picnic earth
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書き留めておく。

2023.06.25 sun

BLUE RESISTANCE 10th Anniversary 企画

黒商店×picnic earth pre.

『Midsummer fruit』

 

 

 

 

 


 

来てくださった方、来れなかったけど気にしてくださった方、ありがとうございました。


 

イベント翌日から寂しさより安堵が勝り(1年延期になっただけのことはある笑)

ライブレポート書くのもな?そもそも書けないな?でもブログは残しておきたいな。と思ったので、

当日感じたことやらなんやらを書き留めておくことにしました。



 

東北・石巻・5年ぶり・コロナ禍・延期…。

今までだったら泣ける要素満載で、いや、これは泣くな。


 

…泣くよな?


 

 

いや、待てよ、もしかしたら泣けないかもしれない。

 

だって楽しみ過ぎる。


 

 

と思い出したのが1週間前。



 

その予想はきれーいに当たり、ライブ中何度も天井を見上げて、「まじか!」と言いながら大笑いした。

 

 

目の前にあったのは1ミリも予想しなかった景色

 

 

紛れもない“よろこび”と“しあわせ”だった。



 

悲しい出来事とか、傷ついたこととか、つらかったこととか、我慢したこととかきっとみんなそれぞれあって、

特に東北は、それを忘れないことや知ることが正しい。みたいな雰囲気が、望む望まずを置き去りにしたまま漂っていたりして、

 

 

でもさ、わたし知ってたんだ。12年間石巻に通って何度も見てきた。

 

 

どんな状況の中にもしあわせな瞬間はある。

 


 

あの日目の前にあったのは、その“しあわせな瞬間”が何度も何度も訪れて途切れなかった、そんな景色だった。

 

いちばん後ろからライブを見てたんだけど、ほぼほぼ客席見ちゃったよね。

 

だってSTRAIGHTのライブのときから、みんなずっと笑ってるんだもん。

 

 

12年経ったら、この3年を乗り越えたら、こんな景色と感情が待ってるだなんて、想像もしなかった。

 

 

もしかしたらこれは強くなったわけでも乗り越えたわけでもなくて、ただただわたしたちは忘れてしまったのかもしれない。慣れてしまったのかもしれない。

でもそれでもいいと思った。それが積み重ねた時間の上に得たものであれば。だって忘れられるわけないもんな。

 

 

なんかさ、悲しい思いをした人に、“寄り添う”ってよく言うじゃない。東北でも何度も何度も何度も耳にしてきた。でもわたしはずっと「よくわからないなぁ」と思っていた。

“寄り添う”のやり方がわからなかった。

そしてそのやり方は今でもわからないけど、これからはあの日みたいな、しあわせな時間を作っていけたらいいなと思った。



 

イベントの翌日、石巻でお世話になっている人からもらった言葉、

 

『楽しくて、何より嬉しい時間でした。』

 

たぶんわたしが今回ガチ泣きしたのはこのときだけだ。



 

時間は“続き”だからさ、どこかを切り貼りしては繋げないけど、わたしはわたしで、これからも嬉しくなるような時間を作れたらと思うよ。


 

あとはもうとにかくよっしーさん、石巻でベースが弾けてよかったね!

MCでも言ってたけど、コロナで1年空いたけどこの8年、毎年欠かさず石巻に通ったものね、しかも毎年雪に降られてね(そういや今年降らなかったな?)

その間誰も「ライブやらないの?」って言わなかったのに(それもすごい)、最終的には「テレビとかでは見てるんだけどさ、ほんとにベース弾けるの?」って言われてたからね、 倒れるかと思うくらい笑った。笑

 

もしかしたら“寄り添う”ってよっしーさんみたいなことかもなー。


 

 

わたしは音楽イベンターではないので、次はいつやるかわからないし、もう一生やらないかもなーと思っているけど、また違ったやり方で、いつか皆さまを石巻にお誘いできたらいいなと思っています。

色々運ばされたり、炎天下の中で草刈りさせられたりするけどね。笑 来てね!!!

 

 

 

 

 

あの日はほんとにありがとう!!!

 

 

 

 

 

 

2023年4月1日&2日 岩崎有季『MIND TRAFFIC JAM TOUR』宮城篇

すっかりご無沙汰してしまいました。

皆さま、お元気ですか?

 

年が明けてもう3ヶ月

気がついたらpicnic earthちゃん、なんと今年15周年でした。

特別なことは考えていたりいなかったりですが

去年から苗木picnicもひっそり再開したし

今年はちょこちょこ動けたらなー。と思っています。

 

その第1弾!ではないのですが、4月に仙台と石巻でイベントやります。

 

去年石巻の茂木さんのライブでお世話になった岩崎有季さんのリリースツアー宮城篇を

担当させていただくことになりました。

 

去年のイベントの翌日、ひとりで門脇小学校やわたほいを回っていた岩崎さん、

その様子をTwitterで見て“あれから12年も経ったのにこういう人いるんだなー”というのが正直な印象。

何かを知ったり知ろうとするのに早いも遅いもないんだなー。と改めて思った。

そして、2回目から!何事も2回目からが本番!と思っているわたしは、

リリースツアーやるなら東北来るよね?え?ぜったい来るよね?とテレパシーのような念を送り(笑

実現しました。

 

だって、岩崎さんのアルバム、めちゃくちゃよかったもん。

 

うまく言えないけど“しあわせになろう”と思った。

 

しあわせになりたいなー。じゃなくて、もっとちゃんと意志を持ったやつ。

 

 

 

 

そしてわたしは、イベントだろうと写真集だろうと何かを作るときは、

出会った人に少しでもしあわせになってほしいし喜んでもらいたいと、心の底から思っています。

 

2023年もさ、そんな年にしたいよね。

 

まずは4月1日&2日、そんな日にしたいよね。

 

 

 

さて、やっとこイベントの紹介です。

 

2023年4月1日(土)

 

YUUKI IWASAKI 

『MIND TRAFFIC JAM TOUR』 

宮城篇 DAY 1

 

@HIGHBURY 仙台文化横丁

OPEN 17:30 / START 18:00

ADV ¥2500+1ドリンク代 

DOOR  ¥3000+1ドリンク代

全席自由

 

 【ACT】

岩崎有季

中川和寿(LIVE DRAWING)

 

 

【TICKET】

 

 

 

 

まずは仙台、4月1日、仙台在住のこれまためちゃくちゃお世話になっている、

絵描きの中川和寿さんとのコラボイベントです。

 

中川さんとイベントやるのって実は初めてだなー。

 

そして何気に仙台でイベントやるのって初めてだなー。

 

中川さんにはライブ中にライブドローイングをお願いしています。

 

尚、お店は21時から通常営業になるので、イベント後は一緒に飲みましょう♩

 

しかもこの日は仙台の桜満開予想らしいよ!わたし持ってる!笑

 

花見からのライブとか最高じゃないですか?

 

楽しみです!!!

 

 

 

 

2023年4月2日(日)

 

@石巻  こころの森ガーデンカフェ 

(石巻市南浜町二丁目1-56)

OPEN 12:00 / START 13:00

TICKET ¥1500(1ドリンク付き)

    小学生以下無料

全席自由

 

 【出演】

岩崎有季

 

【TICKET】

 

 

 

イベント2日目は石巻。

やっぱり石巻…なんだけど、実ははじめは仙台だけの予定でした。

 

 

「2日あったら石巻にも来てほしいですけどね〜」と言ったら

 

『行けますよ』

 

「?!?!?!」

 

…と、急遽決まったのが石巻公演です。

 

たぶん岩崎さんのすごいところってこういうところ。

 

南浜は、きっと12年前にニュースで目にした方も多いでしょう、

“がんばろう石巻看板”から数メートルのところです。

何ならカフェから外に出たらすぐ見えます。

 

あの頃はさ、ラジオからはアンパンマンマーチとミスチルの“かぞえうた”がずっと流れてて

わたしが参加してたボランティアのキャンプサイトでは“音楽が必要かどうか論争”が巻き起こったりしてて

「だったらおまえひとりで瓦礫の中に行って歌ってみろよ」なんて言葉まで飛び交って

わたしはまぁ…、泣いてたなぁ。

 

大好きな音楽が不必要どころか不謹慎みたいに言われてて

でもわたしも「必要だ」とは言えなくて

 

今でも思い出すと“ぎゅうっ”とするんだけど

音楽はきっとこの先もきっとチカラを発揮するからさ、

 

あのときは「今じゃなかった」かもしれないけど

今は「今だよ」って言えるかな。

 

あの日を伝えるイベントでも思い出すイベントでもないです。

 

でももし石巻に来たことがないという方がいたら「この機会に」とは言うかな。

 

 

 

以上、久しぶりに書いたのにやっぱり長いな笑。

 

どうぞ皆さま、素敵な春を。

 

そしてできるなら宮城で会えますように♡

 

 

 

picnic earth ヤマナカカナでした。(今年これめっちゃ言うわ。15周年だから!)

『10年の幸福写真』出版記念イベント -12年目の春の日-

2022年4月9日 晴天!!!

 

『10年の幸福写真』出版記念イベント -12年目の春の日-

@ 石巻 BLUE RESISTANCE

 

無事に終了しました。

ご来場くださったみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

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企画段階で、コロナ禍で自分がライブハウスに行けなくなっちゃうし、

直前で地震がきて東北新幹線は止まっちゃうし、

 

結局、当日もバタバタしてしまったのでいろんな人に迷惑をかけた。

イベント中もいろんなことが起こるし、おかげで未だに記憶が曖昧なのですが、

翌日友人たちからたくさんのお礼の連絡をいただいたので

いい日になったのだなー。と、思っております。

 

 

個人的には、ブルレジに茂木さんと岩崎さん、西郷くんが来てくれた時点で相当うれしくて、

だってここで会えるの7年ぶりだよ?

コロナだけじゃなくて、時間が経てばいろいろなことが変わっていくのは当たり前だと思うけど、

どんな環境にいた人も、2年なり、7年なり、11年なりをそれぞれの場所で踏ん張ってきて、

この日に集まれたということは、実はものすんごいことなんだと、改めて思っています。

 

 

 

 

 

 

今回写真集の編集をさせてもらいながら常に感じていたことは、“つづき”、でした。

何かを、あったこと。とか、なかったことに。とかそういう話ではなく、

“現在”はいつかのつづきだし、この先だってつづいていく。

 

写真集は石巻で作られて、石巻の人たちがたくさん写っているけれど、

石巻の人でなくてもそれぞれ同じ時代を生きてきて、それぞれの場所に持ち帰っているよね、

だからその話をしてほしいんです。とお願いしたのが

けいすけと茂木さんと西郷くんのトークセッションでした。

 

 

 

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photo by カズヤさん

 

 

 

たぶんわたしがいまもこうして石巻に関わっていられるのは、あの頃もいまも、

自分が大人だから。だと思うのです。

大人だもの。かっこよく生きたいではないの。

改めて、うらやましい!わたしもかっこよく生きたい!!と思う時間でした。

 

 

 

けど、あれだよね。

 

写真集の編集もさせてもらった。トークセッションもおもしろかった。けどさ、

 

やっぱり音楽最強!!(おい)

 

 

 

 

 

 

西郷くんの歌はほんとに毎回“なんっっっっっっだ、これ!!!!!”と思うし

今回もそう思ったし、やっぱりすごいんだ、あの人。

初見のトモダチが何人もしっかりファンになってました。

 

 

 

 

 

 

決して積極的に前に出るタイプではない西郷くんが(バンドマンに対して言うのどうかと思うけど)

2011年に石巻に来て支援物資の倉庫で作業してたの、ちゃんと覚えているよ。

楽器を届けられる保育園や学校を探していたのも、それが大変だって話してくれたことも、

全部覚えてる。

 

トークセッションもイベントも仕切ってくれて、心遣いと優しさと繊細さに、ただただ脱帽でした。

 

 

 

茂木さん(a.k.a. おにぃ)はさ、もう10数年も、いつもいつもありがとう。それしか言えない。

 

 

 

photo by カズヤさん

 


実はわたしの石巻の知り合いの半分くらいは山人音楽祭の被災地復興支援を通して出会った人で、

きっとその人たちのほとんどは歌っている茂木さんを見るのは初めてだったと思う。

ライブを見るために初めて石巻に来たって人もいたと思う。

音楽はやっぱり、いろんなものを繋いでいくんだと思う。

 

 

倉庫片付けるのも、保育園に楽器を届けるのも、

仮設住宅に灯油を届けるのも、復興住宅地にベンチをつくるのも、もちろんかっこいいんだけど、

やっぱりさ、音楽って必要だよ。

そりゃ遊びに来てたよっしーさんにだって、ベース弾いてもらっちゃうよ。笑

 

 

ちなみによっしーさんの弾いてたベースは、ブルレジの楽屋にあった弦の錆びてるやつで、

「ノイズが乗るから無理」って言われたのをブルレジスタッフのよねさんにチェックしてもらって、

ライブ中にチューニングしてもらった。

西郷くんにおいては、茂木さんのライブが始まる直前に勝手にセッションをお願いして、

西郷くんの知らないところで“MASKER” のコーラスで出てもらうことになり、

本人に伝えたのは茂木さんのライブが始まってからだったので、

よっしーさんも西郷くんも直前に楽屋で眉間に皺を寄せながら練習してました。笑

 

 

 

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photo by カズヤさん (1, 2, 4)

 

 

 

そんなわけで、正確には“イベントの記憶が曖昧”なのではなく、ほとんど見れなかった(自業自得)。

 

写真集の出版記念イベントに何故に音楽?という意見もわかるのだけど、

震災から11年が経ち、東北でつくられた写真集の編集をやらせてもらって思うのは、

同じ時代を生きたからこそどこかに共通認識を持ちつつ(それが共有できようとできなかろうと)、

カタチが違ってもいいからそれぞれしあわせであってほしいなということと、

どちらか選べるのなら、もちろんしあわせでいたいし、しあわせにできる人でありたい。

だからあの日はあの場にいてくれた人たちに、とびきりしあわせになってもらいたいと思った。


出演してくれた人たちも、集まってくれたお客さんも、ライブハウスのスタッフのみなさんもトモダチも、

誰かひとりでも違ったら、きっと別のものになってた。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

そして最後に。

写真集『10年の幸福写真』に写ってる人たちがしあわせそうな理由。わたしが気がついたこと。

 

 

みんな、好きな人といる。


 

好きな人といることで、こんなふうに笑えるし、「これがわたしの幸福」って言える。

「いつ?どこで?」「誰と撮る?」って、実はとても深い問いかけなのかもしれない。


 

そんなわけで、写真集を見てたらうらやましくなっちゃったので、

わたしもイベント終わりに大好きな人たちと記念写真を撮ってもらいました。

 

 

 

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photo by 平井慶祐

 

 

 

大好きな人たちと、石巻の人たちと、石巻を通して出会った人たちと、古いトモダチと。

 

なんとも感慨深く、実は泣くのを堪えていたので全然笑えなかったけど、これがわたしの11年。

 

 

 

12年目の春の日。

 

 

 

 

 

 

 

 

『10年の幸福写真』の企画がなかったら、きっと記念写真を撮ってもらおうなんて思わなかったなぁ。

 

わたしにとっては、自分のしあわせに気づく、大切な1冊になりました。

 

 写真集も手にしてほしいけど、記念写真を撮るのも、ほんっっとにオススメする!!!よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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