いくつもお寺をまわっていると、どれも同じに見えてくるのは私だけじゃないはず(^-^;)
しかーし!驚くなかれ、ノーンカーイにはぶったまげるようなお寺があるんです。
ノーンカーイの街からサムローで東に4km、国道から脇道に入ったところにウワサのお寺はあります。
サーラー・ケーオクー(ワット・ケーク)
おっといきなり巨大像のお出迎えです。
中へ入る前にちょこっと解説
ここはルアンプーという僧が作り上げた寺。
とはいっても普通の寺ではなく、仏教とヒンズー教を混合したオリジナルの新興宗教。
ルアンプーはその開祖であり、彼の脳にある思想、宗教観をコンクリートの像で具像化した珍寺、いや奇寺であります。
昔はラオスに居を構えていましたが、1975年タイ側に亡命、ノーンカーイに居を移しました。
ま、細かい説明はこれくらいにして、早速中へ参りましょう。
一丁前に外国人料金を取っていますが、タイ人との開きは10バーツ。
かわいいもんです。
門をくぐると、犬に吠えられている象の像が!
車を乗り回している犬まで。
おかしくて、一人笑いがこみ上げてきました( ´艸`)
こちらの像は『象に向かって吠える犬』という題。
タイ語で『パーク・マー(犬の口)』とは、口の悪い人のことを指し、名誉や地位、お金のある人を嫉妬し口汚く罵る行為を戒めているそうです。
ちゃんと意味があったんですね。
でもこの犬達、他人をやっかんでいるようにはあまり見えないんですけど…
友達の輪!(古い?(笑)
謎の物体
謎の物体になたをふりかざす男。え!これ食べるの?
隣りの仏像めがけて矢を放つ男を乗せているかと思えば、
いい湯だな~アハハン♪
象の足元では入浴中~
指差し確認?(写真を拡大してみて!)
ボリショイサーカスもビックリ!
手に馬をのせてます。
お寺の奥へやってきました。
この寺のメインでしょうか?口をぱっくり開けた、なまずのような像。
そこから先は…、アメージング・タイランド!
じゃじゃーん! 中央にはドデカイ三面像。しかも手は六本!
手のひらには小さな像が、ちょこんと手乗りインコのように立ってます。
なんと、この像、回転するんです!
な~んて、うそうそ。ぜんまい仕掛けとかで回転してくれたら最高なのにー。
この三面像を囲むかのように、まわりには人間の一生を表した様々な像が立っています。
無邪気な子供時代
甘い青春時代を過ごしたカップルは、
婚姻届を提出し、晴れて夫婦に。
その後、夫に愛人発覚!
愛人の存在を認めようとしない本妻を殴っているのだとか。
ありえねー。
なんとか愛人問題を乗り越え、老後を共に暮らす夫婦の様
と、こんな感じ。
他にはこんな仲睦ましい像も。
先程からお見せしている奇妙な像を作り出した張本人は、この本堂に!
残念ながらルアンプーは1996年に他界してしまい、現在はミイラとなってカプセルに入っています。
本堂の2階には、彼に関するものがたくさん展示されており、中でもウケタのが、いや、ウケちゃいけないのかもしれませんが、この写真。
こちらが偉大なるルアンプー様(要クリック、拡大プリーズ!)
眉毛、いいのかこれで。黒く塗りつぶしてあります。
どうみても子供のいたずら。
福笑いの眉、目にも似ています。
でもこれ、ウケ狙いじゃなさそうです。
20枚近く飾られた全ての写真に、こういう風に手が加えられていましたので、いたって真面目なようです。
本堂の隣りには、謎の巨大像が所狭しと。
けっこう作業が細かいんですよね。
まだまだ奇妙なコンクリート像はありますが、もうお腹一杯。
ここらへんで終わりとしましょう。
奇像満載の珍寺ですが、一応お寺としての機能はしているそうですよ。
観光地としてはあまりメジャーじゃないノーンカーイ。
バンコクからも気軽には行けないところですが、
どれもお寺は同じとお思いの方、タイは何度も来てるのでそろそろ刺激が欲しい方、ぜひノーンカーイへ。
あなたのタイに対するイメージが、また一つ変わると思います( ´艸`)
■サーラー・ケーオクー(ワット・ケーク)
入場料:20バーツ(60円) タイ人は10バーツ(30円)
開館時間:7:00~17:00(土・日は18:00まで)
行き方:ノーンカーイ市街から212号線を東に4km、サムローで片道80バーツ位(要交渉)
帰りはお寺の駐車場にたむろしているサムローで。
もしサムローが無い場合は、外の食堂のおじさんに頼むと、バイクで街まで送ってくれます(40バーツ位)。