BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展

　ちょっと前になりますが、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」を観てきました。昨年パリのカルティエ現代美術財団で開催されたものの凱旋展です。

　感想から言うと、面白かった。絵だけではなく、コントからオブジェからジャンルを形容しがたいものがこれでもかと詰め込まれ、ビートたけしの頭の中を覗いたような気になる。彼の作るものがアートかどうかは関係なく、とにかく考えたことを圧倒的に面白くすることに注力したパワーの迸りを感じました。

　

　さて、面白かったもの。上の写真は「恐竜着色」。パリでの着色をしている様子が映像で流れていましたが、好きなように色を塗りたくる子供のような様子が素敵でした。
「発見！旧日本軍秘密兵器計画図面大量発見！」。ワンピースに出てきそうな動物兵器w。自然界のものをメカニカルにデフォルメするのがお得意のようです。
「足立区梅島塚古墳からの出土品」は、コントにありそうな演出。それ以上は言いませんが、思わずクスッとしてしまいました。
「そよ風をあなたに」は、世界中の名所の風を意外な風に届けてくれます。これもどこかテレビ的なフレームを意識させる作品。自分が出演者になったかのような錯覚。

　作品集も買ったけど、とにかくこれは実際に観てみないと分からない展覧会でしょう。気楽に行くにもお勧めです！