ごちそうさん(71)~みんなおいしい鍋底大根に | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

ごちそうさん 第71回
「ごちそうさんまでの日々」
~みんなおいしい鍋底大根に


桜子) 宮本先生が、火事に巻き込まれて…。ご遺体
    の確認に時間がかかったみたいなんだけど…。
    側にあった包丁に、お名前が残ってたって…。

め以子) 納豆、食べたい…。

**********

め以子) 源ちゃん。
源太) おう。
め以子) 源ちゃん、
     納豆が食べたい時って、どうしてる?
源太) こっち来てから、食うのやめてもうたなあ。
    どないしたん?
め以子) ちょっと、食べたくなって。
源太) こっちでは食べへんからなあ。
め以子) そっか…。ありがとう。

**********

希子) ちい姉ちゃん、来てませんか?
    買い物行ったきり、帰ってこないんです。
源太) わしが最後に見た時は、
    納豆探しとってんけど。
馬介) 納豆?
桜子) あ…。
源太) 何?
桜子) 私達の先生が、お亡くなりになったの。め以子、
    その先生に、納豆のお料理相談してたから。納
    豆料理でも作りたくなったんじゃないかな?そう
    いう事だから、そのうち、戻ってくるとは思うけど。
希子) そうなんですか…。

**********



め以子) こっちは、おでんにタコ入れるのよね。
桜子) うん。
希子) おでん?
め以子) うん。
桜子) そうそう、こっちでは、関東炊きっていうのよね。
    東京では、おでん。
希子) へえ~。
静) なんで、そないな事になってんのやろなあ?
馬介) あっ、もともとは、関東でおでんと言われてた
    もんが、こっちに伝わってきて。せやからこっ
    ちでは、関東炊きって言われるようになったん
    ちゃうかって聞きましたけど。
静) ほう~。どないしたん?
め以子) あっ、関東炊きは、こっちに根づいたのに、
     納豆は、根づかなかったんだなあって思って。
桜子) やっぱりなかったのね。
め以子) えっ?
桜子) あ…。
希子) あ、あの…うちがちい姉ちゃんを捜してて。で、
    源太さんが納豆探してたって教えてくれはって。
    それで、桜子さんがその…納豆探してた、訳を。
め以子) ああ…。もしかして、それでみんな、心配し
     て、来てくれたの? ごめんね、何か…。
桜子) あんたのためだけじゃないわよ。
    一緒に、お弔いしたかったの。
め以子) お弔い?
桜子) 食べることをさ、凄く大切にしてた方じゃない。
    それを、教えてくださった先生じゃない。
め以子) うん。
桜子) だから、しっかり食べて、しっかり生きてくのは、
    先生に対する、供養だと思うのね。バックバク
    食べてるとこ見せるのが、先生、1番喜んでくれ
    ると思うの。
め以子) そうね。
桜子) でしょ?
め以子) よ~し。そういう事なら…
桜子・め以子) いただきます!
め以子) うん! おいしい。
桜子) おいしい。

**********

やがて、夜も更けた頃…
室井は、震災後の東京で見た出来事を、
語り出したのです。

室井) 追いつかないんだよ、何もかも。生きてる人が、
    今日生きるのに精一杯で、ご遺体を、なんとか
    したくても、してる余裕がなくて。物も、人も余裕
    がなくて。そんな事いっぱい見てね。ああ、向こ
    うでもさ、おでん食べてた。あの…僕、炊き出し
    手伝いながら食い繋いでたんだよ。そん時にさ、
    また揺れが来て、おでんがひっくり返っちゃった
    んだよ。鍋からな~んもなくなっちゃってさあ。
    けどね、その、ひっくり返った鍋の底に、一つだ
    け、ガビガビに焦げた大根がね、へばりついて
    たんだよ。まっ茶色でさ、底が、焼け焦げててさ。
    けど…いや…美味かったんだ、この大根が。当
    たり前なんだよね。他の具が出した味全部吸っ
        てんだから。それ食べながら、思ったんだよ。鍋
    底大根は、だからうまい! いや、うまくなくては
    ならない! ひっくりかえった具たちの為に、全
    力でうまくならなくてはいけない! じゃなきゃさ、
    死んだちくわや、はんぺんに、申し訳が立たな
    いじゃないか! 書かなきゃって。うん。うん。あ、
    僕も、おいしい、鍋底大根に、ならなきゃって…。
    あ、はい。あ…寝ます。

そうだね。ならなきゃね。
残った、あんたらは、
みんなおいしい鍋底大根に。

**********

(回想)
宮本) 包丁というのは、実はただの鉄の板なんです
    よ。研がなければ包丁にはなりません。
    そんな事を繰り返すうちに、やっと自分の望
    刃の角度が見えてくるんです。

    夢というのも、そういうものじゃないですかね。
タネ) 食べ物には、力があるさかいな。
谷川) 生きる力を与えてくれたのは、
    あんたの味噌汁だった。


**********

桜子) あっ、源太さん。
源太) お~希子ちゃん、手伝いか? 感心やな。
    ああ、これ。納豆や。あいつに渡したって。
希子) あ…ありがとうございます。
源太) ほな。
桜子) どこから持ってきたのかしら?
馬介) あいつのこういうとこ、ホンマ凄いな。




桜子) め以子は? 大丈夫? あれから。
希子) …えっ? …あっ、あ、あの、あ…まだ、
    大きい救援所とか残ってるやないですか。
    …で、差し入れ持って、回ってます。
    人の心に、寄り添うのは、難しいって。


(回想) 
め以子) お姉さんのときだって、そうだった。
     けど、誰だってお腹は空くじゃない? 私が
     わかる、唯一の真実って…それしかないの。


希子) 食べもんの力を信じていこうと思う。
桜子) 変わったような、変わってないような。


**********

そんなめ以子のところに…

悠太郎) お帰りなさ~い。

重い荷物を背負った悠太郎が、
戻ってきたのでございました。

悠太郎) ただいま戻りました。



**********

源太ってホント、め以子にとってのドラえもんだね!
め以子が困ったら、いつも助けてくれるのは、源太。
絶対、ヒントを探してくれるし、実際に動いてくれる。
今回も、源太ポケット(勝手に命名)から出してきた
のかと思われるような、納豆の束。いや~こんな頼
りになる姿を何度も見せられたら、希子じゃなくても
惚れるよね。 前にチラっと、もしかしてなシーンが
あったけど、今回、希子が源太にはっきりと恋に落
ちたように見せてきた。うんうん。め以子じゃ源太に
勿体ないけど、希子ちゃんならいいかもね~。働き
者で気の利くいい夫婦になりそう。(気が早すぎ?)

ボロボロになって帰ってきた悠太郎の前フリとして、
室井から語られる東京の様子。おでんの話だけど
おでんの話だけじゃない語りは、まあ、室井だから
いいかなあと。もったいぶる、くどい語りがこちらの
脚本の特徴だから。サンマからの関東炊きからの
納豆展開へ。さあ、納豆食う(納得)できる〆となる
のか。め以子は悠太郎に生きる力を与えられるの
か。ホントはここに、サンマも絡めてほしいですが。

今日のあさイチのプレミアムトークは悠太郎(東出
昌大)が出演。め以子、桜子、民子の内、誰を選ぶ
かという問いには民子と即答。だよね~うんうん!
わかるよ、東出君。そりゃ猪突猛進もドS女子も嫌
だよね。そして、和枝のセリフ「どったんばったん」
が意味するところを聞かれて「プロレスの走り」の
ような事を西門夫婦はやってたのだろうとの答え。
ほうほう。どったんばったん、プロレスのような事
をしたら子供が出来ちゃうとは、大したもんですw


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