ジャン=ポール・エヴァン グラス オ ショコラ ドゥ ♪88

スイーツ ランキング ~ぼくはむこようし


1050円
やさしくなめらかな口あたりのチョコレートアイスクリーム。ミルクとカカオの豊かな風味がお楽しみいただけますとのこと。
 
色はソルべに比べると少し白っぽいですかね。
やはりミルクの個性なのかな。
香りは特徴的です。
木の幹を思わすような粗削りな苦味。
チョコレートの重厚な苦味とコクを覚えます。
その味も木の幹を思わすような風合いを残しつつ、後味にコクを出していくという印象。
少しウイスキーを思わすような感触もあり、リキュール感がふわりと漂います。
強いリキュール感ではありませんが、色気ある高揚感を生み出し、余韻で綺麗に広がる様はなるほど上品。
全体としては少しキャラメリックな部分を持ちながら、苦味の質感にウイスキーの個性を見せるんです。
これらの性格がミルクチョコレートアイスクリームにおいて表現されているのって、凄いと思いませんか?
こんなミルクチョコレートアイスクリームは、多分世界中を探しても見つからないでしょうね。
 
食感は少しシャーベットを思わし、それほどクリーミーではありません。
ミルクらしさはかなり控えめです。
やはりチョコレート屋としての尊厳は、この作品にも軸となって存在しているように思えます。
ミルクチョコレートアイスクリームと言いながら、弱さや丸々とした性格は持っていません。
 
セットで出されるムース(ビッツの場合もあるが、こちらが好み)は口直しには最適。
そのもの自体は当然ながらアイスクリームよりも温度が高く、温度という視点では調和していく感じはないものの、途中途中で口にすることでアイスクリームのリキュールの余韻をリセットし、再び次のチョコレートの風味の輪郭を、きっちり楽しませてくれます。
舌を滑らかにすることで、よりチョコレートの荒々しい野性味を感じつことができます。
 
黒糖ソースも嬉しいアイテム。
会わせることでキャラメリックな甘味がより強くなり、いやいや意外とこのソースとチョコレートの同調性は素晴らしきもの。
甘くコクの強い味わいが生まれ、後味には黒糖の酸味がチョコレートの酸味だったかのように違和感なく溶け込み、生まれる味わいの太くそれでいて複雑な性格は素晴らしい限り。
全ての風味が強まった、より逞しくも主張的なチョコレートの味わいを感じます。
 
黒糖ソース、ムースをアイスクリームに絡めれば、今度は次から次へを味わ浮かび上がるドラマティックで華やかな味わいに・・・。
演劇性を感じつかのような大胆な表現力には脱帽です。
 
このアイスクリームセット、ただものでなし!
やっぱりアイスクリームの付け合わせは、ムース&黒糖ソースでいきまようよ、JPH様!!
 
 
○ ジャン=ポール・エヴァン 公式サイト
◎ JEAN=PAUL HEVIN
○ http://www.jph-japon.co.jp/
 
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