ごちそうさん(112)~今はあなたの性分そのものが反骨に | 日々のダダ漏れ

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ごちそうさん 第112回
「貧すればうどんす」
~今はあなたの性分そのものが反骨に


め以子) 人に、ごちそうすんの、金輪際やめます!
希子) …えっ?
活男) 来てる子ら、どうすんの?
    お腹すかして…可哀想やんか。
め以子) 中には、あの人らの子もおんねんで。それや
     のに、誰も何も言うてくれへんで…。こっちは、
     あげるばっかりで、アホらしゅうてかなわんわ。
希子) そんな覚悟やったんですか?
め以子) わっ…。覚悟?
希子) ごちそうさんするんは、ちい姉ちゃんなりの世の
    中への反抗やなかったんですか?
め以子) えっ…? えっ?
希子) すいません。もうええです。

**********

川久保) 希子は、今、子供の番組やってるやないです
     か。そこでもやっぱり、子供に、お国のためにっ
     て、ずっと言い続けてる訳で。それに、影響され
     てしまう子供も、随分おるんです。口外しないで
     ほしいんですけども。大本営発表を、ラジオが、
     続けてるっていうのも…。
め以子) 大本営発表?
川久保) 戦果に対する表現を、選んでるというか…。
め以子) 表現を…選ぶ?
悠太郎) やっぱり、そうなんですか。
川久保) ラジオの台本は、そもそも、情報局の検閲を
     通ったものしか使えませんし。希子は、それを
     そのまま読むのが仕事なんで。必要以上に、
     気ぃ病む事ないんですけど。
静) 希子ちゃんは、正しい情報を伝えたいて、放送局
  入った人やもんなあ。
川久保) そうなんです。せやから、お姉さんのしては
     った事が、輝いて見えてたんやと思うんです。
め以子) えっ?
川久保) お腹のすいた子ぉらに、おやつあげるのは、
     どう転んでも、絶対に正しい事やて言うてまし
     た。世間に対する、無言の抵抗やて。
め以子) え…世間に、抵抗? 私が?
川久保) 意識、してなかったんですか?
め以子) 全く。
ふ久) ほな、あのステーキは?
静) せや。おいしいもん食べて、食べさせるのが
  自分の人生やて言うてたやん。
め以子) せやからあれは、私が、そうしたいいう、
     だけの話なんですけど…。
静) 何て言うんやろなあ、こういうの。
泰介) 生まれつき。性分。
悠太郎) まあ、今は、あなたの性分そのものが、自然
     と反骨になってしまうんでしょうね。
め以子) えっ? えっ?

何か、みんなの言う事、よくわかんないよね。

活男) お母ちゃんは、そういうの、ちゃうよな。お腹すい
    とる子を見たら、ただ、可哀想になるだけやろ?
め以子) お腹すいたら、つらいやんか。
活男) イライラして、しゃあないもんな。
め以子) ポケットから、アメ出すだけの話が、何でそん
     な小難しい話になるんよ。あ~面倒くさい。


**********

め以子) あ…おはようさん。
希子) ちい姉ちゃん、すいません。
    ゆうべ、大人気のうて。
め以子) ううん。私こそ…何や、期待外れでごめんな。
希子) 私、自分が不甲斐ないんですよ。
    自分の不甲斐なさは、自分で始末せんと。


**********

め以子) 今日、高山さんは?
みね) それがな、熱出しはってんて。
め以子) えっ?
時子) ちょっと、やり過ぎはったんと違う?
め以子) 最初に、水かけられたん、私なんですけど。
時子) けど、噛みついたんは西門さんやんか。
    謝りはった方が、ええんと違う?


**********

め以子) おかしくないですか? 何か。
馬介) まあまあ。風邪ひかんでよかったやない。
め以子) そうですけど…。
馬介) め以子ちゃんて、風邪ひいた事、あるん?
め以子) う~ん…ありますよ。2、3回くらい? お茶?
馬介) タンポポコーヒーも、
    もう、ほとんどのうなってきてるから。
め以子) そうかあ。
桜子) いくら何でもおかしいでしょって言ってんの!
    昆布の介は、穏やかな優しい性格でしょう?
    何でこんな、鬼みたいな提督になってんのよ。
室井) 仕方ないじゃない。
    こうしないと載っけてもらえないんだから。
馬介) 室井さん、おでん皇國戦記、再開したんやけど、
    桜子ちゃん、その内容が、えらい事気に入らんみ
    たいで。
室井) こういうものだからこそ、
    まだお金入ってくる訳でしょ?
桜子) 作品に対する愛情はない訳?
室井) りんごだってもらえる訳でしょ?
め以子) 貧すれば、鈍すか。食べるのに困ると、
     こういう事になるんですよねえ。
桜子) わかった。私、もう別れる。
め以子・馬介) ええっ!?
桜子) いらっしゃいませ。
め以子) 早っ!
室井) 桜子ちゃん? イテッ!
岩見) あの~焼氷て、ありますか?
桜子) 冬場はございませんが。
岩見) ああ…そうなんですか。いや、あるとは思てなか
    ったんですけど…。あ…荷物、整理してたら、こん
    なん(焼氷のちらし)出てきまして。
桜子・室井) あっ!
室井) うわ、懐かしいね、これ!
馬介) め以子ちゃん、これ見て、これ。
め以子) わっ、ホンマ。20年前くらい?
岩見) ちらしもろて、食べに行こう行こう思てて。結局、
    行かんかったなって。いや~さっさと来といたら
    よかったなあ。
馬介) あの~明日もっぺん、来てくれはりますか?
め以子) えっ?
馬介) できるかどうか、わかりませんけど。
岩見) はい。

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希子) 山内先生、お越し頂けないんですか?
担当) そうなんや。誰か代わりに来てくれる方おらん
    かな? 子供に人気のある作家さんで。
希子) 内容は、自作の朗読、でしたよね? この日。
担当) そうそう。
希子) 一人、あてない事もないですけど。

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室井) な~んか訳がありそうじゃなかった? あの人。
源太) 氷は難しいで。
    喫茶店には、回してもらえんやろう。
馬介) そこを、何とかなれへんやろか?
活男) 卵は何とかなるん?
馬介) 一人分やったら、
    僕、ちょうど、配給受けたんあるし。
め以子) えっ、自分の分出すんですか?
     1か月に、1個くらいしか回ってけえへんのに?
馬介) 黄身食べるから、ええよ。
桜子) コーヒーシロップは、
    タンポポコーヒーで何とかして。
め以子) あっ、うちのでよかったら、梅シロップ。
桜子) じゃあ、お願い。
活男) あとは、氷か…。
源太) やりますがな。頑張りまっせ!
馬介) アハハッ。ホンマ、源太、頼んだで。


**********

静) こんな季節に、氷なんてよう食べたなるなあ。
め以子) せやから、よっぽどの事なんやろて、
     馬介さん言うてて。
静) あっ、せや。
  昼間、松島さんいう人が来はってなあ。
め以子) ああ、はい。
静) 座談会の話は、なかった事にしてくれて。
め以子) まあ…そうですよね。
活男) お母ちゃん!
め以子) うん?
活男) お母ちゃん、ちょっと来て。
め以子) 何? ああ、雪。
活男) これ、あかんかな? これ!
め以子) 雪で、焼氷! うん! うん! いい!
     かっちゃん、素敵。
静) それ、お腹、壊せへんの?

**********

希子) そういう訳なんで、お助け頂けると…。
室井) う~ん。いいけど、いいの? 僕なんかで。
希子) おでん皇國戦記は、人気ありますし。
    あの中からどれか、一つ選んで頂ければ。
桜子) どこでもいいんじゃない?
    同じ事しか書いてないんだから。
希子) えっ?
桜子) どこ切っても、
    お国のためって戦いに行く話ばっかり。
室井) 根がお嬢さん育ちだからさあ、わかんないのよ。
    食うためには仕方ないって事がさあ。
希子) 室井さんは…。
    自分が、書こうと思ってた事と、違う話になってし
    まってる事、嫌やないんですか?
室井) 仕方ないよ。書きたい事書いたって出してもら
    えないし。下手すりゃ引っ張られるし。
    頭を低くしてやり過ごすしかないよ。

**********

ふ久) せやから、雪を固めて氷にするんとちゃうねん。
活男) ちゃうの?
ふ久) 水を凍らせるために雪を使うんや。
め以子) 雪を、使う?
希子) 何やってるの?
泰介) 雪を使って、氷を作るんやて。
希子) 氷?
泰介) うん。
ふ久) アイスクリーム作る時と一緒やて。
め以子) せやかて、アイスクリームは、お砂糖も牛乳
     も入ってるやん。氷は、水やで。
ふ久) 零度より下がったら固まんの。
め以子) ホンマに?
活男) まあ、ええやん。やってみよう。
め以子) せやね。うん。やろう、やろう。
ふ久) 水は零度を境に氷になるから、水の熱を雪を使
    って奪えばええ。雪は氷の細かい粒。固体の氷
    が液体の水になる時、周りから熱を奪う。水から
    熱を奪う事になる。さらにここに塩を加えると、そ
    の塩が溶ける時にも熱が奪われる。その相乗効
    果でどんどん冷えていって。
活男) 氷が、出来る。
ふ久) (頷く)

**********

ふ久) ほな、開けるで。
め以子) おお~出来てる~。
活男) ホンマや!
泰介) 氷、出来てるわ。
希子) 綺麗ねえ~。
め以子) 料理は…科学やな!
ふ久) せやね。
め以子) すごいなあ。ねえ?


**********

食い意地の張った欲張りな性分が、戦時中には反骨精
神のように見えると…。へえ~へえ~へえ~×1万回!
バカもありえない程極めると、利口に見えてしまうのか。
てか、希子ちゃんの目はそんなに曇っていたのかあ…。
和枝姉さんが立派すぎて、その姉を追い出しため以子
の方が凄い人に見えたという、優等生が不良に憧れる
ように、希子の「だったらいいな願望」で作られた色メガ
ネでちい姉ちゃんを見てたのね~。純粋培養の娘さん
にはありがちというか。め以子のような、欲の塊、食しか
頭にない人間なんて想像できないよね、普通の人間に。

そして、希子が本当に不甲斐ないのは、仕事の事より、
夫をマスオさんにして、自分は家事も人間関係(嫁姑・
親戚付き合い)もスルーして楽している事だと思うけど。
実にちゃっかりした、楽ちん生活を謳歌しているように
しか見えないのに、もう、イヤリングなんかしてる場合
じゃないだろう的オシャレして、悩んで見せられてもね。

ハイソな家庭に紛れ込んだ野獣(め以子)が君臨して、
家族全員、おかしくなっている家庭の話を延々と見せ
られるのは、かなりキツイ。このままの性分で行くにし
ろ、たとえ仏様に変わろうと、もう、どうだっていい!!
自己中の塊の中年女が、どんなに変わろうが、妖怪
から人間になれただけの話にしか思えないだろうし…。
何の期待もない。ただ、早く終わってほしい。こんなド
ラマを見てたら免疫力が落ちる。病気になってしまう。
もう、料理は科学な話だけでもいいじゃん。悠太郎の
職場の話でもいい。め以子が出てこないんだったら、
何でもいい。め以子以外の人の話に変えてくれ~!
め以子の仏頂面は、お酒ぐらいでは治せない、深刻
なPTSDを視聴者に与えるレベルになっていると思う!


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