マンガのあなた SFのわたし | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

イケメンの定義 ブログネタ:イケメンの定義 参加中

子供の頃から自他共に認める「面食い」の私が
定義するところの、「イケメン」とは・・・、「美形」、
「美少年」と、非常にわかりやすく単純なのでし
た。まさに「少女マンガ」に出てくるような感じで。


萩尾望都さんの「トーマの心臓」は、私にとって、
バイブルというか、心の奥に大事に置かれた宝物。
そんな、萩尾さんの1970年代の貴重な対談集が↓

「マンガのあなた SFのわたし」
萩尾望都 対談集 1970年代編

河出書房新社 1400円


萩尾望都、初の対談集。1970年代の貴重な対話が

一冊に。手塚治虫、小松左京、寺山修司、石ノ森章
太郎、松本零士、美内すずえ、水野英子の、豪華7
名に加え、羽海野チカとの新規対談も掲載!

【目次・収録作品】

第1章 手塚治虫   「SFマンガについて語ろう」
第2章 水野英子   「私たちって変わり者かしら」
第3章 石ノ森章太郎 「SFの話は延々尽きない」
第4章 美内すずえ  「親愛なるモー様へ」
第5章 寺山修司   「月で修学旅行の案内係」
第6章 小松左京   「絵の理想型とは?」
第7章 手塚治虫+松本零士 「マンガ、SF、アニメーション」
第8章 羽海野チカ  「全部、萩尾作品から学びました」


私的には、手塚治虫、寺山修司、羽海野チカ、の章が
興味深く面白かったです。手塚さんとの対談では、萩
尾さんが「百億の昼と千億の夜」の連載がちょうど始ま
った頃だったようで、そのへんの話から、ブラッドベリ、
SF作家における「関西人」と「東京人」の違い等、マン
ガの神様の一面が垣間見えてきて、私にはとても新鮮
で面白い対談でした。

寺山修司さんは、ほとんどの本を読んでいる大好きな
作家さんなので、文学的な、詩人らしい言葉選びで、
萩尾さんへの質問が繰り出され、それに答える萩尾さ
んの答えとで織りなす世界の空気感が心地よくて。ユ
ダの話、吸血鬼の話、夢の話etc。「寺山ワールド」が
感じられる対談です。

ちなみに、手塚氏、寺山氏に共通して萩尾さんが指摘
されたのが「面食いでしょ?」だったのが個人的にツボ。

7章までは、すべて1970年代の対談ですが、最後の章
で、羽海野チカさんとの対談があって、羽海野さんが萩
尾さんをとてもリスペクトしていて、参考にしてきたのが
よくわかるお話がたくさんありました。マンガ家の視線と
いうのは、こんな感じなんだなあと、感心することも多く、
また出てくるマンガの話がわかるので(時代的に)、うん
うんと頷くことばかりでした。

もちろん、他の対談も、とても面白い内容です。タイム
マシンに乗ってその時代の話を聞いているような、少し
だけ先の答えを知りながら読んでいるような、不思議な
気持ちになるというか。そういう意味でも面白い対談集。

そしてこれは、ナイショですが(って書いているけれど)、
萩尾望都ファンはもちろんのこと、羽海野チカファンに
も必読の書です。特に「ハチミツとクローバー」が好きな
人は読まないと損します!(私はかなり得した気分♪)

なぜなら、とても重要なことが羽海野さんによって語ら
れているから。ヒントは・・・「ゴールデンライラック」!
私にはとても腑に落ちる、納得というか、嬉しくなるお話
でした。ちゃーんと、先の先まで考えてあるんだなあと。




萩尾望都作品が大好きな人、そして羽海野チカ作品
が好きな人、とにかく漫画が大好きな人に、超超超~
お勧めです! 
あ、もちろん、SF、SFマンガが好きな
方にもお勧めの本です♪


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