今日から仕事始めですが、松の内に昨年書き忘れたことを書き留めておきます。
10月末に行った松本旅行のこと。ずっと行きたい、というか伊東豊雄さんの設計したまつもと市民芸術館を見たい、と思っていた松本へ家族旅行。新宿からスーパーあずさ一本で行けるので、なぜ今まで行かなかったのだろうと思うほどの気軽さです。が、2時間半以上かかるのが近いようで遠い。
着いた初日は夜だったので、2日目から行動開始。まずは国宝・
松本城へ。別名「烏城」とも呼ばれるそうですが、外壁の黒の下見板が青空に映えて美しい。娘は「城」というのを初めて見たのですが、どうも気に入ったらしくこの後ずっと城の意味で「まつもと、まつもと」と言っていました。「しお、まつもと、のぼったのよね~」とも言いますが、狭い階段(というかもう梯子)を娘を担いで6階まで昇ったのは僕です(w)
続いて
まつもと市民芸術館(設計:伊東豊雄、竣工:2004年)へ。外観は敷地形状なりにおかれた曲面のボリュームに、ガラスが象眼されたGRCの濃いグレーの外壁。何かを期待させながらも表現を抑えた造形です。裏側の壁には2種類の濃淡の着いたアルミパネルを市松に張ることで微妙な濃淡が楽しめるようになっていましたが、都市に対して控えめに訴えかける存在感のある建築となっています。2005年に伊東事務所で設計されたパリのコニャック・ジェイ病院の現場を見学させて頂いたのですが、ファサードのガラスパネルのモックアップが何種類も用意され、設置場所で検討されていたのを思い出しました。
中に入ると正面に、大きく緩やかにカーブした階段があります。壁際にある傾斜トラベーターに乗って二階へ。すると象眼されたガラスからぼんやりとした光が室内に拡散し赤い絨毯に吸い込まれる不思議な空間がありました。細い白い柱がインテリアとしては不似合いな気がしましたが、ホワイエとしての品格が感じられる軽快な空間というこれまでに無い空間が表現されていると感じました。この日は宝塚の講演がありオバサマ方で館内が溢れかえっていたためホールが見えず残念でしたが、また機会を見つけて訪れたいです。
すぐ近くにある
松本市美術館へ。設計は郷里である長野で設計事務所を主宰している宮本忠長氏、竣工は2002年。ガラスのカーテンウォールのファサードを持つ端正な建築です。前庭には草間彌生の作品「幻の華」が野外展示されていて、娘は「これな~に?」と興味津々でした。こういうツカミは大事ですね。
たまたま「スタジオジブリ・レイアウト展」をやっていました。レイアウトとはアニメの設計図、という解説が書かれていましたが、絵コンテに様々な指示を書き込むレイアウトとパースで空間のボリュームや素材の質感を確認するインテリアデザインとは過程が似ているかも、とか思いながら「ナウシカ」や「ラピュタ」や「紅の豚」(僕はジブリ作品の中でこの映画が一番好きかも)のレイアウトをワクワクしながら見て回りました。娘は「千と千尋」の湯屋の大きな絵に目が点でした(w)。