ヒトミトイさんの「city dive」ですね。
リリースは2012年なんですけど、すごくたくさんリピートしました。こんなこと本当に久しぶりでした。古き良きシティポップスを踏襲しつつも、今の時代も感じる名盤です。そして何よりヒトミトイさんの艶っぽさと言ったら…。
やっぱり諦めずに新しい音楽を探し続けるものですね。もちろん昔よりも感性は鈍っているし、感動できる音楽も格段に減ってきているんですが、今はYouTubeというツールがあるので知る機会は何倍にも増えたと思います。
ヒトミトイさんも新旧のシティポップスをYouTubeでサーフィンリスニングしてた時に出会ったアーティストです。
何が他の作品と違うかと言うと、やっぱり風景が浮かんでくる音楽だと言うことです。これってすごい大切で、20代中盤くらいまでは、聴くだけで別世界に行けるような、それこそ短編映画を観ているようなトリップ感を感じることができたのに、やっぱり30過ぎてから殆どなくなりました。だからトリップできる昔の曲ばかり聴くようになっちゃうんですよね。
サザンも90年代くらいまでの曲は、そんなトリップ感があったんですけどね…。キラーストリートくらいからやたらリアルな歌になってしまったように思います。でもそれがリリースされた時にはもう自分の感性も若くなかったこともあったかな。
でも、ヒトミトイさんのこのアルバムは、都会の夜景と、そのどこかでヒトミトイさんが存在しているような気分にさせてくれるんですよね。何かヒトミトイさんが夜の東京のどこかで待っているような…
これは、子供の頃に土曜の夜にワクワクしたあの感じ、ひょうきん族を見た後のようなフィーリング、大人はこれから楽しいんだろうな的な感覚に近いかも知れません。そして、寝る前に二階の窓から東京タワーとか新宿の高層ビルのイルミネーションを観て「あそこにはきっと楽しいことがあるんだ!早く大人になりたい!」と思った幼い頃のドキドキ感も蘇ったりします。
これからもそんな音楽に出会えたら幸せです。
アルバムの中でも人気があるであろう一曲。
最後のダンスが素敵。そして衣装…目のやり場に困る(笑)
こちらはアルバムのダイジェスト