大腿直筋と姿勢の関係について書きます。
大腿直筋が短縮すると、骨盤が前傾して、腰椎は過剰な前弯を描くはずです。
でも、そうならない人もいます。
図版引用:筋骨格系のキネシオロジー
大腿直筋や大腿筋膜張筋などの、股関節を屈曲させる二関節筋に短縮があっても、単関節筋に短縮がないと立位姿勢では影響が見られません。
ですが、膝をついた状態(ニーリングポジション)でのエクササイズをすると腰部や膝に痛みや張りを訴えます。
例えば、片膝をついて行う腸腰筋のストレッチ、うつ伏せや横向きのニーリングホバー、ピラティスでいえばニーリングサイドキックス、ニーリングサイドプランク、ニーリングプランクなどですね。
立位(膝関節伸展位)では緩んでいた二関節筋が、膝をついた状態(膝関節屈曲位)になると伸長されます。
これによって、腰部や膝に不快感が出てくるわけです。
図版引用:ケンダル 筋:機能とテスト-姿勢と痛み-
ニーリング系のエクササイズでニュートラルポジションが崩れてしまう方などは、二関節筋の短縮がないかどうかを確かめてみてくださいね