トラーパニの旅 6日目 古代遺跡とマルサラの塩田 | イタリア料理レシピと旅記録 un piatto pieno di ricordi

イタリア料理レシピと旅記録 un piatto pieno di ricordi

2007年から4年半のイタリア生活を終え2011年に帰国。30ヶ国以上の国とイタリア20州全てを旅して各地で食べた思い出の料理や
気になったレシピを元に家庭で手軽に作れるようアレンジして日々お料理を楽しんでいます。

 

 

イースターのパレードを見た翌日はトラーパニを離れてレンタカーで近郊の遺跡と街めぐり。

遺跡は夫の大好物なのでセジェスタとセリヌンテの2大遺跡強行プランでグイグイいきます。

4月の遺跡めぐりは涼しくて良いキラキラそれだけでも鑑賞意欲がグンと高まるというもんです。若い頃は真夏の炎天下、意識朦朧で溶けそうになりながら遺跡めぐりを何度となくやりましたが、もう年齢的にちょっと...タラー

 

16、17日とあいにく祝日のためトラーパニ市街にあるレンタカー屋さんは閉まっていたので

シャトルバスで40分かけて空港まで行き、そこで車を借りました。

 

本日の足となってくれる車。1日お世話になります乙女のトキメキ

 

 

まずトラーパニ・ビルジ空港から東へ約40キロの遺跡セジェスタを目指します。

遺跡と言えば神殿の大理石と青空のコントラストを期待していたけど、このどんより具合もやもや

トラーパニに来て初めての曇天...まあ海に行った日に曇っているよりはね。

 

 

さっきより更に曇ってますもやもやどんどん曇ってきてます。

 

この灰色の雲と遺跡!気温は暖かかったけど写真だけ見てると薄ら寒いですね。

遺跡はわりと山の中にあるので、晴れていたら山の緑がきれいだったろうなあ。

神殿より更に上へ行くと劇場の遺跡も見られるんですが、なんせ今日は予定が

ギッチギチ。

 

足早に回らないとレンタカーを返す18:00までに戻ってこれなくなりそうなので、

サクッと神殿だけ見て次の目的地セリヌンテまで一気に南下します。

 

天気予報では丸一日曇りと言っていたので、晴れ間は期待してなかったんですが

セジェスタを去る頃になんだか空が明るくなり始めました。むむっ!?

これはひょっとして、ひょっとするかも〜イエローハート

 

 

ちょうどサレーミあたりを通過する頃にはさっきの雲はどこへやら乙女のトキメキ

 

 

灰色の雲とうって変わって青空と一面の緑が絵に描いたかのような風景キラキラ

お天気だけはコントロールしようがないので、本当にありがたい。

セリヌンテに近い高速の出口カステルベトラーノを出るとすぐに、新しくできた感じのマクドナルドがあったのでトイレ休憩を兼ねてお昼を済ませてしまうことにしました。遺跡付近にランチ出来る場所があるのか、トイレがどんな感じなのか分からないのでとにかくここは即決が無難。

 

ところで。あの...日本のマックにもこんな機械あるんでしょうか??

 

 

店に入ってカウンターに進むと、背後にあるこれで注文してくれと言われました。

こんなの見たことないけど、スッと注文できるだろうか目

ちょっとあたふたして結局店員さんにも手伝ってもらいながらどうにか注文終了。

そしてトイレもきれいで助かったー乙女のトキメキイタリアで最も心配な事のひとつにトイレがあります。行かれたことのある方はご経験済みだと思いますが便座が無いだけにとどまらず、きれいなトイレに慣れている日本人にはキツいことが多々あるので清潔そうなトイレを見つけたら

「行ける時に行っておく」のが私の鉄則です。

 

14:00頃セリヌンテ到着。

チケット売場のすぐ前が広い駐車場になっていて、大型バスもけっこう停まっていました。

私たちもチケットを買ってさっそく遺跡エリアに入ってみると、もう神殿がコンニチハ。

そして期待を大きく上回る青空と遺跡。イエーイバレエ

 

 

入り口から最初に見えるE神殿(ヘラ神殿)まで徒歩でおよそ5分といったところでしょうか。

近づくにつれ、実物の大きさが実感できてワクワクします。

 

 

だだっぴろい野原に、そよそよと風に吹かれる草木の音しか聞こえてきません。

もちろん他にもたくさんの見学者の方がいるんですが、なんせ広いので人の声もほとんど聞こえません。

 

 

E神殿入り口。すぐそばまで来てみると想像よりずっと大きい!!

高さだけでなく奥行きもデーンとあります。見学に訪れている人は欧米の方が多かったのですが遺跡に座って本を読むひと、ポテチを食べているひと、犬を連れているひと。

なんか思い思いですね、みなさん。

 

 

E神殿のまわりには、倒壊した建物の柱がごろっごろ転がっています。

E神殿、G神殿、C神殿...番号割り振ったみたいな名前にだんだん混乱してきましたタラー

「E神殿良かったよね」「私はC神殿が好きだなっ!」って会話してみるとイマイチしっくりこないなあ〜。おのずと「さっきのやつ」「あっちの神殿」「最初にみたの」に名前がすり替わってきてお互い自分の言ってる神殿と相手が思っている神殿が合致してるのかどうかも、相当にあやしいガーン

 

 

 

E神殿の近くにある倒壊したG神殿周辺を見ていったん入り口へ戻り、アクロポリスへ移動します。根性のある方は徒歩、しんどい方は有料の電動カートで広大な遺跡内を巡れます。

私たちも電動カートに乗り換えないと...と思っていましたが、車で来ている人は自分の車で移動してOKとの事。歩くと少し汗ばむほどの陽気でしたが、風が冷たくてとても気持ちよかったのでこの季節なら時間さえあれば徒歩での見学もアリかな〜。

でも真夏はぜったいカートだな。

 

 

車で移動したあとアクロポリスのC神殿までシチリア南部の海岸線を見ながら小高い場所まで歩いて登ります。

 

 

振り返ると最初に見たE神殿が遠くの方に見えます。やっぱ徒歩で来なくて良かったタラー

来たら帰らねばなりませんもんね。往復はさすがにちょっと...帰りだけでもカートの乗せてもらえるんだろうかキョロキョロ?

 

 

 

そして城壁っぽい建造物を右手に見ながら進み...

 

 

C神殿に到着。E神殿ほど形が完全ではないけれど、こちらもなんとも言えないたたずまい。

ここから海が見えて本当にきれいでした。

本当に広い遺跡なので、もっとゆっくりしたかったけれど冒頭に言った通り予定詰めすぎの本日。まだこの後、近郊の街マザラ・デル・バッロとマルサラの塩田にも行かなければならんのです。誰にも頼まれてないけど。

後ろ髪引かれながらセリヌンテを後にします。

 

 

 

なんとなく予想はしてましたが、かなり時間が押しているのでマザラ・デル・バッロの街は慌ただしくドゥオモだけサクッと見て早々に退散。この頃すでに16時前。い、いそがねばタラー

 

 

 

マザラ・デル・バッロからマルサラの塩田までGoogleの地図でナビを開始すると、

「到着する頃には売店などの営業時間が1時間以内に終了するかもしれませんが、それでも行きますか?」と律儀に聞いてくれました。

いきますよ!今日しかいく時ないんですー!!

ナビに焦らされながらやっと本日最終の目的地、塩田に到着。

 

 

残念ながら今の時期はこんもりと積み上げた塩が延々と並ぶ様子は見られませんでしたので、

売店の中にある写真だけフムフムと見てお約束のお塩を買おう。

 

塩の結晶が入った小袋がブルーや紫、ゴールドのリボンできゅっと口を縛られてディスプレイ

されていました。おひとつ1ユーロピンクハートわお!お手頃〜。

真っ白の塩にブルーのリボンが気に入ったのでお土産にそれを買いたいのだけど、売り場にあるのは紫とゴールドのリボンばっかり...って中身同じなんですけどねチュー

店員さんたちが小袋に塩を詰めてせっせとリボンかけしていたので、

 

「ブルーのリボンかけてもらえませんか」って言ってみたら

「シニョーラ、それは12ユーロですよ」ってややかぶせ気味の返事。

 

うん?12ユーロ?なんの事だろ。どうも私が何か別の事を言っていると勘違いしている様子タラーすみませんねえイタリア語下手でもやもや

もう一回言いかけると、さらに畳み掛けるように「ありません」と返してくるではないですか。さてはかなりの面倒くさがりだな、おぬし。

 

「リボン!リボンの色です〜」って3度目の正直でやっと通じました。

 

無事にブルーのリボンのお塩もゲットできたことですし、そろそろおいとましなければ。

この塩田から車を返すトラーパニ空港までは約10分の道のりですが、ガソリンを満タンにするミッションをクリアしてから返却せねばなりません。

 

本日3軒目のハシゴとなりかけたモティアの遺跡を見る船には残念ながら乗らず大急ぎで空港へ向かい、無事車を返してトラーパニへ戻りました。
今日から海辺のアパートメントへ移り、残り2日間はのんびり海を眺めて過ごす予定乙女のトキメキ