「花子とアン」第66回~人生は足し算か引き算か?新しい曲がり角の先 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「花子とアン」 第66回
第11週 「グッバイ!はな先生
人生は足し算か引き算か?新しい曲がり角の先


周造) はな。
    見っけた夢は、夢中になって追っかけろし。
    この手で、
    わしらの作れんものを作ってくれちゃ。
はな) おじぃやん…。

甲府に初雪が降った日、
周造は眠るように息を引き取りました。

**********

吉平) おじぃやん。俺、行商やめて、百姓をやること
    にしたです。これっからは、ふじと力を合わして、
    こぴっと、精進します。
ふじ) あんた…。
吉平) もう、どこにも行かん。おまんのそばにいる。
    ずっとこのうちにいる。
ふじ) ふんだけんど、
    表富士には連れてってくりょう。
吉平) ああ。分かってる。


**********

はな) おとう。おかあ。聞いてくりょう。
吉平) 何でえ? 改まって。
はな) おらを、東京に行かしてくりょう。
吉平) てっ…。
はな) おら、本気で夢を追っかけてえ。
    本作る仕事に就きてえさ。
    ふんとにごめんなさい。おじぃやんがいなくな
    って、いっとうさみしいときに、こんなわがまま
    言って…。おら、これまで、人生は足し算だと
    思ってた。明日は必ず、今日よりもいいことが
    あるって、信じてた。ふんだけんど、大好きな
    おじぃやんが死んでしまって…。
    人生は引き算なのかもしれない。ほう思ったら、
    何だか、じっとしていられんくなったさ。勇気を
    振り絞って、自分の足で、一歩を踏み出さんき
    ゃって。
吉平) ほれで、東京の出版社に?
はな) お願えします!
    おらの、わがままを聞いてくりょう!
ふじ) はながほうしてえなら、ほうしろし。
吉平) ふじ! いいだけ?
ふじ) おじぃやんが生きてたら、きっと、応援してくれ
    るら。はなのあの本が、大好きだったからねえ。
吉平) ああ。おじぃやんにせがまれて、
    何十回読まされたか、わからん。ハハハ。
はな) ありがとう、おかあ。ありがとう、おとう。

**********

1919年(大正8年)・3月―

リン) ふんとに行っちもうだけ。
   さみしくなるじゃんねえ。
はな) おばさん。
    おとうとおかあの事、よろしくお願えしやす。
リン) 分かってるさ。
   ほれで、うちの朝市は、何か言ったけ?
はな) 何か?
リン) ほら、幼なじみずら。
   引き止めたりしなんだけ?
はな) いっとう最初に相談して、
    励ましてくれたのは朝市です。
リン) てっ。まったくあのボコは…。

**********

はなが学校を去る日がやってきました。

生徒たち) さいなら、はな先生!
きよ) 東京へ行ったら、「たんぽぽの目」より、
   もっと面白え話を書いてくりょう!
はな) ありがとう。みんな、元気でね!
生徒たち) サンキュー! はな先生!ごきげんよう!
はな) ごきげんよう! Thank you!

**********

はな) 校長先生…。皆さん…。
    ふんとに、いろいろありがとうごいした。
本多) どうした? 先生方。最後ずら。何か言えし。
    思い出すら。おまんがいっとう最初に学校へ来
    た時、この机へ坐ったじゃんね。うちの仕事が
    忙しくて学校に来れなんで。ほかの生徒よりず
    ~っと勉強が後れていて、初めは字も書けな
    んだおまんが、教師になって戻ってきて。今度
    は、作家の先生目指して東京に行くたぁ、ふん
    とうに、おまんにゃあ、いつもびっくりさせられ
    てばっかだわ。東京へ行っても、こぴっと頑張
    れし。おまんは、この小学校の誇りじゃん!
はな) 校長先生…。
本多) 元気で頑張れし!
はな) はい。
緑川) 元気で頑張れし!
はな) てっ! 緑川先生…。
寅次) 元気で頑張れし。
はな) てっ! 小使いさん…。

(机の上に座る朝市)
朝市) さいなら。安東先生。
    安東先生の事は、決して忘れんさ。

(回想)
朝市) はなの事は、決して忘れんさ。

はな) 朝市…。
朝市) はなの言いてえ事ぐれえわかるさ。
    「おらの事は、花子と呼んでくりょう」ずら。
はな) ほうずら。

**********

そして、いよいよ明日、
はなは東京へ旅立ちます。

ふじ) うんとこさ作ったから、いっぺえ食べろし。
はな) おとう。おかあ。ごめん…。
ふじ) なにょう言うでえ。
吉平) はな。ボコが、大人になっていくっちゅう事は、
    こういうこんだ。これっからは、夫婦水入らず
    で、仲良くやっていくじゃん。
ふじ) はな。女学校卒業して、甲府に戻ってきてくれ
    て、ふんとにありがとね。おまんが、ここに帰っ
    てきてからの6年間は、おかあにとって、一生
    の宝もんだよ。さあさあ、早く食べねえと、冷め
    ちもうよ。
吉平) 「おかあの作るほうとうは、日本一だ」って、
    はな、いつも言ってるら。
はな) うめえ…。うめえなあ。

**********

今また、
はなは新しい曲がり角を曲がろうとしていました。
曲がり角の先には、何があるのでしょう。

ごきげんよう。さようなら。

**********

昨日も思ったのだけれど…。ふじが、「表富士」と言う
たびに、「おじぃやん、娘のふじが裏切りやがりました
ぜ! おじぃやんにとって裏富士の富士山を、表富士
と連呼してやがりますぜ! こぴっと叱ってくりょう!」
と、おじぃやんにこぴっと言いつけたくなって困る~w
まあ、夫婦円満のためには、夫をたてる気持ちもわか
るけど~。甲府の富士を裏富士と言われる度に、噴火
しそうだったおじぃやんの気持ちを考えると、つい…。

おじぃやんが亡くなって、人生は足し算ではなく、引き
算かもしれないと思えてきたというはな。う~ん。まあ、
なんていうか、どっちでもないし、どっちもありというか。
足し算のときもあれば、引き算のときもあるのが人生。
何にしろ、一人で生まれて一人で死んでゆくことだけ
は確か。とにかく、なにはともあれ、はなが本気でやる
気を出したってことでOK? おかあも、大好きな夫がそ
ばにいてくれれば幸せそうだし。何も問題ナッシング!

朝市は…リンさんもあきれる、全くもう~的な、朝市ら
しいといえば最後まで朝市らしく、はなに告白できず。
子供の時のお別れの日を再現…まではいいけれど、
はなの言いてえ事ぐれえわかるの台詞は、武の台詞
ずら~!! 最後にちゃっかり武の台詞で〆る朝市w
はなが花子と呼ばれたいと知っていても、朝市にとっ
てのはなは、やっぱり「はな」なんだよね。「花子」じゃ
ない。ず~っと、朝市は、「はな」が、好きなんだもの。

結局、朝市の告白シーンは、あの練習シーンで終了。
朝市が朝市である限り、しょうがないのかもしれない
けれど…。朝市には、いつか、可愛いお嫁さんと幸せ
に暮らしていてほしいなあ。独身のままなんてことに
はしないでくりょう~!! それだけが願いずらよ~!


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