回想旅日記 〜岡山県・岡山城&後楽園〜 | 旅するカメラ

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梅雨が終わり、PCの支払いが終わるまでしばらくは回想旅日記でも綴っていよう・・・。

どこまで遡ったらいいのか分からないのでとりあえず2008年からスタート。
写真を見て思い出した事を書いていこうかな。(そう、最近時間があり余っているのである。)
とりあえず岡山城からスタート。

天守アップ



もう半年以上前の出来事になってしまったが2008年1月2日早朝。
折しもこの時、西日本は大雪。
高速道路も雪で通行止めになるかならないか分からず、ずっとネットの高速道路情報をチェックし続けて
なんとか大雪も峠を越えたと言う事で強行出発したのであった。
本当はETCの深夜割引を使って行きたい所だったが、さすがに雪の影響を考えて深夜出発を断念。
仕方なく通常料金で九州道ー山陽道をひた走る。

一度、広島までは高速道路で行った事があったのだがその先は未知の世界。
広島を過ぎた所で「岡山まで180キロ」の標識を見た時は正直気を失いそうになった。
いつもは新幹線で行くのですぐ着くイメージがあった岡山だっがけど福岡から車でいくと遠い、遠い・・・。
結局、お正月だと言う事で高速道路も混んでいたし、PAで休みながらゆっくり走ったせいもあり
6時間ほどかかって無事岡山に到着した。
今、思い返しても遠い。。


で、高速を降りてまっすぐに「岡山城」を目指す。
あまり詳しく岡山市内の地図を見ていなかったけれど大体標識を辿って行けば岡山城程の有名所には到着できるはずである。
案の定、よく分からなかったけれど奇跡的に岡山城のすぐ脇の駐車場にたどり着く事が出来た。
しかも正月の間は駐車場は無料開放されているとの事。ラッキー♪

車を降りると岡山城の堀と石垣が目の前に。
俄然盛り上がる。

堀と石垣


「内下馬門」側より場内へ入る。
すると目に飛び込んでくるのが巨大な石垣達。

大石



なんでも、この付近は本丸の正門があったところで城の威厳や大名の権力を誇示する為に巨石が組み込まれているとか。(現地案内板より)
なるほどー。

大石2

高さ4.1m、幅3.4mであるが厚みは無く板石を立てたものとも説明板に書いてあった。
なんだ。見た目重視か(笑)
でも、確かに最初に目にするのがこの巨石を組んだ石垣だと、一瞬たじろぐのではないだろうか。
効果は絶大だと思う。



そこから先は天守閣まで色々な門や櫓をみながら進んで行く。

「大納戸櫓(おおなんどやぐら)」
大納戸櫓



「鉄門(くろがねもん)跡」
鉄門
この写真じゃ訳分からないではないか(笑)
階段の南面から表書院へ通じる櫓門が建っていた跡で、木部の全体を鉄で覆ったいかめしい門があった場所。



「不明門(あかずのもん)」
表書院の南端から本段(城主居館)へ上がる石段の入り口に設けた渡櫓門。
天守閣のある本段全体の入り口を固めた大型の城門であるが、平素の出入は北端の渡り廊下を使用し、
この門はほとんど閉ざされていたことから「不明門」と呼ばれた。(現地案内板より)
不明門
立派な門だったのに使われなかったなんて勿体ない・・・。
平和な時代のお城はこのような感じの門が多かったんだろうか。


そして天守閣。
黒い下見板のお城はやっぱりカッコいい。
天守閣は横に塩櫓が付いている「複合式天守閣」。
そして大入母屋造り部分に高楼を重ねた「望楼型天守」。
黒い下見板は豊臣秀吉が好きだったからこの時期に造られた天守閣に多く見られると聞いた事がある様な・・・。

天守



しかも築城400年を記念して金の飾り部分を新しく作り替えたと言っていた様な気がする。
鯱もピカピカでなんだか可愛い(笑)

金鯱




天守閣の中はよくある博物館。
中にある喫茶店で「あんこ珈琲」なるものを賞味。
初め見た時は「えっ?珈琲にあんこ???」と不思議すぎてたまらなかったが
これが以外と大丈夫。
砂糖よりも甘さ抑えめでドロドロした感じもない。
実に不思議な飲み物であった。

あんこ珈琲
(↑この「あんこ」と白玉を珈琲に入れるのだ。)


一休みした後、表書院跡を散策。

「月見櫓」(国指定重要文化財)
月見櫓


「廊下門」
廊下門

廊下門の石垣はそれまでの石垣達と違って切り込みハギになっている。
造られた時代が違うんだろうなー。


ここで一旦岡山城を出て隣の後楽園へと向かう。
と、旭川沿いから振り返ってみた岡山城がなんともカッコいい!

天守
思わず見とれてしまう。

そして、近くに設置してあった案内板の古写真と同じ構図。
こうして見てみるといかに忠実に再現してあるかがよく分かる。

古写真



と、後楽園。
夏場なら芝生が青々としてきっと奇麗なんだろうけど、訪れたのは冬。
辺り一面茶色でちょっと寂しかった。

ここから眺める岡山城が有名と言う事もあり、みんな写真を撮っていた。

撮る人
私はそんな岡山城を撮る人を後ろから撮る。分かるなー、そこから撮る気持ち(笑)


ぐるりと後楽園をまわった後、再び岡山城内へ。
今度は天守閣のまわりの石垣を見て歩く。

天守台の石垣は、高くて見事。
天守台石垣

そして近づいてよく見てみると赤い色をした石が見える。

天守台赤い石垣

これは太平洋戦争で空襲にあった際に焼けた為に付いた色だという。
色々な歴史を見て来た石垣なのだ。


「本段東側高石垣」
東側石垣
宇喜田秀家が築いた石垣の角石を小早川秀秋が石垣を継ぎ足して直線部に改修した跡が観察できる。
秀家は安定性の高い大形の石材をきちっと積んでいる(左手)のに対し、秀秋は丸みの強い石材を粗雑に積んでいる。
(現地案内板より)

城主の性格が出るものなのだろうか。面白い。



「本段南東側高石垣」

高石垣

この辺りの石垣はかなり隅石部分が膨らんでいて危なかった。
今も修復工事が行われているようだった。

実際は3m近く石垣が地中に埋まっているらしく、本来の高さは15.6mもある。
関ヶ原合戦以前の石垣としては全国屈指の高さである。(現地案内板より)

確かに見事な高石垣である。


こんな感じでぐるっと岡山城散策終了。
高速道路6時間がかなりこたえたかも。




おまけ
後楽園のまわりで出会ったわんこ。
よく見ると頭の上に黄色い花が咲いている。
めっちゃかわいい。
花咲わんこ



今回泊まった「ホテルグランヴィア岡山」からの眺め。

岡山市内