「花子とアン」第18回~会えない時間が、あなたへの想いを育ててくれます | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「花子とアン」 第18回
第3週 「初恋パルピテーション!」
会えない時間が、あなたへの想いを育ててくれます


白鳥) 安東さん。
はな) ごきげんよう。
  ただいま、帰りました。
白鳥) ごきげんよう。あなたが留守
  の間、これが届きました。
はな) 北澤さん…。てっ! 真っ黒…。
白鳥) 適切でない表現がありましたので、
  私が墨で塗り潰しました。あしからず。


あしからずじゃねえ!
と心の中で叫ぶはなでした。


**********

はな) 「恭賀新年」…その続き、
  何て書いてあったんだろう?
醍醐) あの方、人のロマンスの邪魔
  ばかりするんですもの。
畠山) ご自分が行き遅れた腹いせですわ。
醍醐) 私たちもああならないように、
  早く結婚しないと!
松平) 実は私…
  この度結婚が決まりました!
はな) てっ…結婚!?
醍醐) まさか、
  例のイノシシみたいな方と?
松平) ええ。そうです。両親に強く説得
  されましたの。こんなに条件のいい
  縁談は今しかない。売れ残らないう
  ちに、早く決めなさいと。
醍醐) そう…。お式はいつですの?
松平) 先方のお仕事の都合で、
  来月早々に。
醍醐) そんなに早く?
松平) ええ。お式の準備があるので、
  皆さんともお別れです。
はな) そうですか…。
松平) ええ。
醍醐) はなさん。急に私も焦ってきたわ。
はな) えっ?
醍醐) いい縁談が降るようにあるのは
  16か17まで。その先はどんどん条件
  が悪くなって、二十歳過ぎたら、もう
  ろくな縁談が来なくなるんですって!
はな) はあ…。


お嬢様たちの適齢期が、
16か、17歳というのは、そんなに
オーバーな話ではございません。
当時、修和女学校では、
卒業を待たずに、寿退学する生徒が
なんと、半数近くもいたのですから。

**********

ふじ) (葉書) 「はな。頑張って勉強し
  てるけ。こないだは、クッキーとやら
  を、ごちそうさまでした。こんなうめ
  えもん、見たこんも食ったこんもね
  えって、うちじゅうみんな、大喜びだ
  っただよ。かよは、はなのクッキー
  を全部平らげて、元気に製糸工場
  へ行きました。」

(回想)
かよ) ふんじゃあ、行ってくらあ。
ふじ) かよ。ちゃんと食うだよ。


ふじ) (葉書) 「きれいなクッキーの
  缶を、宝もんにするっちゅうて、持
  ってっただよ。はなも、体に気ぃつ
  けて、頑張れし。おかあより」。
朝市) (葉書) 「追伸。おらもはなに
  負けられん。教会の図書室で本を
  読んでます。やっぱし本は面白い
  けんど、はなに追いつくには何年
  かかるずら。朝市」。

はな) 朝市…。
茂木) はなさん。
はな) あっ…。
茂木) おうちは、いかがでしたか?
はな) おかげさまで、家族と大層
  いい時間を過ごす事ができました。
茂木) それはよかったですね。
はな) (英語) 校長のおかげです。
  ありがとうございました。
校長) (英語) 言っておきます。今度
  門限を破ったら、ゴー・ホーム、
  永久に。
富山) つまり退学という事ですね。
茂木) あなたは前科があるのですから、
  次の日曜学校では、
  本当に気を付けなさい。
はな) はい。


もう一度、会いたい気持ちと、
嘘をついてしまった
後ろめたさがごちゃ混ぜになって、
眠れないはなでした。


**********

北澤) 花子さん。
牧師) わざわざすみません。迎えの人が
  来たので、ミニーは今日、カナダに帰
  ります。お2人に、お別れを言いたい
  そうです。ミニー。
ミニー) (英語) はな、ツカサ。 
  紙芝居、とても楽しかったわ。
北澤) (英語) 僕もとても楽しかったよ。
  花子と親指姫ができて。
ミニー) (英語) ありがとう。さようなら。
北澤) (英語) さようなら、ミニー。
はな) Good bye. (英語) 元気で。
ミニー) (英語) また会いたい。
牧師) ミニー。


**********

北澤) 年賀状、届きましたか?
はな) あ…すいません。あれ、読めな
  かったんです。厳しい先輩に墨で
  塗り潰されてしまって…。
北澤) そうだったんですか。
はな) 「恭賀新年」のあと、
  何て書いてあったんですか?
北澤) 参ったな。じゃあ、今言います。
はな) はい。
北澤) 「会えない時間が、あなたへの
  想いを育ててくれます」、と書きまし
  た。金沢に帰っていた時の、率直な
  気持ちです。それで、はっきり自分
  の心に気が付いてしまいました。
  花子さん。僕はあなたが好きです。
  花子さんさえよければ、近いうちに、
  ご両親にもお目にかかって、結婚
  を前提にしたお付き合いをお願い
  したいと思っています。
はな) け…結婚? 
  ちょっとお待ちになって下さい。
北澤) もちろん。
  返事は今すぐにとは言いません。
はな) はあ…。
北澤) やっと言えた。
はな) あの…。
  一つ聞いてもいいですか?
北澤) はい。
はな) 北澤さんは、こんな私のどこを
  好きになって下さったんですか?
北澤) 子供が好きで、笑顔が実に素敵
  なところです。あなたの笑顔を見てい
  ると、ご両親にこよなく愛されて、温
  かい家庭に、育った人だという事が
  伝わってくるんです。
はな) はい。本当にそうです。けど…。
  けど、北澤さんが思っていらっしゃる
  ような家族とは全然違うんです。
北澤) どういう事ですか?
はな) ごめんなさい。私嘘をつきました。
  私の父は、貿易会社の社長なんか
  じゃありません。行商人です。大き
  な荷物を担いで、あちこち駆けずり
  回って、生糸や、日用品を売ってい
  るんです。私のうちは、小作の農家
  で、葉書を書いても母は字が読め
  ません。私の幼なじみに、読んでも
  らって、返事も、代筆してもらうんで
  す。妹のかよは、製糸工場の女工
  になりました。今頃、苦労して頑張
  っているはずです。私、そんな家族
  が恥ずかしくて、北澤さんに嘘をつ
  きました。けど、そんな家族に支え
  られて、東京で勉強させてもらって
  いるんです。大好きな家族なんです。
  だから…。本当に、ごめんなさい!
北澤) 花子さん!
はな) 本当は、はなです。両親から付
  けてもらった名前は、花子じゃあり
  ません。でも、花子って呼んでもら
  えて、うれしかった。さよなら。

はな。16歳の冬でした。

ではまた来週。
ごきげんよう。さようなら。


**********

北澤くんが、「会えない時間が…」と言った瞬間、「愛
育てるのさ(by 郷ひろみ)」と心の中でこだました人
は、きっと同世代。いや、本気でそう続くんじゃないか
と変にドキドキしてしまいました。言ってることはほと
んど同じですけどね。歌詞のまんまじゃさすがにね。
「よろしく哀愁」のジャズアレンジバージョンをどうぞ↓
よろしく哀愁 郷ひろみ ジャズアレンジバージョン
大人な「よろしく哀愁」もなかなか良いですよ~(*^^)v

かをる子様に検閲された葉書の内容は…そりゃあ、
(畠山さんのお言葉によると)行き遅れたかをる子様
としては、墨で塗り潰したくなるのも無理はない…か
もw かをる子様にとっては適切でない表現…かもw

せっかく告白されても、嘘をつき続けられるはずもな
いはな。嘘を告白して、ごめんなさいするしかなくて。
でも、ちょっと羨ましいなあ。初恋は、叶わなくていい
というか、憧れで終わるのが切なくていいかなあ、な
んて思ってしまっちゃうわけで。何より、パルピテー
ション、ときめきがすべて!なんて思ったりもして…。

おかあからの手紙、朝市からの追伸。何より、はな
が焼いたクッキーを、恐る恐る口にして、おいしそう
にその味を噛みしめる家族の姿に、ホント癒された。
綺麗なクッキーの缶を宝物にして製糸工場へ行っ
たかよの気持ちが、愛おしくて愛おしくて…。そんな
見た事もない、西洋のお菓子を作れるようになった、
家族の希望の光、はなが誇らしくて、嬉しかったん
だろうなあって思うと、泣けてくる。兄やんの笑顔も
よかった。美味しい顔、笑顔って、いいなあって…。

来週はいよいよ仲間由紀恵さんが登場するようです。
波乱の展開となりそうで楽しみです。ワクワク(*^。^*)

 

「花子とアン」関連ブログはこちらから↓
「花子とアン」関連ブログリスト

●「花子とアン」HP


ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪


にほんブログ村


連続テレビ小説 花子とアン Part1 (NHKドラマ・ガイド)/NHK出版
¥1,155
Amazon.co.jp
アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)/新潮社
¥788
Amazon.co.jp
『赤毛のアン』と花子: 翻訳者・村岡花子の物語 (ヒューマンノンフィクション)/学研教育出版
¥1,365
Amazon.co.jp
村岡花子と赤毛のアンの世界/河出書房新社
¥1,680
Amazon.co.jp
アンを抱きしめて―村岡花子物語/NHK出版
¥2,100
Amazon.co.jp
花子とアンへの道: 本が好き、仕事が好き、ひとが好き/新潮社
¥1,470
Amazon.co.jp
村岡花子: 「赤毛のアン」の翻訳家、女性にエールを送りつづけた評論家 (KAWADE夢ムック .../河出書房新社
¥1,260
Amazon.co.jp