メロキュンプレゼンツ!!
《ハッピー♡プレゼント!!》
前後編のつもりが書いていると、どんどん伸びてきて終われなくなってしまいました!
某様に長くなるでしょう~と笑っていた呪い?いえ、道連れとなったのです。
なんだか自分が一番ビリになりそうな予感もしていますが、
何とかお祭り期間中に終わらせるように頑張ります!
ただ・・・・・
メロキュン要素は、相変わらず少ないです。
口直しは、こちらでどうぞ。↓
メロキュンお祭り会場
アンラッキーガールに幸運のキスを♡ 2
「ごめん・・・・・」
呆然としている彼女に、もう一度頭を下げた。
彼女の足元に転がり落ちている包みを拾おうとして、角が潰れた箱に気づき、後悔の波が押し寄せる。
彼女がどんな風に思い悩み、これを用意してくれたのかと考えると、
自分の不覚さが情けなくて、殴りたくなってくる。
どうしてあの時 すぐに貰った物を元に戻さなかったのか?
そうすれば少なくとも 彼女をこんな風に傷つけたりせずにすんだ。
それにあんなに意地になって今、
プレゼントを受け取る必要があったのか?
少し冷静になれば、彼女の様子のおかしさに気づいて、
今のような気まずい雰囲気にもならなかった筈。
ヒール兄妹以来、近くなった距離に油断して、
気づかぬ間に、甘えていたのかもしれない。
昨日の彼女がとても嬉しそうに話してくれたから、俺も凄く楽しみで、
早くプレゼントを見たいと思っていた。
去年と同じようで違う、後輩以上恋人未満の微妙な関係
他人前では決して、後輩の立場を崩さない彼女は、
昔のように気軽に近寄っては来ない。
でもそれは、遠くなったのではなく、近くなったからこその変化。
人影に隠れるように立ち
控えめにこちらを気にしている。
見えない所では嬉しそうに傍に来て
何かと俺を気遣い、世話を焼いてくれる。
まるで秘密の恋人みたいに。
だから勘違いしてしまったのかもしれない。
まだ何も始まっていなかったのに-------
落ち込んでいる彼女と、今自分の手にあるプレゼントを交互に見ていて、ふと数日前にかかってきた、アールからの電話を思い出した。
「ねぇ、最上さん。もしかして・・・・・社さんから何か聞いた?」
ビクンと肩が震え、ゆっくりと彼女の視線が俺の方へ上がってくる。
眉尻を下げ、情けない顔でしばら見つめていたが、
観念したのか、小さく頷いた。
(やっぱり、そうだったか・・・)
「これ、開けてもいいかな?」
泣きそうな顔で小さく頷くと
またず~~~んと深く沈み込んでいった。
このままでは、いつかのような突拍子もない思考で何を言い出すか、わかったものじゃない。
早く、誤解を解かなければ。
蓮はこれ以上潰さないよう、丁寧にリボンを解くと、中身を取り出した。
予想通り、さっき百瀬さんが贈ってくれた物と同じデザインのマフラー。
最近気に入ってよく身につけていたものだった。
アールマンディのロゴの反対側を確認すると
蓮の笑みはどんどん深くなる。
「やっぱり・・・・」
漏れ出た言葉は嬉しそうで、幸せに満ちた笑顔となり、マフラーを暫し見つめていたのだが、俯いたままのキョーコは、そんな蓮の様子に気付かない。
「すみません、身の程知らずが、つい欲張ってしまい、差し出がましいことをしてしまいました。」
キョーコは、プレゼントを開けたのに、何も言わない蓮が、困っていると勘違いして、焦って謝ろうと顔を上げた。
「欲張る?どういう意味?」
「………それは……敦賀さんに、いつも身につけて貰いたいなどと、
恐れ多くも考えてしまったからです。分をわきまえずに、敦賀さんに贈られたプレゼント達に対抗意識を燃やして…見栄を張ったりして…
恥ずかしい…だから、こんなことに、なっちゃうんですよね……
私って、本当、救い様のないダメ女だ……
無理して背伸びなんて、しなきゃよかった……」
「そんなことはない!最上さんがそんな風に思ってくれてたなんて………」
言葉を詰まらせ、手で口を覆う蓮に、キョーコは首を傾げた。
「敦賀さん?」
「………嬉しい………すごく嬉しいよ。」
「えっ?」
「だって、最上さんは他のプレゼントに嫉妬して、俺のために頑張ってくれたんだろ?それも、いつも身につけて欲しいからだなんて、好きな子に言われて、嬉しくない男はいないよ。」
「・・・・・・今更・・・慰めなんていりません。」
素直に自分の気持ちを話してくれたのに、好きという言葉は
ざっくりスルーとは、さすがラブミー部。
「慰めなんかじゃないよ。本心からそう思っているんだけど。
君が・・・・好きだから。」
さっきスルーされたのが悔しくて、もう一度言ってみた。
今度は通じたかな?
ボンっと火がつきそうなほど真っ赤になって、口をパクパクさせている。
しかしその後は、眉間にしわを寄せ、ふるふると頭を振り始めた。
とても告白をされた後、恥じらう乙女とは言い難い、難しい表情。
「す、す、好きだなんて、紛らわしい言い方しないで下さい!
私じゃなければ、誤解されますよ。」
「君は、誤解しないの?」
「はい、私は敦賀さんにからかわれるのは慣れてますから、ご安心下さい・・・・・私も・・・・・///敦賀さんが、好き、ですよ。」
参ったな・・・
身から出た錆とはいえ、元から難攻不落のラブミー部の最上さんを、一層強力にしてしまった。
どうせ今の好きだって、その後に先輩としてとか、尊敬してますとか、つくんだろうな・・・
まっ、このくらいで最初から伝わるとは思っていなかったから、
仕方ないか。
「うん、ありがとう、最上さん。このマフラーは大切に使わせて貰うからね。」
神々しい笑顔で見つめられ、心底嬉しそうにお礼を言う蓮に、キョーコはときめく心を抑えきれず、堪らずぷいっと顔を背けてしまった。
さっきみたいに、喜んで崩れそうになる表情を止めることもできない。
それでも真っ直ぐ見つめてくる視線に、堪らず誤魔化そうと
つい拗ねた口ぶりで甘えてしまう。
「でも・・・・同じものになってしまいました・・・・どうせなら、先に渡したかったな・・・驚く顔が見てみたかったのに・・・」
思いがけない彼女からの爆弾は
決壊しかけている俺の理性を
激しく揺らすものだった--------
ヤバイ!ヤバイです!
終わりません。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
この部分は中編で書いていたのですが、いくら書いても終わらないな~と思いつつ文字数確認してたら、ピコのガラ携では文字切れ確実のオーバー!
いけない!と思って、分割して、メロキュンを少しでも感じてもらえるようにと加筆してたら、また終わらず
そして、メロキュンにならなかった
本当に終われるのかしら・・・・
少しでもお気に召されましたら、ポチッとお願いします。
拍手
当ブログにアメンバー申請をお考えの際には
まずは【アメンバー申請時のお願い】 をお読み下さいますようお願いいたします。