ごちそうさん 第65回
「大嫌いっていわしたい」
~あんたを好きになんか・・・なれへんわ
め以子) すごいですね、お姉さん。どうやったらこん
**********
氷を削り出す機械はないのかな~と思っていたら、
さすが竹元教授。め以子に負けない食いしん坊ぶり
を発揮して、焼氷のお代わり欲しさに機械を作ってく
れていました。変人だけど、いい人ですよね、ホント。
料理には人柄が出ると語り出すめ以子。人柄という
か、性格は多少出るかもね。人柄と言ってしまうと、
なんだかね~某ドラマの「本性」みたいなニュアンス
がするというか(ゴニョゴニョ…)。お姉さんを褒めよ
うとしているのはわかるんだけど、今の和枝ちゃん
には、それを素直に聞くのはキツイ。変わろうと思っ
て、妬んだらあかん、何でうちだけと思わないように
しようとしても、あまりに周りは幸せに満ちていて…。
子供じゃないから、大人は忘れることも、変わること
もしんどくて、何より、傷の治りが遅いものだから…。
繊細で気配りができて、気がまわる和枝ちゃんには、
め以子の無神経で無駄に前向きな強さが羨ましくも
あり、受け入れにくい存在でもあり…。め以子の良さ
もわかっていても、心が瀕死状態の和枝ちゃんには
しんどすぎて、どうしようもなく、自分が傷つくばかり。
本当に、誰よりも和枝ちゃんを心配してくれている人
は倉田さんだけなんだなあって。そういうお話に書き
たいのだからしょうがないのだけれど。和枝にやさし
い人は、まるきり他人の倉田さんだけ。和枝ちゃん
に、め以子の鈍感力の10分の1でもあったらよかっ
たのに。生き方が不器用な和枝ちゃんが、切なすぎ。
あかん…
どないしても…
この脚本家を好きになんか…なれへんわ…
(和枝のイケズなど足元にも及ばないイケズだ…)
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~あんたを好きになんか・・・なれへんわ
め以子) すごいですね、お姉さん。どうやったらこん
なに綺麗にできるんですか?
いただきます。優しい味…。
**********
希子) こんにちは。
桜子) 希子ちゃん。どう? め以子。
希子) ああ、大丈夫です。でも、まだ動いたらあかん
ので、うちでも何か手伝える事あればな~と。
桜子) それがね…。
馬介・室井) ♪うま介印の焼氷 うま介印の焼氷♪
桜子) 京都帝大の英知を結集し、竹元教授が開発し
てくださったの。
竹元) この程度で結集というのは、京都帝大の英知
に対する侮辱だ!
桜子) 失礼いたしました。
竹元) 次はミキサーというものを作ってやるからな。
追加を!
桜子) はい。心待ちにしております。
要は、焼氷をお代わりしたかったみたいなの。
希子) ああ…。
**********
希子) あっ、お母さん。どないしたんですか?
静) 何? あんたそれ、えぇっ?
希子) いや、みんながちい姉ちゃんにって。
静) くじらか、熊か何かと間違われてるとか?
希子) フフフ。
静) ハハハハ。
希子) 今、ガスの人何て?
静) ああ。
希子) ごめんなさい。よいしょ。
静) 近所の誰が言うたんか知らんけど、ガス漏れ出
したやろって、えらい怒られてしもてな。
希子) ああ~。どうするんですか?
いただきます。優しい味…。
**********
希子) こんにちは。
桜子) 希子ちゃん。どう? め以子。
希子) ああ、大丈夫です。でも、まだ動いたらあかん
ので、うちでも何か手伝える事あればな~と。
桜子) それがね…。
馬介・室井) ♪うま介印の焼氷 うま介印の焼氷♪
桜子) 京都帝大の英知を結集し、竹元教授が開発し
てくださったの。
竹元) この程度で結集というのは、京都帝大の英知
に対する侮辱だ!
桜子) 失礼いたしました。
竹元) 次はミキサーというものを作ってやるからな。
追加を!
桜子) はい。心待ちにしております。
要は、焼氷をお代わりしたかったみたいなの。
希子) ああ…。
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希子) あっ、お母さん。どないしたんですか?
静) 何? あんたそれ、えぇっ?
希子) いや、みんながちい姉ちゃんにって。
静) くじらか、熊か何かと間違われてるとか?
希子) フフフ。
静) ハハハハ。
希子) 今、ガスの人何て?
静) ああ。
希子) ごめんなさい。よいしょ。
静) 近所の誰が言うたんか知らんけど、ガス漏れ出
したやろって、えらい怒られてしもてな。
希子) ああ~。どうするんですか?
倉田) 和枝ちゃんにしてみたら、どんどん、肩身狭
なるやろう? 詐欺に引っ掛かったんも、ガス
漏れも、人の口に戸は立てられへんし。これ
で、悠太郎君に、ややこまで出来たら、もう、
居場所…ないんとちゃうやろか?
悠太郎) 気ぃ配ろうとは思てるんですけど…。
**********
静) ♪団扇(うちわ) 片手に 夕涼み
雲が悋気(りんき)で 月隠す
チョイト 蛍が身を焦がす
め以子) はあ~お母さん、すご~い。
希子) すごい。
静) 一応おっしょさんやさかいな。
希子) これ何ていう曲なんですか?
静) これはな、大阪の四季、いうねん。
希子) 大阪の四季。
静) うん。
希子) 四季って? 季節のですか?
静) そういうこと、そういうこと。
希子) あっ、じゃあこれが…
静) 夏。
希子) で、秋とか冬も…。
静) あるんやで。
め以子) (ため息)
希子) どないしたん?
め以子) 暇で、暇で…。
ホントに動いちゃいけないんですかねえ?
希子) ちい姉ちゃん、流産しかかったんですよ?
め以子) そうなんだけど…。
希子) 今は休むのが、母親の仕事です。
め以子) …はい。
希子) フフフフ。
静) ほな、呉服屋、呼ぼか?
希子) 何で呉服屋なんですか?
静) いろいろあるやんか。
産着とか、お宮参りの祝い着とか。
なるやろう? 詐欺に引っ掛かったんも、ガス
漏れも、人の口に戸は立てられへんし。これ
で、悠太郎君に、ややこまで出来たら、もう、
居場所…ないんとちゃうやろか?
悠太郎) 気ぃ配ろうとは思てるんですけど…。
**********
静) ♪団扇(うちわ) 片手に 夕涼み
雲が悋気(りんき)で 月隠す
チョイト 蛍が身を焦がす
め以子) はあ~お母さん、すご~い。
希子) すごい。
静) 一応おっしょさんやさかいな。
希子) これ何ていう曲なんですか?
静) これはな、大阪の四季、いうねん。
希子) 大阪の四季。
静) うん。
希子) 四季って? 季節のですか?
静) そういうこと、そういうこと。
希子) あっ、じゃあこれが…
静) 夏。
希子) で、秋とか冬も…。
静) あるんやで。
め以子) (ため息)
希子) どないしたん?
め以子) 暇で、暇で…。
ホントに動いちゃいけないんですかねえ?
希子) ちい姉ちゃん、流産しかかったんですよ?
め以子) そうなんだけど…。
希子) 今は休むのが、母親の仕事です。
め以子) …はい。
希子) フフフフ。
静) ほな、呉服屋、呼ぼか?
希子) 何で呉服屋なんですか?
静) いろいろあるやんか。
産着とか、お宮参りの祝い着とか。
希子) それ、
お母さんが呉服屋呼びたいだけやないですか。
お母さんが呉服屋呼びたいだけやないですか。
静) わかるか?
希子) フフフフ。
静) ハハハハ。
希子) わかりますよ。
静) ええやん。楽しいやん。
希子) 楽しいけど、どんなん欲しいんですか? 次。
**********
(回想)
姑) 何で今頃ややこができんねん。
旦那) しゃあないやろ。できてもうたもんは。
姑) 子ぉだけもろて、里帰すわけにはいかんの?
和枝) 妬んだら…あかん。
**********
(回想)
希子) フフフフ。
静) ハハハハ。
希子) わかりますよ。
静) ええやん。楽しいやん。
希子) 楽しいけど、どんなん欲しいんですか? 次。
**********
(回想)
姑) 何で今頃ややこができんねん。
旦那) しゃあないやろ。できてもうたもんは。
姑) 子ぉだけもろて、里帰すわけにはいかんの?
和枝) 妬んだら…あかん。
**********
(回想)
希子) お姉ちゃんの心が、いびつやからやと思う。
そんなんしてたら、どんどん周りの人離れて
いくよ。せやからいつまでたっても寂しいんや。
いくよ。せやからいつまでたっても寂しいんや。
しんどいねえ、和枝さん。
子供じゃないから、長く生きてるから、
子供じゃないから、長く生きてるから、
変わるのはしんどいねえ。
**********
め以子) すご~い。これ、どうしたんですか?
希子) あ…市場の人らがね、
ちい姉ちゃんに精つけさせろって。
め以子) へえ~。あっ、お代は?
希子) 要りませんって。
め以子) ホンマに?
希子) ちい姉ちゃん、大阪弁になってる。
め以子) ホンマ…あっ。
希子) なってるなってる。フフ。
め以子) あっ、あの、お姉さん。こんなにたくさん、
大変でしたよね。ありがとうございます。
**********
め以子) すご~い。これ、どうしたんですか?
希子) あ…市場の人らがね、
ちい姉ちゃんに精つけさせろって。
め以子) へえ~。あっ、お代は?
希子) 要りませんって。
め以子) ホンマに?
希子) ちい姉ちゃん、大阪弁になってる。
め以子) ホンマ…あっ。
希子) なってるなってる。フフ。
め以子) あっ、あの、お姉さん。こんなにたくさん、
大変でしたよね。ありがとうございます。
悠太郎) 姉さん、まだ口きいてくれへんのですか?
め以子) うん…。ご飯は出してくれるんだけど。
あ、でもね、すごいの、お姉さんの料理。
美味しいだけじゃなくて、彩りとかもう、盛り
つけとかもう、綺麗で。
美味しいだけじゃなくて、彩りとかもう、盛り
つけとかもう、綺麗で。
悠太郎) それってすごいんですか?
め以子) すごい気遣いじゃない。だって、私今、食
べることしか楽しみないのよ?
め以子) すごい気遣いじゃない。だって、私今、食
べることしか楽しみないのよ?
悠太郎) いつものような気ぃもしますけど。
め以子) イワシ、初めて食べられたの。もう全然生
臭くなくてね。あっ、それから、これ。
悠太郎) これが何ですか?
め以子) 匂い袋。洗濯物の間にこうやって挟んで
おいてくれてたの。
悠太郎) あなたを、大事に思ってくれ始めてるって
ことで、ええんでしょうかねえ?
め以子) まあ、私なのか、子供なのか、
どっちかわかんないけど。でも…うれしい。
臭くなくてね。あっ、それから、これ。
悠太郎) これが何ですか?
め以子) 匂い袋。洗濯物の間にこうやって挟んで
おいてくれてたの。
悠太郎) あなたを、大事に思ってくれ始めてるって
ことで、ええんでしょうかねえ?
め以子) まあ、私なのか、子供なのか、
どっちかわかんないけど。でも…うれしい。
こうして、め以子は一週間ほど、
和枝のごちそうを食べ続け、
和枝のごちそうを食べ続け、
晴れて、動ける身となったのでございます。
**********
**********
(回想)
和枝) 「何でうちだけ」は…あかん。
め以子) お姉さん。お願いが、あるんですけど。
**********
め以子) 私、ずっとイワシが苦手だったんです。
けど、お姉さんの出してくれるイワシはどれ
も美味しくて…。私に、教えて頂けないかな
と、思う次第で、ございまして…。
お願いします!
**********
め以子) 料理って…ホントに、人柄がでますよね。
和枝) 「何でうちだけ」は…あかん。
め以子) お姉さん。お願いが、あるんですけど。
**********
め以子) 私、ずっとイワシが苦手だったんです。
けど、お姉さんの出してくれるイワシはどれ
も美味しくて…。私に、教えて頂けないかな
と、思う次第で、ございまして…。
お願いします!
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め以子) 料理って…ホントに、人柄がでますよね。
大雑把な人のお料理は、やっぱり大雑把で。
繊細な人のお料理はやっぱり繊細で。気配
りができる人のお料理は、丁寧で、優しくて。
私、お姉さんの料理、すご~く好きです。
あの…お姉さんから見たら、私の料理、
許せないところ、いっぱいあったと思います。
私…鈍感だし…。でも…これから少しずつ、
直していきたいと思うので、
いろいろ、教えていただけたら…。
繊細な人のお料理はやっぱり繊細で。気配
りができる人のお料理は、丁寧で、優しくて。
私、お姉さんの料理、すご~く好きです。
あの…お姉さんから見たら、私の料理、
許せないところ、いっぱいあったと思います。
私…鈍感だし…。でも…これから少しずつ、
直していきたいと思うので、
いろいろ、教えていただけたら…。
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氷を削り出す機械はないのかな~と思っていたら、
を発揮して、焼氷のお代わり欲しさに機械を作ってく
れていました。変人だけど、いい人ですよね、ホント。
料理には人柄が出ると語り出すめ以子。人柄という
か、性格は多少出るかもね。人柄と言ってしまうと、
なんだかね~某ドラマの「本性」みたいなニュアンス
がするというか(ゴニョゴニョ…)。お姉さんを褒めよ
うとしているのはわかるんだけど、今の和枝ちゃん
には、それを素直に聞くのはキツイ。変わろうと思っ
て、妬んだらあかん、何でうちだけと思わないように
しようとしても、あまりに周りは幸せに満ちていて…。
子供じゃないから、大人は忘れることも、変わること
もしんどくて、何より、傷の治りが遅いものだから…。
繊細で気配りができて、気がまわる和枝ちゃんには、
め以子の無神経で無駄に前向きな強さが羨ましくも
あり、受け入れにくい存在でもあり…。め以子の良さ
もわかっていても、心が瀕死状態の和枝ちゃんには
しんどすぎて、どうしようもなく、自分が傷つくばかり。
本当に、誰よりも和枝ちゃんを心配してくれている人
は倉田さんだけなんだなあって。そういうお話に書き
たいのだからしょうがないのだけれど。和枝にやさし
い人は、まるきり他人の倉田さんだけ。和枝ちゃん
に、め以子の鈍感力の10分の1でもあったらよかっ
たのに。生き方が不器用な和枝ちゃんが、切なすぎ。
あかん…
どないしても…
この脚本家を好きになんか…なれへんわ…
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