足がしびれたガンダム。 | 消しゴム君 寫画集

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寫眞と物語と言葉で綴った寫画集







(ガンダム続き)


千葉の習志野で暮らしていた頃、ガンダムのプラモデルを毎日一個買っては、早朝まで背中を丸めて黙々とジオラマを作っていた

上から目線で自慢するけど、そのジオラマは大した出来栄えで超リアル!鉄さびつけたりビルの瓦礫の上に立たせたり、とにかく素晴らしいのだ

そうやって完成したガンダムは次の日の朝、燃えないゴミ箱に空箱と一緒にポイ!

完成したらもう一気につまらなくなる
それが当時の(今もだけど)ボクの性格

団子虫のように背中丸めて足痺れさせながら、朝まで黙々と作っていたあの時間が、きっと欲しかったんだろうな

作らなくちゃ!だと
とてもじゃないけど毎晩深夜までなんか作れない

作りたい!だと
毎晩朝までOK!
背中も腰も痛くならないし、
足も、あ、足はしびれる…。

頑張りの中から愉しさを見つけ出そうとすると、それはとっても苦しいし、中々見つからない

でも

愉しさの中で頑張ろうと思ったら、それはすごく愉しくてワクワクして活き活きする

そのどちらであってもジオラマは完成する。
だったら愉しい方がイイに決まってる

「生きる」ことも一緒だなぁ

この順番を間違えると、
苦しくて辛くてヘコタレるか、
愉しくてワクワクして活き活きするか

今を愉しく生きることがどれだけ大切かを教えてくれたあの時のガンダムと、足のしびれを忘れないでいようと今朝思った。


それにしてもガンダム、お前はかっこいいゾ