2008年の秋にリーマンショックというアメリカので事件が日本の多くの企業に悪い影響を与えました。
リーマンショック自体が秋だったので、すでにシーズンに入っていた写真館業界には、大きな影響はありませんでした。
しかし、その翌年2009年は、影響が出ました。
全体的に見れば単価ダウンという傾向でしたが、自動車系企業の町では、特に七五三の集客面で大きな影響が出ました。
当時は、よくニュースにも取り上げられていましたが、アパート全戸の人がいなくなってしまうような状況でした。
つまり、根本的に人がいなくなってしまうという状況です。
しかし、この地域でも赤ちゃんの撮影や大人関連はまだ持ちこたえ、翌年には七五三も戻すことが出来ました。
ところで、ある地域の写真館さんにお聞きしたお話です。
この写真館さんの地域は、今、厳しいと言われる電気系企業が多くある地域だそうです。
また、この地域以外でも電気系企業の工場が閉鎖になるようなところもあります。
リーマンショック後のように、このようなレベルの外部環境の変化の影響は、なかなか避けることは難しいでしょう。
しかし、その地域の「強み」や「チャンス」があるはずです。
伸びているマーケット・人・部門などなど、とにかくその地域で伸びているものを見つけましょう。
私のお付き合い先の写真館さんの多くは、総合スタジオです。
マタニティ、赤ちゃんから年祝い、遺影写真と人生全てのイベントに関わることが出来ます。
それぞれの地域で伸びいているもの(船井流表現では、「ツイている部門・もの」といいます)を見つけて、ここに、しっかり注力していきましょう。
再来年には消費税も上がります。
今のうちに先を見据えて、春までの間にしっかり準備しておきましょう!
船井総研 写真館ビジネスチーム 経営コンサルタント 井口章