花火の撮影位置!花火の撮影場所の決め方!花火を撮るには! | 写真上達プロカメラマン写真撮影テクニックとヒント

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花火の撮影位置!花火の撮影場所の決め方!花火を撮るには!

花火の撮り方3回目です。

前々回、単体の花火の撮り方。
前回、花火をたくさん写すには!

今回は、花火を撮影する際に、撮影場所をどうやって決めるか!です

花火に限りませんが、撮影の狙い、撮影機材などによって、
最適な撮影場所は変わります。

通常機材の中での、
花火の撮影場所の決め方について、解説していきます。

通常機材と書きましたが、
一般の人が持っているであろう撮影機材として、
一眼レフカメラ、標準ズームレンズでまずは考えます

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あと、三脚とレリーズもそろえてください。

標準ズームは、28ミリくらいから100ミリくらいまであれば十分ですが、
別にズームレンズでなく、50ミリ単体や28ミリ単体でもかまいません。

花火の撮影位置ですが、
花火大会会場近くでの撮影場所からです。

花火大会での撮影では、
花火が非常に近いので、
まずは、花火がよく見える位置を確保してください。

花火がよく見えると言っても、
朝早くから場所取りをして、
一番前で撮る必要はありません。

あまり、花火の打ち上げポイントから近いと、
見上げる格好になってしまい、
花火撮影ではいいポジションとは言えない可能性が高いです。

むしろ、適度な距離を取り、
花火がきれいに画面に入る位置を考えてください。

わからなければ、花火の写真集や
ネットで花火の写真を見てみてください。

それで、撮影のイメージをつかんでから、
撮影場所を考えるようにしましょう。

気をつけるのは、花火を撮影する場合に、
余分な被写体が写り込まないようにすること。

特に、照明など明るいものが映り込むと、
写真に余分な物が映り込むと言うだけでなく、
その光りの影響を受けて、
花火自体がきれいに撮影できなくなることがあります。

まずは、照明や車のライト、ビルの明かりや、
花火の見物客のスマホや懐中電灯、屋台の光りなど
人工光が写真に写り込まない場所を選んでください。

また、花火撮影の撮影場所を決める上で、
非常に重要なのに良く忘れてしまう条件が
風向きです。

花火の打ち上げポイントから見て、
風下に撮影位置を決めると、
花火の煙ですごく煙たいですし、
写真にも影響してきます。

ひどいときには、煙で花火が写らないことすらあり得ます。

花火の近くになればなるほど、煙に加え、燃えかすも飛んできますので、
ご注意ください。

あと、通路など人が通るところでの撮影では、
他の人の邪魔になるだけでなく、
通行人が三脚などにあたる可能性も出てきます。

長時間露光をしていれば、ちょっと三脚にあたられただけでも、
ぶれてしまいますし、長時間露光している最中に懐中電灯の光や
スマホの光で撮影画像に影響が出ても困ります。

やはり、できるだけ、通路など人通りの多い所も
避ける方がいいでしょう。

次に花火の撮影位置によるできあがった花火写真の違いですが、
近ければ、やはり花火の迫力は出しやすいです。

しかし、近ければ、上でも書きましたが、
下から見上げる格好になり、
やや平面的になってしまう可能性もあります。
また、メインのシーンなどで、
花火が何発か一斉に上がる場合などに
もっているレンズによっては、
画面におさめきれない場合などもあります。

逆に、離れて撮れば、
花火をきれいに撮りやすいし、
さらには、高い位置からなど撮影場所も
選択肢が増えていきますし、奥行きや風情なども出しやすいです

しかし、離れれば離れるほど、
花火以外の光の影響がありそうなものも
増えていくかもしれません。

明るいときには気にならなかったビルなどが、
じつは、すごく明るくライトアップされたりして
邪魔だったり。

まあ、それぞれ撮影場所により、
一長一短がありますし、特徴も違いますので、
いろいろと花火撮影を重ねていって、
考えるのがいいと思います。

よく言われるのが、花火撮影の撮影位置の最適距離は、
500メートルとか600メートルとかです。




これは、それくらい離れたときに、きれいに標準レンズで
おさめやすいと言う意味と、
燃えかすなどの影響など、いろいろ考えられてだと思います。

ただ、最近のカメラやレンズ、さらに、花火の質や量、規模など
いろいろな点が変わってきていますので、
あまり、一概には言えないでしょう。

個人的には、もっと離れて撮る方が
きれいに撮れると思っています。

長いレンズを持っているなら、
隣町から撮影してもいいですし、
どこか山から撮影してもいいでしょう。
ビル合間に花火が上がっている狙いもありますし、
観覧車や煙突、月などと絡めてみてもいいかもしれません。

また、他のカメラマンの方に話を聞いて見るのもいいでしょう。

特に、地元の花火大会じゃなく、遠出をしている場合などは
毎年きている地元のカメラマンなどに話を聞いて、
こんな狙いならどこがいいかとか、
かなり詳しく知っている方がいます。

正直、私たちプロのカメラマンでも、
花火撮影に限らず、
地元のアマチュアカメラマンに
撮影場所などのアドバイスをもらうことは、
しょっちゅうです。

もちろん、プロカメラマンであれば、
事前に下調べもしていますし、
ロケハンもしていることが多いですが、
そのロケハンの時点でも、地元の人に話を聞いたり、
過去の写真を調べて、地図とにらめっこしたり、
地図を片手に歩き回ったりもしています。

それでも、毎年きている地元のアマチュアカメラマンに聞くと、
かなり有効で参考になる情報を聞けることが多いです。

なかなか、初対面で話しかけずらいかもしれませんが、
ちゃんと挨拶して丁寧に聞くと、
みなさん、結構教えるのが好きな人が多く、
最後は聞いていないことまで、たくさん教えてくれます

花火の撮影場所に限らず、
これはかなりできあがりの写真に影響してくるでしょう。

話が少しそれましたが、
最後に花火の撮影位置を決める上で、もう一つ。

花火大会の主催者がどこに有料席をもうけているかも
結構重要です。

花火大会の主催者や花火の打ち上げ職人が、
どこにいる人に一番きれいに見える状態で、
花火を打ち上げるつもりかを考えると
撮影位置を決めやすくなってきます。

以上です。

次回、順番が逆になりましたが、
花火を撮影する上で、
必要な機材や持って行くと便利な小物などを紹介します

ありがとうございました!