「安全確保」と「ラポール形成」、PTSDへの新規向精神薬処方の前提 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

「安全確保」と「ラポール形成」、PTSDへの新規向精神薬処方の前提

日本精神神経学会HPの「PTSDのキュア(治療)」は「アロマでヨガ」だが、「安全確保」だけは強調されていた。

ネットでいまだ「オランダ安楽死PTSD女性の児童性的虐待は本人の責任ではないが、いじめはいじめられる側にも問題がある」という書き込みに「いじめはいじめる側が100%悪い!」と反論する書き込みがあった。

「被害者の方が悪い」という意見に全力で反撃できなければ「安全確保」はできない。千葉県女子中学生監禁事件の被害者叩きに反論した精神科医が私以外は1人もいず(複雑性PTSDの治療に触れたくないから)、有効な反論をした識者が女性社会学者だったことから、本当に「安全確保」できる精神科医は日本には私以外にはいないのである。

さらには「加害者が100%悪い」だけでは駄目で「加害者は100%病んでいる(加害者としてのPTSD)」という確信が治療者には必要である。そこまで理解した治療者の「安全確保」は「ラポール形成」と同義になる。


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強制力を伴う加害者治療体制の構築を主導してるのも精神科医ではなく警察である。