Pairwise法と直交表のテストケース数と3因子間網羅率を比較する
直交表ベースの組み合わせテストではPairwise法と比較してテストケース数は多くなるが、3因子間網羅率(3-Wayカバレッジ)が高くなると言われています。そこで実際にパラメータ数と水準数を変化させた場合の比較を行なってみました。比較はパラメータ数を固定して水準数を変化させた場合と、水準数を固定してパラメータ数を変化させた場合の2種類について行ないました。
最初はパラメータ数を固定して水準数を変化させた場合です。パラメータ数は8で固定しています。水準数を2から16まで変化させた場合のテストケース数と3-Wayカバレッジを測定しました。
3-Wayカバレッジは、双方にそれほど大きな違いは出ていませんが、全体では直交表の方が多くの場合Pairwise法よりも多いという結果となっています。
次に水準数を固定してパラメータ数を変化させた場合です。
3-Wayカバレッジはパラメータ数が9個までは双方に大きな違いは出ませんが、10個以上になると2倍程度直交表の方が多い結果となっています。これはテストケース数がそれだけ増加したためであることが見て取れます。
直交表ベースの組み合わせテストではPairwise法と比較してテストケース数は多くなるとは言っても、多くなる程度が問題です。この比較では、2~3倍もの違いが出ています。これだけテストケース数が多くなっても直交表を使いたいという理由は、3パラメータ間の組み合わせが均等に出現する、ということだけであるように思われます。3-Wayカバレッジが高いのはテストケース数が大幅に多くなったので当然です。これだけを重視するのであれば、PictMasterの「カバレッジを指定して生成」の機能で実現可能です。
最初はパラメータ数を固定して水準数を変化させた場合です。パラメータ数は8で固定しています。水準数を2から16まで変化させた場合のテストケース数と3-Wayカバレッジを測定しました。
水準数を変化させた場合の直交表とPairwise法のテストケース数と3-Wayカバレッジの変化
パラメータ数を変化させた場合の直交表とPairwise法のテストケース数と3-Wayカバレッジの変化
3-Wayカバレッジは、双方にそれほど大きな違いは出ていませんが、全体では直交表の方が多くの場合Pairwise法よりも多いという結果となっています。
次に水準数を固定してパラメータ数を変化させた場合です。
3-Wayカバレッジはパラメータ数が9個までは双方に大きな違いは出ませんが、10個以上になると2倍程度直交表の方が多い結果となっています。これはテストケース数がそれだけ増加したためであることが見て取れます。
直交表ベースの組み合わせテストではPairwise法と比較してテストケース数は多くなるとは言っても、多くなる程度が問題です。この比較では、2~3倍もの違いが出ています。これだけテストケース数が多くなっても直交表を使いたいという理由は、3パラメータ間の組み合わせが均等に出現する、ということだけであるように思われます。3-Wayカバレッジが高いのはテストケース数が大幅に多くなったので当然です。これだけを重視するのであれば、PictMasterの「カバレッジを指定して生成」の機能で実現可能です。