は、国賊なんですか!?

**********

英治) あれ? 蓮子さん、来なかったのか。
花子) ええ…。電話しても誰も出ないの…。
    何かあったんじゃないかしら。
    もも。ちょっと美里をお願い。
    やっぱり行ってくるわ。

英治) 花子さん!
    (ももに) お願いします。

**********

花子) ごめんください…。
    蓮様! 蓮様、どうしたの?
英治) 何かあったんですか?
蓮子) さっき吉太郎さんがいらしたわ。
花子) 兄やんが?
蓮子) 龍一さんを連れていったわ。
    はなちゃん…吉太郎さんに話したのね。
花子) えっ…。
蓮子) 龍一さんの事何か話したんでしょう!
    はなちゃんの事信じてたのに!
花子) 蓮様…。

(雷鳴)
花子) 私は…私は何も…。
英治) 誤解です。約束の時間にいらっしゃらないし、
    電話もつながらないので、花子は、心配して
    こちらに…。
浪子) お帰り下さい。


ごきげんよう。さようなら。

**********

中国の和平工作をしていたという龍一が、吉太郎率
いる憲兵たちに連行されるの図。ご近所さんたちは、
龍一が何をしたのかは知らないはずだけど、憲兵に
連れていかれるだけで国賊という判定になるのかな。
国賊、非国民、売国奴と罵声三点セットが怖い怖い。

吉太郎VS龍一、そしておそらく、龍一VS純平となっ
ていくのだろうけれど…。根っこは同じ。家族を、愛
する人を守りたいと思う気持ちは同じはずなのにね。

白蓮事件の時もそうだったけど、龍一の設定が微妙
に変えられている上に、それが何だかいつも、分不
相応変な行動をしているように描かれるものだから、
ただのおバカさんにしか見えないのが残念。和平工
作をしていたと言われても、個人で何ができるの?
って感じにしか見えないし。史実の取り入れ方が中
途半端なせいだと思うけれど…。相変わらず、吉太
郎や英治の思いを軽くスルーして、自分の思い通り
に行動する花子にイラっとしつつ…同じように、我が
道を行く蓮子にもイラっとしてしまって。ついつい、現
代の感覚で見てしまうけど、今の正論が通る時代で
はないわけで。安全な場所(時代)から、当時の人た
ちの行動を、安易に批判するのも何か違うかなあと
思いつつ、同じような過ちを繰り返さないように、戦
争を肯定する雰囲気に流されないようにしなくては
と思う。何だか最近の世界はきな臭くてホント怖い。


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