「花子とアン」第44回~なりきり作戦成功?はなと大きな相合傘 | 日々のダダ漏れ

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「花子とアン」 第44回
第8週 「想像のツバサ?」
なりきり作戦成功?はなと大きな相合傘


はなは新任初日にして、
教師失格の烙印を押されてしまいました。

はな) ただいま。
ふじ) ああ、おけえり。どうだったでえ、はな。
    先生一日目は?
はな) うん。
周造) はな。まあ…ほう気にすんな。
    のっけだからな。
リン) のっけっから教師が廊下に立たされてたじゃ
   生徒に示しがつかんら!
ふじ) てっ! 廊下に立たされた?
リン) うちの朝市まで巻き添え食らって
   いい笑いもんじゃん!
もも) てっ! 朝市さんも!? お姉やん何したでえ?
はな) ほれは…。
吉太郎) 先生なのに立たされるったあ、
     よっぽどわりい事したずら。
リン) 授業そっちのけで生徒と学校抜け出して
   遊んでただと!
ふじ) 何でほんな事したでえ? 東京の学校じゃ
    あ~んなに立派に授業やってたじゃんけ。
はな) あれは遊んでたんじゃなくて、校外授業で…。
リン) 村の人らが見てただよ。先生のはながいっとう
   楽しそうに浮かれてたって。
はな) は…花がいっぺえ咲いてたもんだから。
    つい、ウキウキしちまって…。
リン) 朝市ははなをかばって一緒に立たされただ。
吉太郎) 全く朝市にも迷惑かけて。
もも) お姉やん、先生に向いてねえじゃねえけ?
リン) ほうだ、ほうだ!
はな) ほうずらかね…。
ふじ) はな?
リン) ちと言い過ぎたけ?
周造) そうさなあ。
リン) おまんもてえへんじゃん。おとうに代わってこ
   のうちの暮らしを支えんといけんし。かよのこせ
   えた借金もあるし。教師にまるっきし向いてなく
   ても、やるしかねえずら!

**********

ふじ) 今日は立たされんように、
    こぴっと授業やるだよ。
はな) うん…行ってまいります…。
朝市) おはようごいす。
ふじ) ああ、おはようごいす。
朝市) おはよう。
はな) おはよう。
朝市) 行ってきます。
ふじ) 行ってこうし。
朝市) はなでも落ち込む事あるだな。
はな) おら、先生に向いてねえと思う…。
朝市) たった一日やっただけで、何言ってるだ。たっ
    た一日で、あんだけ生徒と仲良くなれただから、
    結構向いてるかもしれんじゃんけ。
はな) ほうかな?
朝市) ほれ。早く行かねえと遅刻するら。
    先生が遅刻したら生徒に笑われちもうよ!
はな) よし。

さて、
今日は先生らしくできるでしょうか?

はな) はぁ…よし!

**********

生徒) できました!
はな) はい、正解。ありがとう。
    では次の問いを…。
キヨシ) 先生。昨日みてえに外行きてえ。
ミヨ) おらヨモギが
   いっぺえ生えてる場所知ってるだよ。
生徒たち) おらも! おらも! おらも!


はなは富山先生になりきる事にしました。

はな) Be quie… あっ、じゃなかった。静かに!
    今日は、校外授業には行きません。
    授業は教室でやります。
生徒たち) え~っ!
はな) 騒ぐ生徒は廊下に立たせますよ。
キヨシ) 自分も立たされたくせに!
はな) キヨシ君、先生や目上の人に対しては、
    丁寧な言葉を使うのが礼儀です。
キヨシ) えっ? ほんなのどうでもいいじゃんけ!
はな) よくありません。
    言葉の乱れは、精神の乱れです。


おや? 
どこかで聞いたフレーズです。
これは…。


(回想)
白鳥) 言葉の乱れは精神の乱れです。美しく正しい
    日本語を話せるように、努力なさって下さい。


はな) 美しく、正しい敬語を話せるように、
    努力なさって下さい。

今度は白鳥様になりきっております。

はな) わかりましたね、キヨシ君。
キヨシ) は~い…。
はな) みんなもわかりましたね。
生徒たち) は~い…。
はな) では、次の問いを、キヨシ君答えなさい。
キヨシ) てっ…。
はな) 早く。前に出て答えなさい。


まだ板にはついておりませんが、
どうにか先生らしくなってまいりました。


**********

キヨシ) (たえに) おまんちは貧乏だから、
     弁当持ってこれんずら。
マサル) ほうだほうだ!
     貧乏がうつるから、あっち行けし。
キヨシ) あっち行けし~。


(回想)
ちびはな) もも、見ろし。
      白いコメのおまんまがあんなにいっぺえ!

(雲のごはんを食べようとするたえ)

キヨシ) おまん、なにょうしてるだ?
はな) たえさんは、想像の翼を広げてるの。
生徒たち) 想像の翼?
はな) ええ。その翼を広げれば、どんな鳥よりも高く
    飛べるし、雲のごはんだって食べる事ができる
    のよ。
たえ) 先生、どうしてわかるでえ?
はな) 先生も小さい頃そうだったから。毎日想像の
    翼を広げて、鳥と一緒に大空を飛んでいたの。
    今でも時々羽ばたいてしまうけんど。
たえ) おらだけかと思ってたけんど、先生もほうけ。
はな) うん。

(おなかが鳴る音)
はな) これ(おにぎり)、食べろし。
たえ) てっ! ふんだけんど、先生は?
はな) 先生は、お腹がいっぱいなの。
たえ) ありがとごいす。頂きます。


**********

本多) 小山たえの事だけんどな。
はな) 何か?
本多) 教師が、お気に入りの生徒を作ったらいかん。
はな) そういうつもりは…。
本多) おまんの弁当をやるのも、たえのためにゃな
    らん。一回弁当やったら、明日っから弁当が
    ねえともっと辛くなる。たえんちは去年、病気
    で母親を亡くして、父親は借金けえすために
    出稼ぎ出てうちにはいねえ。たえは一人でち
    っくい弟の世話をしながら、留守を守ってるだ。
    ほんな生徒を、考えもなしに、中途半端な情
    けをかけたら、けえって不幸んなる。おまんみ
    てえな、甘ったるい同情心じゃ救えんだ!
朝市) 
(小声で) はな。大変だ。
    6年生の生徒たちが。

**********

生徒たち) たえ! 歩け!
      歩け歩け! 歩け!

(屋根の上にいるたえ)
はな) たえさん! どうして屋根になんか…。
生徒) キヨシたちがたえをからかっただよ。

(回想)
キヨシ) ふんとに翼生えてるなら、
     屋根の上歩いても怖くねえら!
生徒たち) ほうだほうだ!
たえ) 怖くねえ!
キヨシ) ほれじゃあ、
     屋根の端っこまで歩いてみろし!
生徒たち) 歩いてみろし!
生徒) ほれ! できねえじゃんか!
生徒たち) 嘘つきたえ! 嘘つき! 嘘つきたえ!
たえ) 怖くねえ! 歩ける!


生徒) ほれ! できねえじゃんけ! 嘘つきたえ!
はな) たえさん! 下りなさい!
たえ) 怖くねえ。
生徒) さっさと端っこまで歩け!
はな) たえさん、やめなさい! 下りなさい!
朝市) 危ねえ! 下りろし!
緑川) ほれ! おまんらなにょうしてるだ!
はな) わかったわ。私がやる。
朝市) えっ?
はな) たえさんの代わりに、私が歩きます!
朝市) はな。危ねえからやめろし!
はな) たえさん、今行くから!


(屋根の上に立つはな)

生徒) はな先生!
はな) 大丈夫。
    先生には、想像の翼が生えてるから。
生徒) いいぞ! 歩け! 歩け! 
    歩け歩け! いいぞ! 歩け! いいぞ!
    はな先生! 歩け! いいぞ! はな先生!
生徒) はな先生、下りてくりょう!
緑川) どうかしてるら!
生徒) はな先生下りろし!
はな) てっ…。


(屋根から転げ落ちるはな)



**********

朝市) あっ、おはようごいす。
はな) おはようございます。昨日はお騒がせして、
    申し訳ありませんでした。
緑川) な~んも無理して学校来る事ねえら~。
    ず~っと来なんで、いいだよ。


**********

はな) ごきげんよう。てっ!
    何ですか、これ。




キヨシ) はな先生と朝市先生、
     お似合いじゃん!
ミヨ) 結婚するだけ?
マサル) アイラブユー!

てっ!
なんて大きな相合い傘。

ごきげんよう。さようなら。


**********

いやいやいや…弾けすぎですってば、先生~!!
あっ、はな先生じゃなくて、脚本家の先生、ですが。
(プラス、演出が変わったせいのような気もする~)

赤毛のアンエピソードにリンクさせるのもいいけれど、
ちょっと(いや、かなり)、感情移入できかねる展開が
続いていて…。どうも、実際はどうだったのかはわか
らないけれど、時代的に、さすがに今よりはずっと教
師の威厳があったのではないかと思うわけで。現代
の学級崩壊のような描写には、どうにも違和感が…。

まあ、確かにはなは教師には向いていないだろうし、
向いてなかったから、教師ではない道を行くことにな
るのだけれど。散々自分が叱られてきた、富山先生
やかをる子様を思い出し、二人になりきって、先生っ
ぽさを演じてみせたところは面白かった。かをる子様
の教えが、ちゃんとはなに根づいていたのも嬉しい。

そして、昔のはなと同じようにエアーまんまを食べる
たえに、自分の弁当を与えるはな。中途半端な情け
は生徒のためにならないというのは、校長先生の言
うとおり。とはいえ、正論ばかりが正解でもないけど。

はなが生徒たちに話した「想像の翼」から、なぜか屋
根の上を歩く話になって…。いやいやいや! 想像の
翼は、ホントに飛べる翼じゃないから! その気になっ
ちゃダメだってば! はなも一緒になって飛べる気に
なっちゃダメだから~! と、やっぱりね~と屋根から
転がり落ちるはな。そして、当然のごとく受け止める、
王子様(のように見えた)朝市。そして、屋根から落ち
た衝撃よりも、抱き合う二人に衝撃を受ける生徒たち。
(おまんら、屋根から落ちた先生の体を心配しろし!)
今も昔もありがちな小学生らしく、大きな相合傘を書
かれてしまうはな。確かにお似合いではあるけどね!

とにかく、はあく普通の先生と生徒らしくなってほしい
ずら~。ほうでないと、もやもやしてたまらんずら~。


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