魯迅のふるさと
中国の文学の父、魯迅。
魯迅の作品が好きで、大学時代から今まで、
なにげにこだわったりしている。
中国建国記念の連休に、
魯迅の生れ故郷、紹興に行ってきた。
魯迅の作品「孔乙己」に出てくる「咸亨酒店」。
すでに酒好きの落ちぶれ文人「孔乙己」が
そのへんからひょいっと出てくる雰囲気ではない。
最近の中国人お金持ち化現象で、
いろんなものが商業化されつつある。
魯迅の故郷・紹興もまた同じ。
魯迅の作品の片鱗を、魯迅の生活の一部分を
どうにか感じたいと思えど、
耳に入り、目に入ってくるのは湧いてくる大勢の人・人・人。
中国の今の混沌である。
まあ、連休というのもあって、すごかったんだろうけれど。
魯迅がこの故郷の様子を見たらどう思うだろう?
私は少し残念な気がした。
それでも、私はまた魯迅の世界を見たくて、
紹興に行きたいな、と思ってしまったりしている。
複雑だ。