「花子とアン」第14回~親指姫とはなの初恋、ついてしまった嘘 | 日々のダダ漏れ

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「花子とアン」 第14回
第3週 「初恋パルピテーション!」
親指姫とはなの初恋、ついてしまった嘘

 
北澤) 花子さんは、英語の発音が
  実にきれいですね。
はな) てっ!
北澤) 花子さん?
はな) てっ…。花子…。
北澤) どうかなさいましたか? 花子さん。
はな) あっ、いえ…。
  何でもございません。
 
生まれて初めてはなを、
花子と呼んでくれる人が現れ、
はなは恋に落ちてしまったようです。

**********

醍醐・松平・畠山) 1、2の3!
松平) 醍醐さんが一番多いですわね!
醍醐) 皆さんだって。あら。はなさんは
  1通も頂かなかったの?ついに奥手
  のはなさんにも、ときめく男性が現
  れたようね。
はな) えっ?
醍醐) 北澤様でしょう?
はな) ち…違います!
畠山) 隠してもダメですわ。
醍醐) はなさんも早く、北澤様から
  付け文が来るといいわね。
松平) では、失礼して、
  私たち、読ませて頂くわ。
(付け文を取り上げるブラックバーン校長)
醍醐) ブラックバーン校長! 
  それだけは…。
(付け文を暖炉に投げ入れる
 ブラックバーン校長)
醍醐・松平・畠山) あ~!
校長) (英語)
はな) 「反省文100回」って…。


**********

松平) 全部燃やすなんて…。
醍醐) あの中に、私の王子様がいたかも
  しれないのに…。こうなったら、次は絶
  対ブラックバーン校長に見つからない
  ようにうまくやりましょう!
はな) 醍醐さん…。
醍醐) 門限の5時までに、全部開封して、
  外で読んでから帰りましょう。付け文
  には、将来の結婚と、女の幸せがか
  かってるんですもの!
畠山) それ、ミニーちゃんに? はな
  さんは本当に子供が好きなのね。
はな) 泣いてるミニーちゃんを見ていた
  ら、うちの一番小さい妹の事を思い
  出して。毎日、私がおんぶして学校
  に行ってたんです。
畠山) 妹さんをおんぶして学校へ?
はな) ここにはそういう生徒はいない
  けれど、私が行ってた尋常小学校
  では、女の子は子守をしながら授
  業を受けていました。
醍醐) はなさん。余計な事かもしれない
  けど、北澤様とお近づきになりたかっ
  たら、あなたが給費生だという事は、
  黙っておいた方がよくってよ。あの方
  のおうちは、金沢の由緒あるお家柄
  で、お父様は、地元で一番の名士な
  んですって。家柄もよくて、帝大生で、
  背も高くて…。私、はなさんに好きな
  方が出来て、すごく嬉しいの。是非
  あの方とうまくいってほしいのよ。
  だから…。
はな) 醍醐さん…。ありがとう。
  でも私…そんな嘘をついてまで、
  帝大生とお近づきになんてなり
  たくありません。

その時は、
心からそう思うはなでしたが…。


**********

(♪讃美歌)

次の日曜日、あの方と目が合うと、
やっぱりどうしても、
ドキドキときめいてしまうのでした。


北澤) 来週、孤児院の子供たちのために、
  クリスマス会を開き、何か面白い余興
  をやろうと思うんです。
岩田) そこで、修和女学校の麗しい
  お嬢様たちにも、お手伝いをお願
  いしたいのです。
醍醐) ええ。喜んでお力になりますわ。
はな) 何をやるんですか?
北澤) それがまだ決まっていなくて。
岩田) 皆さんの得意なものを
  教えて頂けませんか?
松平) 私は、お琴を少々。
畠山) 私は、踊りを。
はな) あの…紙芝居はどうでしょう?
  紙と絵の具があればできますし。
  子供たち、きっと喜んでくれると
  思うんです。
北澤) たとえばどんな?
はな) 親指姫は?
北澤) アンデルセンの、親指姫ですか。
はな) はい。
北澤) いいですね。
  あっ、皆さん、いかがですか?
男性1) いいんじゃないでしょうか。
男性2) いいんじゃないでしょうか。


**********

北澤) 花子さん。
はな) はい。
北澤) 親指姫はいつ読まれたんですか?
はな) 父が、一番最初に買ってきて
  くれた、絵本なんです。

(回想)
吉平) これじゃ~!
はな) てっ! 本じゃん! 
  おら、初めて本に触った。
  夢みてえじゃん!


北澤) そうですか。いいお父様ですね。
  お父様はどんなお仕事をしていらっ
  しゃるんですか?
はな) 父は…あちこち飛び回って
  商いをしております。
北澤) 海外にもよく
  いらっしゃるんですか?
はな) 海外?
北澤) 花子さんの英語の発音は、
  お父様仕込みかと。
はな) ああ…。英語は、
  最初だけ父に教わりました。

(回想)
吉平) グッド・アフタヌーン。


北澤) やっぱりそうか。花子さんの
  お父様は、貿易会社を経営なさ
  ってるんですね。
はな) ええ…。そうです。


**********

その頃、おとうはおとうで、
家族の知らない秘密の
仕事をしておりました。

吉平) はい、どうぞ! 日露戦争が終わ
  って、国は軍隊ばかりに金を使って
  いる。そのために税金をどんどん上
  げて、俺達の生活はますます苦しく
  なるばっかりだ。こんなことでいいの
  か! いいはずがない! 皆さん、こ
  んな世の中を変えるのは、社会主義
  なる思想です。まずは、ここにある本
  を読んで、勉強してみませんか? 
  お願いします!
山田) ちょっと、おめえ! どっか行って
  くんねえか。おめえがいると、こっち
  の客まで逃げて、商売あがったりだ
  よ! ほれ! これやるから!
  早くどっか行ってくれ。
吉平) ほれじゃあ、代わりにこれ、
  読んでみてくれちゃあ。
山田) おら、要らねえよ! 
吉平) 字ぃ読めんでも分かるだよ。


**********

そして、いよいよクリスマス
の日がやってきました。

はな) 昔々、あるところに、子供のいな
  い女の人が、一人で住んでいました。
  女の人は、魔法使いに頼みました。
松平) お願いがあります。小さくてもいい
  から、可愛い女の子が欲しいのです。
はな) 魔法使いは、花の種をくれました。
  女の人がその種を蒔くと…。
  チューリップの花が咲き、そのつぼみ
  から何と、親指ほどの小さな女の子
  が生まれました。
醍醐) 初めまして。私、親指姫です。
北澤) ガアガアガア。僕はヒキガエルだ。


**********

男性) みんな、目を開けて。
  こっちおいで。
(歓声)
はな) はい。メリークリスマス。
子供) ありがとう!
はな) はい。メリークリスマス。
子供) ありがとう!


男性) 大成功でしたね。
醍醐) ええ。では、私たちもこれで。
  ごきげんよう。
男性) あっ、醍醐さん。


携帯電話やメールがない頃、
男性はこんな風に
お目当ての女性のたもとに、
付け文を投げ入れたのです。


醍醐) よいクリスマスになりましたね。
  楽しかったですわね。


**********

北澤) あの子に、英語で紙芝居を
  やってあげたいんです。
はな) 私も同じ事、考えてました。
北澤) 花子さん。
  親指姫をやって頂けませんか。
はな) ええ。


**********

北澤) (英語) ツバメは親指姫を背中
  に乗せて、花の国に連れて行ってく
  れました。そこには、小さい王子様
  がいて、親指姫を一目見て好きに
  なりました。王子様が言いました。
  
Will you marry me?
  (
私の妻になってください)
はな) えっ?
北澤) えっ?
はな) (英語) 王子様…
  私もお慕いしております。
  …と親指姫は言いました。
北澤) (英語) 2人は結婚して
  幸せに暮らしました。

**********

(門の前で、付け文を読んでいる
 醍醐・松平・畠山)

北澤) 彼女たち、何をしてるんですか?
はな) 付け文を寄宿舎に持って帰ると、
  校長先生に燃やされてしまうんです。
北澤) えっ、そうなんですか?


**********

松平) あっ、先生!
茂木) あなたたち、何をしてるんですか。
  早くお入りなさい。
醍醐・松平・畠山) はい。


**********

はな) はあ…びっくりした。
北澤) こんなところを見つかったら、
  大変でしたね。
(見つめ合う二人)
北澤) 僕は、正月は金沢に帰ります。
  しばらくお会いできませんね。
はな) ええ。
北澤) 今日は本当に楽しかった。
はな) ええ。私も。
北澤) 今度は新年会をやりましょう。


はなは嘘をついているのが、
急に辛くなりました。


はな) 北澤さん。
北澤) はい。
はな) 実は…。私、給費生…

(ベル)
はな) すいません。今何時ですか?
北澤) 5時1分過ぎたところですが…。
はな) てっ! てえへんだ。
  門限破っちまった!
北澤) えっ?
はな) 北澤さん、また。
  ごきげんよう。さようなら。

はなの初恋。
この分では先が思いやられますね。

ごきげんよう。さようなら。


**********

付け文の数は女の甲斐性、モテ指数? いつの時代
も若い女の子関心は恋バナ。「付け文には、将来の
結婚
と、女の幸せがかかってるんですもの!」と、
け文が一番多いのも納得の醍醐ちゃんによる名言!
辞書にしかときめかなかった奥手のはなの恋心を応
援する醍醐ちゃんは、お嬢様らしい的確なアドバイス
をはなに。付き合うだけなら、余計な事情は黙ってい
たほうがいいという、恋には大人な考えの醍醐ちゃん。
基本的に、育ちのいいお嬢様たちの性格の良さにホ
ッとします。嘘をついてまで付き合いたいとは思わな
かったはずのはなも、王子様が目の前にとなると…。
親指姫の絵本の話も、初めて英語を習ったのが父親
だというのも嘘ではないし、父親の仕事があちこち飛
び回って商いをしているというのも、本当。なのに、そ
れをお坊ちゃまゆえの思い込みといいますか勘違い
を即座に否定する事は、15歳の少女にはハードルが
高すぎました。好きな人にはついつい見栄をはってし
まうのも、恋心。ミニーメイちゃんへの英語の紙芝居
で、「私の妻になってください」のセリフに、思わず素
になってしまうはなが可愛い。好きな人に言われてみ
たいと妄想しちゃうセリフだよね~。こういうの。それを
すぐ側で聞いてしまったら、ついつい、固まってしまう
のもわかる! それがお芝居とわかっていても、憧れ
の人のそんなセリフを耳元で聞いてしまったら、思わ
ず「もう1回!」と言ってしまいそうな自分が怖い~w

初めてときめいたのが親指姫の絵本。そしてその親
指姫の紙芝居で、殿方に恋のときめきを覚えるはな。
帰り道で、またも急接近した2人が見つめ合うシーン
も、ベタで甘酸っぱくて、初恋って感じがプンプンして
ました。15歳といえば中学生。先輩に憧れた頃の初
々しい自分を思い出してしまう~(遠い記憶ですがw)

門限を過ぎてしまった事に気づいたはなが、一瞬で
素に戻って方言になったのが、萌えのツボでした~。
お坊ちゃまの耳には、異国の言葉のように聞こえた
でしょうか? ギャップ萌えしてくれたらいいな~なん
て思ってしまう。女の子の方言って可愛いと思うんだ
けどなあ。北澤くんもキュンとしてくれないかなあ…。
初恋は叶わないものとは知りつつも…。頑張れ~!



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