令和6年能登半島地震により被災された皆様にお見舞い申し上げます。

東日本大震災もそうですが、被災された方にお見舞い申し上げるとともに、自分も万が一地震などでライフラインが断絶した時の備えをしておかなければと再び防災用品などを見直してみました。

 

防災用品を携帯出来るもの、万が一の時に持ち出せるもの、自宅に備蓄として保管しておけるものの3段階に分けて準備した(またはこれからする予定)のものを述べてみたいと思います。

 

 

 

■防災ボトル

 

 

地震や事故などで電車の中などに長時間閉じ込められるなどの短期の場合は防災ボトルがお勧めです。大きくなりますが女性ならバックでもいいかもしれません。

 

 

警視庁のX(旧twitter)より

 

作り方は簡単で100円ショップなどで売っているボトルに短期的な急場を凌げるものを入れるだけです。

 

人によって入れるものは色々で高カロリーのお菓子、トイレ用のエチケット袋、、圧縮タオル、笛、現金、傷薬、常備薬など色々ですが、ボトルに入れる理由は防水性に優れ衝撃にも強いからでしょう。

 

 

 

 

便利なのが圧縮タオルでカチカチに固めて圧縮したおしぼりやタオルなどを少しの水でで戻せるものです。

 

とても小さいのでボトルにも入りますし、旅行や自宅の防災品にも使えます。

 

 

ネットショッピングでセット売りになっているのもありますが、自分で好きにカスタマイズしたほうが個人的には良いと思うので、私は圧縮タオル、お菓子、ペンライト、エチケット袋などを入れています。

 

何もなしで何時間も電車の中などの密閉された空間に閉じ込めるときに当座の簡単な食糧やトイレやタオルなどがあるだけで全然違うと思われます。ペットボトルの水なども予備として一本あれば良いかもしれません。

 

 

 

■防災リュックその1

防災リュックは万が一の際に家を捨てて外に飛び出す際に当座を凌ぐための物資や大事なものを持ちだすためのリュックです。

 

東日本大震災を被災された方の防災リュックの記事が参考になりますが、入れたいものがたくさんあるので男女の違い、大人と子供の違いはあるもののおおよそ下記のものではないでしょうか?

 

・貴重品、預金通帳などの大事なもの

・スマホなどの携帯バッテリー

・食料

・最低限の着替え

 

 

貴重品はそのまま持ち出しでも可能ですが、持ち出し可能で火事などを考える場合は耐火ケースのようなものもあります。

 

 

耐火ケース

 

災害・救助情報などを得るのに昔はラジオで今でもラジオはありますが、時代を考えるとスマホなどのデバイスです。普通のモバイルバッテリーも良いですし、太陽光で充電できるタイプ手回しで発電できるタイプもあります。電源が確保できないケースは十分あり得ますので太陽光充電や手回し式は多少嵩張りますが確実に電気を確保出来ますので安心感はあります。

 

 

 

手回しスマホ用発電機

 

普通のモバイルバッテリーは災害用ではなくキャンプや普段使いしている方も多いので、3000円くらいで今はたくさん出ていますので外出時にスマホやIpadの電池切れで悩んでいる人はお勧めです。

 

 

 

食料はそんなにたくさんは持ち出せませんが、おいしいものを被災された方は勧めています。たんぱく質が不足するのでツナ缶がいいとか、野菜が取れないので青汁などが良いとか色々ありますが、外に持ち出すことを想定している防災リュック用としては調理不要な乾パン、缶詰、お菓子などが良いはずです。

 

必ずしもお湯が手に入るとは限らないのでカップ麺系やお湯で温めるレトルト系は家の備蓄と考えた方が良く、この手のことは情報を簡単に得られますが、個人的に最近読んで面白かったのが賢者の非常食という本で日本人が古来何を食べてきたか、あるいは非常食にも役立ちそうな本でした。

 

 

賢者の非常食

 

 

興味があればぜひ読んでみて欲しいのですが、救荒食品として何を常備すれば良いか、また古来日本人が厳しい条件下で栄養価の高いものを得るためには非常に参考になるものがあります。

 

持ち出せる防止リュックにという意味ではかつおぶしやドライフルーツがお勧めで実際に関東大震災のときにかつおぶしと湯冷ましの入った鉄瓶を持ち出して、かつおぶしを舐めたり、水でふやかして救助が来るまでの急場を凌いだ話が載っています。

 

かつおぶしの栄養価の高さは昔から論じられており、薄く削ったけずりぶしは食卓に並ぶ一般的なものですが、緊急時にも保存性や携帯性に優れるので個人的には防災バックに入れています。

 

ドライフルーツは色々ですが、乾燥発酵させたものアミノ酸やビタミンを摂取できて軽量で携帯に優れ保存も効くのでお勧めです。

 

 

保存期間5年の羊羹なんてものもありますが、何もなければ定期的に自分で消費して入れ替えることになるのでやっぱり好きなものが一番です。特に極限状況では絶対に美味しい好きなものがあった方が良いに決まってますのでチョコでもなんでも好きなものを入れておくと良いと思います。またマルチビタミン系のサプリメントも栄養価という意味では価値があります。

 

 

■防災リュックその2

 

自宅に留まれないレベルの災害にあった場合は避難所生活ということになりますが、命を守れたなら次はどれだけ快適に過ごせるか?です。

 

 

朝起きて自分が何を使ったか?をメモしていけば避難所生活をしなければならなくなったときに必要なものを考えることが出来ます。

 

避難所生活がどれくらい続くのかは予測出来ませんが、学校の避難所で必ずしもマットや寝袋などが貸し出されるとは限りません。自分用の寝袋や下に敷くマットがあればある程度快適な睡眠をとることが出来ます。

 

寝袋は値段も性能もピンキリですが、真冬の災害を考えるとある程度防寒性の高いものが必要ですし、荷物になりますがマットもあれば硬い地面で寝なくて済むのであった方が良いかもしれません。

 

 

 

また男性なら髭剃り髭剃り、女性なら化粧水やクリームなどなくても生命には関わらないけれどあった方が絶対に快適なものに優先順位をつけて防災リュックに入れていきます。

 

 

お風呂やシャワーなども望めないかもしれないので体を拭けるウエットティッシュや無水シャンプーという水を使わないシャンプーなんてのものもあります。

 

 

無水シャンプー

 

 

細かいことを言えば爪切りとか髪用のブラシとか歯ブラシとか切りがありません。避難所用のスリッパ、圧縮タオル、軍手、耳栓、懐中電灯、電池など様々で人によってはコンタクトレンズ用品などの自分に必要なものがある場合もあります。

 

リスト化してなるべく小型で軽量のものを厳選してリュックに詰めていきますが、食料も入れる必要がありますし、入れれば入れるほど重くもなりますので災害時に持ち歩ける量を考えてリュックのサイズや重さを考える必要があります。

 

 

■備蓄

自宅が残った場合に考えるべきは電気・ガス・上下水道・食料・生活用品です。

 

電気はガソリン発電機が最強ですが、値段・ガソリンの保存・騒音などハードルが高いです。最近はソーラーパネルがある家も多いですが、持ち運べるサイズのソーラーパネルもあり、バッテリーなどに充電できるタイプもあります。

 

 

 

 

停電が長く続く状況でもソーラーパネルがあればド最低限の電気は得られます。スマホ、湯沸かし、炊飯器など家電製品はなくてはならないものですが、どれくらいの発電量があるかは製品によるものの、確実に電気を得られる方法としては有益ですし、普段から大きめのバッテリーに電気をためておくのも良いと思います。

 

 

ガスは最もお手軽のはカセットコンロでキャンプ用品としてマナスルストーブというのがあって灯油で強い火力を得られるものもあります。冬に灯油ストーブなどを使っている方は灯油燃料で動くことを考えるとありかもしれませんが、カセットコンロのほうが圧倒的にお手軽です。灯油ストーブはどちらかというとキャンプやサバイバル用品です。

 

 

 

そして最大の問題がトイレです。水はペットボトルの水を備蓄すれば良いですが、トイレは死活問題でもし下水管が破損した場合はトイレを使うことが出来ません。

 

 

自宅に庭があれば最悪穴を掘って布などで目隠しを作ってマンホールトイレなどが自治体によって設置されるまでの簡易トイレを自宅に作れるかもしれませんが、マンション・アパートではそうもいきません。

 

 

トイレが復旧までの期間を凌ぐために災害用トイレを自宅に保存しておけば少なくとも当座のところは安心です。

 

 

 

段ボールで100個入りなんてのもありますのでご家族の人数に合わせて最低でも1週間くらいは用意しておきたいところです。

 

 

食品に関しては特にここで述べる必要はないと思いますが、普段使いのものもなくなったら買い足すではなく常に余剰が1つか2つある状態にしておき、保存性の高いものを災害用兼普段用としてレトルトのカレーやカップ麺などの賞味期限が長いものを常備しておきます。前述の賢者の非常食という本も参考になります。

 

 

後は普段使いのトイレットペーパー、洗剤、シャンプーなども同様でたとえ一週間分でも良いので普段用の保存に+αしておけばそれがそのまま災害時の備蓄になります。シャンプーや洗剤系は余剰が1つか2つある状態にするのは簡単なのでおすすめです。

 

 

最低限かもしれませんが電気を確保して、カセットコンロなどでお湯も沸かせて、水や食料もあり、トイレも準備あるなら命を繋ぐことが出来ます。余裕があるならあとはどれだけ快適に過ごせるかが活力に繋がっていきます。