(7149)「ラポール」を見失うと失効する「暴露療法」と「薬剤性催眠術」 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

(7149)「ラポール」を見失うと失効する「暴露療法」と「薬剤性催眠術」

第二次大戦の英米の戦争PTSD治療に使われた薬剤性催眠術。戦後日本でも「イソミタール面接」「セルシンインタビュー」という薬剤性催眠術が使用されたが、廃れた。効果を発揮するのは薬剤ではなく、精神科医と患者の信頼関係(ラポール)であることが理解されなかったからである。ラポールを理解した私がサイレース注射剤を使用した薬剤性催眠術は一定の効果があるから、新薬単剤治療と併用して行っている。

「暴露療法」は録音テープを使うらしい。全てのトラウマに暴露するのは不可能だし、治療に必要でもない。暴露するトラウマの量より質である。録音機械に頼ることで患者と治療者のラポールが低下することも治療効果を無くしているのだろう。

もちろん新薬を平行して飲んでも効かない。
大体謙虚に先行する私の研究に学ぼうとしない悪意が治療者に内在し、患者に悪影響を及ぼしている。PTSDの治療をしようとする人間が私とJSTSSの関係を知らないはずがないのである。