ブドウ園の少女♪(=⌒▽⌒=)♪
やぁピグミャンだよ
最近ピグミャン毎朝ね・・・
ブドウくんをモグモグする季節になると
あの時のことを思い出すんだ
そう・・・ブドウ園で出会ったあの子のこと・・・
あれはピグミャンが小学生の秋・・・
家族4人で山梨にブドウ狩りをしに行くことになりました
行きの車の中でピグミャンはすでに大はしゃぎ
ピグミャンブドウ狩り楽しみだなぁ~
長めのヤリを持って行った方がいいかな
パパピグミャン・・・狩りと言っても
ヤリを使うような狩りじゃないんだよ
ブラザーお姉は頭の中が原始人だからなぁ
ピグミャンなんだとーっ
フンっ
このソフトクリーム半分あげようと思ったけどやめた
ブラザーお姉のどけちーっ
ママこら~ケンカしないの
そしてブドウ園に到着・・・
数十メートルに渡って広がる一面の紫
いっただっきま~・・・
アレ・・・なかなかブドウ取れないな
ピグミャンが苦戦していると・・・
隣に同い年くらいの女の子が・・・
女の子コレはね・・・コツがあるの
こうやって・・・ほら
ピグミャンおぉ~っすごい簡単に取れるんだね
よ~し877個モグモグするぞ~っ
女の子おかしい~私もモグモグするぞ~っ
わぁ~いわぁ~い
ピグミャンと女の子はあっという間に意気投合
ピグミャンあ・・・そう言えば名前聞いてなかったね
私の名前はピグミャンだよ
女の子私の名前はあき
ねぇねぇピグミャンどこから来たの
ピグミャンうちゅ・・・東京だよ
あきちゃんは
あきココだよ
なんとあきちゃんはブドウ園のそばの・・・
ピグミャンファミリーが泊まるペンションの子だったのでした
ってことは・・・わぁ~い夜もあきちゃんと遊べる
ブドウ狩りが終わった後一旦車で町へ出て・・・
ピグミャンファミリーで観光してる時もソワソワ
ピグミャン夜はあきちゃんとずっと起きてよう~っと
ブラザーそう言ってていつも真っ先に寝るタイプのくせに・・・
ピグミャンなんだとーっ
フンっ
この信玄餅半分あげようと思ったけどやめた
ブラザーお姉のどけちーっ
ママこら~ケンカしないの
そして観光を終えてペンションに到着
夕飯を食べた後は・・・
あきちゃんとずっとトランプしたりゲームしたりして遊んでいました
ピグミャンあぁ~あきちゃんと遊んでると楽しいな~っ
家の生意気なブラザーじゃなくて
あきちゃんがピグミャンの姉妹だったら良かったのに
あきねぇ・・・ピグミャン、ちょっと外でない
連れて行きたい場所があるんだ
ピグミャン行く行く~っ
ピグミャンはあきちゃんと一緒に外に出ました
あきここで寝転んで上見て
ピグミャンす・・・すごい・・・
ピグミャンが丘の上で寝転んで夜空の星達を見上げると
それはまるでプラネタリウムのよう・・・
綺麗
あき実はね・・・この場所はお兄ちゃんとよく来た場所なんだ・・・
ピグミャンえっ・・・
あき私には年の離れたお兄ちゃんがいるんだけど
東京の大学に行ってあんまり会えなくなっちゃったの
だから・・・たまにこうして一人で星空を眺めて
いつか東京でお兄ちゃんに会えますようにってお願いしてるんだ
ピグミャンのとこは姉弟一緒でうらやましいな
ピグミャンそっか・・・でも弟なんて生意気なだけだよ
あっ・・・流れ星
あきいつか東京でピグミャンに会えますように
ピグミャンあきちゃん・・・
いつか東京であきちゃんに会えますように
翌日・・・
ピグミャンファミリーがペンションを出発する時間が来ました
あきちゃんともお別れ
ピグミャンあきちゃん・・・さびしいよ・・・
あきピグミャン・・・クッキー焼いたからあげる・・・
あきちゃんはクッキーを渡しながら涙をこらえていました
ピグミャンありがとう
ピグミャンからあげられるもの何もないなぁ
あき何もいらないよ
だってピグミャンには・・・
一生の思い出っていう素敵な宝物をもらったから
ピグミャンあきちゃん・・・大好き
あき私もピグミャン・・・大好き
ピグミャン、もう行くよというパパの声
ピグミャンを乗せた車が動き始めました
ブロロロロ・・・・
帰りの車の中
パパピグミャン・・・素敵な友達が出来たみたいだね
ピグミャンうん、来週もまた来よう~っと
パパそれは・・・で・・・できるかなぁ・・・
ブラザー馬鹿だなぁお姉は・・・
たまにしか来れないから良いんだよ
ピグミャンなんだと~っ
フンっ
このクッキー・・・・・・・半分あげる
ブラザーお姉のど・・・えっ・・・あ・・・ありがとう・・・
ママこら~ケンカして・・・ないか
あれから十年以上経ったけど・・・
あきちゃん今頃何してるかな
もしあきちゃんが東京に出てきていて
あの交差点ですれ違ったら・・・
そんなことをふと思った秋の夜でした