グレーテルのかまど (アンコール放送)
お話の中にたびたび登場する、
特別なスイーツが、チェリーパイです。
特別なスイーツが、チェリーパイです。
今回は、アンと、モンゴメリにまつわる、
2つのチェリーパイのお話です。
2つのチェリーパイのお話です。
**********
小説「赤毛のアン」は生まれました。
赤毛でソバカスの少女アンは、孤児院を出て、
マシューとマリラという、独身の兄妹のもとに
引き取られます。
赤毛でソバカスの少女アンは、孤児院を出て、
マシューとマリラという、独身の兄妹のもとに
引き取られます。
お喋り好きで、想像力豊かなアンが、家や学校で、
少女だったアンが結婚し、母として家庭を築き、
更には子供が成長するまで、物語は続きます。
更には子供が成長するまで、物語は続きます。
**********
が得意にしていたのは、作品に登場するのとは
ちょっと違う、こちらのパイ。モックチェリーパイ。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/4e/0c/j/t02200138_0480030012595307068.jpg?caw=800)
実は、モックとはまがいものという意味。
( moch = まがいもの)
そう、このパイは、チェリーを一切使わない、チェ
リーパイなのです。一体どんなパイだったのか、
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/4e/0c/j/t02200138_0480030012595307068.jpg?caw=800)
実は、モックとはまがいものという意味。
( moch = まがいもの)
そう、このパイは、チェリーを一切使わない、チェ
リーパイなのです。一体どんなパイだったのか、
何と、モンゴメリ直筆のレシピが残っていました。
アンとモンゴメリの2つのチェリーパイ。
どんな味だったのでしょう?
**********
赤毛のアンの世界で、チェリーパイは
どう描かれているのでしょうか?
どう描かれているのでしょうか?
成長し、結婚したアンの生活を描いた作品、
ると、賑やかな隣人たちが、アンの家を訪れます。
チェリーパイの匂いかしら?
もしそうなら お茶の時間まで
いろと言ってちょうだい
この夏は一度もチェリーパイを
食べられなかったんですもの
「アンの夢の家」第22章より
実はこのご婦人、悪戯っ子に、庭のチェリーを
全て食べられてしまい、この夏、チェリーパイ
にありつけなかったことにご立腹。
全て食べられてしまい、この夏、チェリーパイ
にありつけなかったことにご立腹。
に焼きあがるチェリーパイに、興味深々。でも、
夕食まで居座るのも迷惑だろうと、チェリーパイ
に心惹かれながら、家を去るのです。
夕食まで居座るのも迷惑だろうと、チェリーパイ
に心惹かれながら、家を去るのです。
ジム船長は笑いながら
夕飯までいてチェリーパイを食べるわけには
いかないと 悔みながら帰った
「アンの夢の家」第22章より
そんなチェリーパイ。実は、アンの最愛の夫、
ギルバートの大好物でもあります。
アンの話を聞きながら食べているのも、
チェリーパイ。アンとお手伝いが、ギルバート
を待ちながら焼いているのも、チェリーパイ。
アンが子供を産んだその日に、みんなで食べ
たのも、やっぱり、チェリーパイ。
夏しか食べられないチェリーパイは、
誰もが心ときめくスイーツだったのです。
たのも、やっぱり、チェリーパイ。
夏しか食べられないチェリーパイは、
誰もが心ときめくスイーツだったのです。
**********
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/4d/dc/j/t02200138_0480030012595311923.jpg?caw=800)
カナダの町ノーバルに、モンゴメリの親戚が営む
ベーカリーがあります。ここに残されているのが、
モンゴメリ直筆のレシピ。その中に、ありました。
モック・チェリーパイ。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/7f/aa/j/t02200138_0480030012595311921.jpg?caw=800)
材料には、レーズンとクランベリーを使う、
と書かれています。
冷蔵庫がなかった時代。季節によっては、
手に入らない食材を、
別のもので代用することが、よくありました。
その一つが、クランベリーと、レーズンを使った、
チェリーを使わないチェリーパイなのです。
![日々のダダ漏れ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/31/03/j/t02200138_0480030012595311922.jpg?caw=800)
アメリカ北部からカナダは、
クランベリーの、一大産地。
収穫期の9月から11月には、見渡す限り、
畑一面がクランベリーで真っ赤に染まります。
このクランベリーで、チェリーパイに負けない、
美味しいパイをと生み出されたのが、
モック・チェリーパイなのです。
**********
実はこのモック・チェリーパイ、
モンゴメリにとって、特別なお菓子でした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/f4/7e/j/t02200138_0480030112595314317.jpg?caw=800)
33歳で、赤毛のアンを出版し、ベストセラー作家
となったモンゴメリは、36歳で、牧師の夫と結婚。
チェスターとスチュアートという、2人の子供を授
かります。ベストセラー作家で、尊敬を集める牧
師の妻。完璧主義者だったモンゴメリは、メイド
が驚くほど、家事や料理が上手でした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/e7/01/j/t02200138_0480030012595314315.jpg?caw=800)
しかし当時、仕事と家事の両立、とりわけ、小説
冷蔵庫がなかった時代。季節によっては、
手に入らない食材を、
別のもので代用することが、よくありました。
その一つが、クランベリーと、レーズンを使った、
チェリーを使わないチェリーパイなのです。
![日々のダダ漏れ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/31/03/j/t02200138_0480030012595311922.jpg?caw=800)
アメリカ北部からカナダは、
クランベリーの、一大産地。
収穫期の9月から11月には、見渡す限り、
畑一面がクランベリーで真っ赤に染まります。
このクランベリーで、チェリーパイに負けない、
美味しいパイをと生み出されたのが、
モック・チェリーパイなのです。
**********
実はこのモック・チェリーパイ、
モンゴメリにとって、特別なお菓子でした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/f4/7e/j/t02200138_0480030112595314317.jpg?caw=800)
33歳で、赤毛のアンを出版し、ベストセラー作家
となったモンゴメリは、36歳で、牧師の夫と結婚。
チェスターとスチュアートという、2人の子供を授
かります。ベストセラー作家で、尊敬を集める牧
師の妻。完璧主義者だったモンゴメリは、メイド
が驚くほど、家事や料理が上手でした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/e7/01/j/t02200138_0480030012595314315.jpg?caw=800)
しかし当時、仕事と家事の両立、とりわけ、小説
を書きながら、家庭を守り続けることは、簡単で
はありませんでした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/2b/a8/j/t02200138_0480030112595314314.jpg?caw=800)
「赤毛のアン」が大ベストセラーになったことで、
世界中から続編を望む声が寄せられます。
もともと、アンの続編を書くつもりはなかったモン
ゴメリ。彼女は、そのプレッシャーに、次第に追
い詰められていきました。
更に、夫のユーアンは、妻が小説を書くことを心
よく思っていませんでした。ある日、モンゴメリを
未婚だと勘違いしたファンから、ミス・モンゴメリ、
と書かれた手紙が送られてきました。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/bc/18/j/t02200138_0480030112595314316.jpg?caw=800)
夫は、こんな宛名の手紙を今後も受け取るなら、
出ていってくれ、と言い放ちます。
しかも、その夫が心の病に罹ってしまい、
モンゴメリの苦悩は、
ますます深まっていくのです。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/b5/6b/j/t02200138_0480030012595314941.jpg?caw=800)
牧師の仕事は、毎週のミサや、冠婚葬祭など
忙しく、モンゴメリが病気の夫に代わって、
信者の家をまわることも珍しくありませんでした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/c0/ab/j/t02200138_0480030012595314944.jpg?caw=800)
執筆は一日数時間だけ。つらく目まぐるしい日々
を、モンゴメリは送っていました。そんな彼女に
とって、心の支えは、子供達だったのです。
**********
モンゴメリの日記の編纂を手がけた、
メアリー・ヘンリー・ルビオ教授。
家族や周囲の人々への聞き取り調査も
行ってきた、モンゴメリ研究の第一人者です。
(ルビオ教授)
モンゴメリは、息子達が小さい頃、よくピクニック
に連れていきました。サンドイッチや飲み物、モ
ック・チェリーパイを持ってね。そこには美しい川
が流れていて、子供達は川で泳いだ後、モック・
チェリーパイを食べました。モンゴメリは忙しいな
がらも、そうやって、子ども達を喜ばせていたの
です。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/d9/42/j/t02200138_0480030012595314942.jpg?caw=800)
そして、息子のスチュアートが医師を目指し、大
学で勉強に励んでいた頃、モンゴメリは、息子の
大好物のモック・チェリーパイを焼き、ブリキの缶
にたくさん詰めて、わざわざ届けに行きました。
モック・チェリーパイは、家庭や仕事で苦しんで
いたモンゴメリの、唯一の、安らぎの時を彩って
いたのです。
**********
【TEA BREAK】
ファンなら一度は作りたい、
赤毛のアンのスイーツをご紹介。
友人ダイアナを家に招いた時に出したのが、木イ
チゴと砂糖で作った、甘酸っぱい木イチゴ水。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/d0/ba/j/t02200138_0480030012595314943.jpg?caw=800)
ところが、おっちょこちょいのアンは大失敗。
木イチゴ水によく似た色のお酒を飲ませて
しまったのでした。あら大変。
そして、牧師夫妻を招いてのお茶会で、アンが
作ったスイーツが、スポンジを何層かに分けて、
イチゴのジャムを挟んだレイヤーケーキ。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/89/bf/j/t02200138_0480030112595315441.jpg?caw=800)
ところが・・・。
ここでもアンは、大失敗。風邪で鼻がきかなかった
アンは、バニラエッセンスと間違えて、なななーん
と痛め止めのお薬をたっぷり入れてしまうのです。
実は、モンゴメリが若いころ、下宿先の夫人から、
こんなケーキを出されたことがあるんだとか・・・。
その時の経験を、作品に生かしてるんですねえ。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/d1/9e/j/t02200138_0480030112595315442.jpg?caw=800)
他にもスイーツがたくさん登場する赤毛のアン。
スイーツに注目しながら、
物語を楽しんでみては、いかが?
**********
赤毛のアンで、ご馳走として登場するチェリーパイ
と、モンゴメリが愛する息子の為に作った、モック・
チェリーパイ。グレーテルは2つの味から、どんな
ことを感じるかしら?
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/9e/f9/j/t02200138_0480030012595315444.jpg?caw=800)
**********
1942年、モンゴメリは、67歳でこの世を去りました。
彼女は、仕事や家庭に関する苦悩を、晩年まで
日記に書き続けていました。その為、不幸な人生
を歩んだ作家として、語られることがあります。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/76/f3/j/t02200138_0480030012595315884.jpg?caw=800)
しかし、
長年研究を続けたルビオ教授は、こう語ります。
(ルビオ教授)
確かに、日記には心痛む文章が見られます。
しかしそれは、彼女の人生の一面にしかすぎず、
周りの人々は、幸せな一面も語っているのです。
教授は、モンゴメリの息子、スチュワートから、
母との幸せな思い出をたくさん聞きました。
(ルビオ教授)
モック・チェリーパイと母の思い出を話すスチュ
ワートは、本当に幸せそうでした。
モンゴメリは、息子達をとても愛していたし、出
来る事を精一杯やっていました。だから、スチュ
ワートの中で、モック・チェリーパイの思い出は、
いつまでも残っていたのでしょう。話し出したら
止まらなくなるほどに。
世界中で愛される、
幸せな物語を書き続けたモンゴメリ。
チェリーパイも、モック・チェリーパイも、
彼女の幸せを彩った、
かけがえのないスイーツでした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/51/f6/j/t02200138_0480030012595315885.jpg?caw=800)
**********
「赤毛のアン」! 少女の頃、それこそ何度も何度も
読み返した、大好きな物語。最近、カバーイラスト
につられて(ちなみに、羽海野チカさんのイラスト)、
新訳の「赤毛のアン」シリーズを3冊続けて読んだ
ばかりなので、私にとってはタイムリーな回でした。
繰り返し読んでいたのは、少女時代のアンのお話
なので、チェリーパイよりも「木イチゴ水」のほうが
馴染みがあるというか、憧れがあります。なんだか
とっても美味しそうで、もの凄く飲んでみたい飲み
物でした、木イチゴ水。私の記憶では、「イチゴ水」
なのだけれど、「木イチゴ水」が本当なのでしょう。
今なら、アンが間違えたほうの、木イチゴ水という
か、お酒のほうが飲みたい、飲兵衛な大人になっ
てしまいましたが・・・(恥)
夏しか食べられないという、チェリーパイも食べて
みたい。その季節が待ち遠しくなるようなスイーツ。
きっと、毎年楽しみに思う気持ちも、美味しさにプ
ラスされて、より美味しさが増すのでしょう(*^。^*)
モンゴメリの得意料理、クランベリーとレーズンの
モック・チェリーパイも、美味しそう。食べたい~。
モンゴメリがずっと書いていた日記は、気持ちを
整理したり、書くことで、想いを吐きだすための、
ツールだったんじゃないのかなあと思いました。
息子さんが、幸せな思い出をたくさん持っている、
そんな時間を共有したモンゴメリが、不幸なだけ
のはずがないと・・・。あんな素敵な物語を書いた
彼女の人生が、辛いだけのはずはないと・・・。
歳をとった今、同じように歳をとったアンの物語
も読んでみたくなりました。今では、アンよりも
マリラの気持ちになってしまう今日この頃・・・。
●私が最近購入した、新訳「赤毛のアン」の本
のお話は、こちらの記事に ↓
羽海野チカ・ウキウキ文房具セット♪
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赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から/東洋書林
はありませんでした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/2b/a8/j/t02200138_0480030112595314314.jpg?caw=800)
「赤毛のアン」が大ベストセラーになったことで、
世界中から続編を望む声が寄せられます。
もともと、アンの続編を書くつもりはなかったモン
ゴメリ。彼女は、そのプレッシャーに、次第に追
い詰められていきました。
更に、夫のユーアンは、妻が小説を書くことを心
よく思っていませんでした。ある日、モンゴメリを
未婚だと勘違いしたファンから、ミス・モンゴメリ、
と書かれた手紙が送られてきました。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/bc/18/j/t02200138_0480030112595314316.jpg?caw=800)
夫は、こんな宛名の手紙を今後も受け取るなら、
出ていってくれ、と言い放ちます。
しかも、その夫が心の病に罹ってしまい、
モンゴメリの苦悩は、
ますます深まっていくのです。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/b5/6b/j/t02200138_0480030012595314941.jpg?caw=800)
牧師の仕事は、毎週のミサや、冠婚葬祭など
忙しく、モンゴメリが病気の夫に代わって、
信者の家をまわることも珍しくありませんでした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/c0/ab/j/t02200138_0480030012595314944.jpg?caw=800)
執筆は一日数時間だけ。つらく目まぐるしい日々
を、モンゴメリは送っていました。そんな彼女に
とって、心の支えは、子供達だったのです。
**********
モンゴメリの日記の編纂を手がけた、
メアリー・ヘンリー・ルビオ教授。
家族や周囲の人々への聞き取り調査も
行ってきた、モンゴメリ研究の第一人者です。
(ルビオ教授)
モンゴメリは、息子達が小さい頃、よくピクニック
に連れていきました。サンドイッチや飲み物、モ
ック・チェリーパイを持ってね。そこには美しい川
が流れていて、子供達は川で泳いだ後、モック・
チェリーパイを食べました。モンゴメリは忙しいな
がらも、そうやって、子ども達を喜ばせていたの
です。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/d9/42/j/t02200138_0480030012595314942.jpg?caw=800)
そして、息子のスチュアートが医師を目指し、大
学で勉強に励んでいた頃、モンゴメリは、息子の
大好物のモック・チェリーパイを焼き、ブリキの缶
にたくさん詰めて、わざわざ届けに行きました。
モック・チェリーパイは、家庭や仕事で苦しんで
いたモンゴメリの、唯一の、安らぎの時を彩って
いたのです。
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【TEA BREAK】
ファンなら一度は作りたい、
赤毛のアンのスイーツをご紹介。
友人ダイアナを家に招いた時に出したのが、木イ
チゴと砂糖で作った、甘酸っぱい木イチゴ水。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/d0/ba/j/t02200138_0480030012595314943.jpg?caw=800)
ところが、おっちょこちょいのアンは大失敗。
木イチゴ水によく似た色のお酒を飲ませて
しまったのでした。あら大変。
そして、牧師夫妻を招いてのお茶会で、アンが
作ったスイーツが、スポンジを何層かに分けて、
イチゴのジャムを挟んだレイヤーケーキ。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/89/bf/j/t02200138_0480030112595315441.jpg?caw=800)
ところが・・・。
ここでもアンは、大失敗。風邪で鼻がきかなかった
アンは、バニラエッセンスと間違えて、なななーん
と痛め止めのお薬をたっぷり入れてしまうのです。
実は、モンゴメリが若いころ、下宿先の夫人から、
こんなケーキを出されたことがあるんだとか・・・。
その時の経験を、作品に生かしてるんですねえ。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/d1/9e/j/t02200138_0480030112595315442.jpg?caw=800)
他にもスイーツがたくさん登場する赤毛のアン。
スイーツに注目しながら、
物語を楽しんでみては、いかが?
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赤毛のアンで、ご馳走として登場するチェリーパイ
と、モンゴメリが愛する息子の為に作った、モック・
チェリーパイ。グレーテルは2つの味から、どんな
ことを感じるかしら?
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/9e/f9/j/t02200138_0480030012595315444.jpg?caw=800)
**********
1942年、モンゴメリは、67歳でこの世を去りました。
彼女は、仕事や家庭に関する苦悩を、晩年まで
日記に書き続けていました。その為、不幸な人生
を歩んだ作家として、語られることがあります。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/76/f3/j/t02200138_0480030012595315884.jpg?caw=800)
しかし、
長年研究を続けたルビオ教授は、こう語ります。
(ルビオ教授)
確かに、日記には心痛む文章が見られます。
しかしそれは、彼女の人生の一面にしかすぎず、
周りの人々は、幸せな一面も語っているのです。
教授は、モンゴメリの息子、スチュワートから、
母との幸せな思い出をたくさん聞きました。
(ルビオ教授)
モック・チェリーパイと母の思い出を話すスチュ
ワートは、本当に幸せそうでした。
モンゴメリは、息子達をとても愛していたし、出
来る事を精一杯やっていました。だから、スチュ
ワートの中で、モック・チェリーパイの思い出は、
いつまでも残っていたのでしょう。話し出したら
止まらなくなるほどに。
世界中で愛される、
幸せな物語を書き続けたモンゴメリ。
チェリーパイも、モック・チェリーパイも、
彼女の幸せを彩った、
かけがえのないスイーツでした。
![日々のダダ漏れ-「赤毛のアン」のチェリーパイ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130701/21/pikataa3/51/f6/j/t02200138_0480030012595315885.jpg?caw=800)
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「赤毛のアン」! 少女の頃、それこそ何度も何度も
読み返した、大好きな物語。最近、カバーイラスト
につられて(ちなみに、羽海野チカさんのイラスト)、
新訳の「赤毛のアン」シリーズを3冊続けて読んだ
ばかりなので、私にとってはタイムリーな回でした。
繰り返し読んでいたのは、少女時代のアンのお話
なので、チェリーパイよりも「木イチゴ水」のほうが
馴染みがあるというか、憧れがあります。なんだか
とっても美味しそうで、もの凄く飲んでみたい飲み
物でした、木イチゴ水。私の記憶では、「イチゴ水」
なのだけれど、「木イチゴ水」が本当なのでしょう。
今なら、アンが間違えたほうの、木イチゴ水という
か、お酒のほうが飲みたい、飲兵衛な大人になっ
てしまいましたが・・・(恥)
夏しか食べられないという、チェリーパイも食べて
みたい。その季節が待ち遠しくなるようなスイーツ。
きっと、毎年楽しみに思う気持ちも、美味しさにプ
ラスされて、より美味しさが増すのでしょう(*^。^*)
モンゴメリの得意料理、クランベリーとレーズンの
モック・チェリーパイも、美味しそう。食べたい~。
モンゴメリがずっと書いていた日記は、気持ちを
整理したり、書くことで、想いを吐きだすための、
ツールだったんじゃないのかなあと思いました。
息子さんが、幸せな思い出をたくさん持っている、
そんな時間を共有したモンゴメリが、不幸なだけ
のはずがないと・・・。あんな素敵な物語を書いた
彼女の人生が、辛いだけのはずはないと・・・。
歳をとった今、同じように歳をとったアンの物語
も読んでみたくなりました。今では、アンよりも
マリラの気持ちになってしまう今日この頃・・・。
●私が最近購入した、新訳「赤毛のアン」の本
のお話は、こちらの記事に ↓
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